●9月5日(土)、マダガスカル政府が、新型コロナウイルス対策に関する発表を行いました。発表の時点での感染確認件数は累計15269件です。
●同日、ラジョリナ大統領が国営テレビに出演して、新型コロナ対策等の措置についての発表が行われました。
●事態は刻々と変わりますので、最新情報の入手に努めてください。
9月6日(日)の新型コロナウイルス対策に関するマダガスカル政府発表の主要点は以下のとおりです。
1 新型コロナウイルス対策オペレーション司令センター(CCO)による発表(13時)
(1)新規感染確認は50人で、これにより、累計感染者数は15319人となった。新規感染者の確認場所及び人数は以下のとおり。
・30人:アナラマンガ(アンタナナリボのある地域圏)
・5人:オートマチアーチャ(フィアラナンツァの所在する地域圏)
・4人:ディアナ(ディエゴスアレスがある地域圏)
・3人:アムルニマニア(ヴァキナンカラチャの南に位置する地域圏)
・2人:アチム・アンジェファナ(チュレアールのある地域圏)
・2人:ソフィア(マジュンガの北に位置する地域圏)
・2人:ヴァキナンカラチャ(アナラマンガの南、アンチラベのある地域圏)
・2人:場所の特定なし
(2)新規快復者は26人で、これにより、累計快復者数は14139人となった。新規快復者の主な確認場所及び人数は以下のとおり。
・14人:ソフィア(マジュンガの北に位置する地域圏)
・4人:アナラマンガ(アンタナナリボのある地域圏)
・2人:オートマチアーチャ(フィアラナンツァの所在する地域圏)
・2人:ヴァトバビー・フィトヴィナニー(トアマシナのあるアチナナナ地域圏の南に位置する地域圏)
・2人:アヌシ(フォールドーファンのある地域圏)
・1人:アロチャ・マングル(ムラマンガのある地域圏)
・1人:メナベ(ムルンダバの所在する地域圏)
(3)新規死亡者は1人で、累計死亡者数は200人となった。新規死亡者はアチナナナ(トアマシナのある地域圏)にて死亡が確認された。
(4)現在治療中の患者は980人(前日比で23人増加)で、そのうち重症者は43人(前日比で4人減少)である。
2 ラジョリナ大統領による発表
(1)現在の感染状況について
・5か月半に亘る新型コロナウイルスによる危機は、これまでとられた新型コロナ対策措置が遵守されたおかげで、現在、感染はコントロールされているが、新型コロナウイルスとの戦いが終わったというわけではない。
・感染状況の推移に関して、マダガスカルにおける新型コロナ陽性率は7月26日時点では42.5%であったが、9月6日時点では10.66%に低下している。
・これまで700万人以上の個人にCVOが配布されている。
・新型コロナウイルスの第3の治療プロトコールとして利用されている、アルテスネイト(Artesunate)とビタミンCを配合した注射治療薬の臨床試験の結果は、決定的なものであった。
・今後15日以内に錠剤タイプのCVOである「CVO+」の生産が開始する。「CVO+」は、「Pharmalagasy」(注:新たに開設されたマダガスカルの製薬工場)にて製造される。なお、「CVO+」はマダガスカルにおける研究によって開発された薬で、アルテミシアとラベンサラ(注:マダガスカル起源の植物)で構成されているものである。
・新型コロナ禍におけるアーティストの現状に鑑み、今後の対策として、アーティストは1メートルのソーシャルディスタンス等の衛生措置の遵守の下で、アンツォンジュンベ・コリセウム(Coliseum Antsonjombe)(注:大使館付近のアナラマイチ地区に所在する)でパフォーマンスを行うことができる。
・国家保健緊急事態はマダガスカルにおいてコロナウイルスが収束するまで適用される。国民一人一人がウイルスに引き続き警戒し、衛生措置を遵守しなければならない。
(2)国際線の再開
・すでに発表されているとおり、10月1日からノシベの空港では、国際線が再開する。
・ノシベ以外の国際空港(アンタナナリボ、ディエゴスアレス、トアマシナ)では、世界における感染状況を見つつ、10月から12月までに再開することを検討している。。
(3)今後の措置
・マスクの着用は引き続き義務づけられる。
・アナラマンガ、ブエニ(マジュンガのある地域圏)、ディアナ(ディエゴスアレスがある地域圏)、サヴァ(マダガスカル東海岸の北部に位置する地域圏)においては、23時から4時までの夜間外出禁止措置が実施される。
