新型コロナウイルス対策に関するマダガスカル政府発表(8月9日分)

●8月9日(日)、マダガスカル政府が、新型コロナウイルス対策に関する発表を行いました。発表の時点での感染確認件数は累計13086件です。

●8月9日(日)20時から、ラジョリナ大統領が国営テレビに出演して、新型コロナ対策等の措置についての発表が行われました。

●事態は刻々と変わりますので、最新情報の入手に努めてください。

 8月9日(日)の新型コロナウイルス対策に関するマダガスカル政府発表の主要点は以下のとおりです。

1 新型コロナウイルス対策オペレーション司令センターによる発表(13時)

(1)8月9日(日)の新規感染確認は164人で、これにより、累計感染者数は13086人となった。164人の新規感染者の確認場所及び人数は以下のとおり。

・127人:アナラマンガ地域圏(アンタナナリボのある地域圏)

・12人:メナベ地域圏(ムルンダバがある地域圏)

・12人:ディアナ地域圏(ディエゴスアレスがある地域圏)

・6人:ブエニ地域圏(マジュンガのある地域圏)

・3人:ベツィブカ地域圏(アナラマンガの北に位置する地域)

・2人:アチム・アンジェファナ地域圏(チュレアールがある地域圏)

・1人:ソフィア地域圏(マジュンガの北に位置する地域圏)

・1人:アヌシ地域圏(フォールドファンの所在する地域圏)

(2)新規快復者は212人で、これにより、累計快復者数は10816人となった。新規快復者が確認された場所及び人数は以下のとおり。

・190人:アナラマンガ(アンタナナリボのある地域圏)

・12人:ブングラヴァ(アンタナナリボの西、イタシのさらに西に位置する地域圏)

・1人:オートマチアーチャ(フィアナランツァのある地域圏)

・3人:アチナナナ(トアマシナがある地域圏)

・3人:ブエニ(マジュンガのある地域圏)

・2人:アチム・アンジェファナ(チュレアールがある地域圏)

・1人:サヴァ(マダガスカル東海岸の北部に所在する地域圏)

(3)新規の死亡者が7人確認され、これにより累計死亡者数は148人となった。新規死亡者7人のうち、5人はアナラマンガ、1人はオートマチアーチャ(フィアナランツァのある地域圏)、1人はベツィブカ(アナラマンガの北に位置する地域圏)にて死亡が確認された。

(4)現在治療中の患者は2122人(前日比で55人減少)で、そのうち重症者は90人である(前日比5人減少)。

2 ラジョリナ大統領による発表(20時)

(1)現在の感染状況について

マダガスカルにおける新型コロナウイルスによる死亡率は約1%であり、アフリカにおける死亡率(2.21%)及び世界全体の死亡率(3.74%)と比較すると、マダガスカルは現在のところ最悪の状況を回避できている。

・この4か月間の新型コロナウイルスによる死亡者数は、2017年8月1日から11月27日のペスト死亡者と比較すると少ない。

・「Covid-Organics (CVO)」はこれまで全国で139万51世帯に配布された。CVOがなかったら、マダガスカルにおける死亡者数はより悲惨な状況になっていただろう。

・国立医療協会及び保健分野の専門家の意見を踏まえると、マダガスカルは感染ピークを過ぎたと見られる。トアマシナでは感染者の減少フェーズに入っており、アンタナナリボ等の複数の地域ではすでにピークに達しており、これから減少し始める見込み。他方で、ブエニ(マジュンガのある地域圏)、イタシ(アンタナナリボの西にある地域圏)、ブングラヴァ(アンタナナリボの西、イタシ地域圏のさらに西にある地域圏)、オートマチアーチャ(フィアラナンツァの所在する地域圏)、アチム・アンジェファナ(チュレアールがある地域圏)、ベツィブカ(アナラマンガの北に位置する地域圏)、アロチャ・マングル(ムラマンガのある地域圏)では、感染者数は増加が予想される。

・大統領は、ここ最近地方を訪問したことに関し、政治運動のためではなく、国の最高責任者として、現地の実情を視察し、新型コロナ対策の最前線で従事する医療関係者を励まし、国民の不平に耳を傾け、最も脆弱な人々を支援するためであったと説明した。

(2)今後の措置

(ア)アナラマンガ地域圏(アンタナナリボの所在する地域圏)では、外出制限措置が部分的に緩和される。今後取られる具体的な措置は以下のとおり。

・企業の活動については、衛生措置の遵守及び従業員の移動手段の確保という条件の下で、今まで13時までだったところを17時まで労働可能とする。

・市場も17時まで営業可能(これまでは13時まで)。一世帯で1人のみ買い物のために外出することができる。

・マスクの着用は義務づけられる。

・地方への移動は引き続き禁止。

・タクシーベ(注:小型乗り合いバス)の運行は引き続き禁止。 

・タクシーの運行は許可される。ただし、3人以上の乗車は禁止。

・オートバイ等の二輪車については、家族であれば2人乗り可能。

・公的機関は業務を再開することができる。

・レストランも営業可能であるが、客の数が50人を超えてはならない。

新型コロナウイルス感染リスクの高いとみなされる人及び脆弱な人については出勤は禁止。これに関し、雇用者は減給や解雇をしてはならない。

・アナラマンガ地域圏を出発地または目的地とする国内移動の禁止。

・学校の授業は引き続き中止。

・21時から4時までの夜間外出禁止措置が実施される。

・アナラマンガ地域圏から同地域圏外及び他の地域圏から同地域圏内への遺体の搬送は禁止。

(イ)トアマシナI及びII地域

・外出制限策が解除され、通常の生活に戻る。

・ただし、全国で適用される衛生措置は遵守する必要がある。

(ウ)その他の感染が発生している地域

・感染状況に応じ、それぞれの地域毎に設置されている新型コロナウイルス対策オペレーション司令センター(CCO)及び地方自治体が、CCO本部との協議を行い、必要な措置(夜間外出禁止措置や営業時間制限等)を取ることができる。

(エ)全国

・50人以上の集会禁止。

・娯楽施設等の営業禁止。

・スポーツイベントの禁止。

・物資運搬のための移動は可能。

・国内線の停止。

 事態は刻々と変わりますので、引き続き政府から最新情報の入手に努めるとともに、手洗い、うがい、マスク着用などの通常の感染症対策を行い、体調に異常がある方は早めの医療機関受診を心がけてください。

【参考:関連する日本のウェブサイト】

新型コロナウイルス感染症(外務省 安全海外ホームページ)

https://www.anzen.mofa.go.jp/

新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省ウェブサイト)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

日本国国立感染症研究所コロナウイルスに関して)

https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html

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