・レストラン、カラオケ、バーは22時まで営業可能。ただし、客の人数が100人を超えてはならない。
・教会等の礼拝所は、ソーシャルディスタンス及び衛生措置の遵守の下、再開することができる。ただし、アナラマンガ(アンタナナリボのある地域圏)、ヴァキナンカラチャ(アナラマンガの南に隣接する地域圏)、アロチャ・マングル(ムラマンガのある地域圏)、ブエニ(マジュンガのある地域圏)、ディアナ(ディエゴスアレスがある地域圏)、サヴァ(マダガスカル東海岸の北部に位置する地域圏)については、100人以上が同時に集会してはならない。
・観光地、美術館、展示施設等は再開することができるが、客の数が100人を超えてはならない。映画館についても同様に、1メートル以上のソーシャルディスタンスを遵守の下、再開できる。
・スポーツイベントは引き続き禁止される。
・クラブ施設は引き続き禁止。
・地域を超えた遺体の移動は、死因が新型コロナウイルスでない場合に限り可能。
・アンタナナリボにおける公共交通機関の運行は21時までとなる(注:これまでは20時)。
(4)教育
(ア)10月26日に、義務教育の新年度(2020年〜2021年)の開始が予定されている。最終学年については11月までに授業が開始される。専門学校の新学期の日程は後日発表される。
(イ)大学の新学期は11月2日に開始される予定。 なお、それまでに公共交通機関は通常通り運行させるつもりである。
(ウ)技術課程教育の公式試験日は以下のとおり。
・職業能力証明試験(Examen pour le certificat d’aptitude professionnelle)は9月14日から17日まで実施される。
・職業訓練証明試験(Examen pour le brevet d’etudes professionnelles)は9月21日から24日まで行われる。
(5)地方間の移動
すでに新型コロナウイルスの感染が収束した地域レベルでの地方間の移動を以下のとおり徐々に再開させる。
・9月11日(金)より、アナラマンガとアチム・アンジェファナ(チュレアールがある地域圏)間のルートが再開する。
・9月12日(土)アナラマンガとブングラヴァ(アンタナナリボの西,イタシ地域圏のさらに西に位置する地域圏)間のルートが再開する。
・9月15日から、アナラマンガとブエニ(マジュンガのある地域圏)、ソフィア(マジュンガの北に位置する地域圏)、アチム・アチナナナ(ヴァトバビー・フィトヴィナニーの南に位置する地域圏)、アロチャ・マングル(ムラマンガのある地域圏)、ヴァトバビー・フィトヴィナニー(トアマシナのあるアチナナナ地域圏の南に位置する地域圏)、アナランジルフ(トアマシナの北に位置する地域圏)、メナベ(ムルンダバの所在する地域圏)、メラキー(マジュンガとムルンダバの間にある地域圏)、アンドロイ(マダガスカル最南端の地域圏)、アヌシ(フォールドーファンがある地域圏)
を接続するルートが再開する。
・アナラマンガとディアナ(ディエゴスアレスがある地域圏)、サヴァ(マダガスカル東海岸の北部に位置する地域圏)を結ぶルートは引き続き停止。
事態は刻々と変わりますので、引き続き政府から最新情報の入手に努めるとともに、手洗い、うがい、マスク着用などの通常の感染症対策を行い、体調に異常がある方は早めの医療機関受診を心がけてください。
【参考:関連する日本のウェブサイト】
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html
このメールは、在留届にて届けられたメールアドレス及び「たびレジ」に登録されたメールアドレスに自動的に配信されております。
【問い合わせ先】
在マダガスカル日本国大使館領事班
代表電話:+261(0)20−22−493−57
緊急電話:+261(0)32−07−072−11(※開館時間外に緊急でお困りの方)
大使館ホームページ:http://www.mg.emb-japan.go.jp/jp/index.html
大使館フェイスブック:https://www.facebook.com/AmbJaponMdg
大使館ツイッターアカウント:https://twitter.com/JapanEmb_Madaga
※「たびレジ」簡易登録をされた方でメールの配信を停止したい方は、以下のURLから
停止手続きをお願いいたします。