在留邦人の皆様へ:新型コロナウイルス関連情報(7月3日)

 7月3日までのカザフスタンにおける新型コロナウイルス関連情報は以下のとおりです。

1 カザフスタン国内感染者数等

●累計感染者数は44,075名です。

●累計死亡者数は188名です。

●累計快復者数は14,861名です。

(参考1)州・直轄市ごとの感染者数等,詳細は以下のカザフスタン政府コロナウイルス対策ページから参照可能です。

https://www.coronavirus2020.kz/ru

(参考2)世界各国のCOVID-19感染者数(WHO作成)は下記から参照可能です。https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/situation-reports/

2 カザフスタン国内の新型コロナウイルスに関する報道等は以下のとおりです。

(当館注)以下は,一般的事項及び在留邦人のおられる都市の情報を中心に作成しています。

(1)新規感染者数

●7月2日に新規に確認された感染者数は1,005名です。

(当館注)この数は有症状感染者と無症状感染者の合計です。

(2)検疫・医療等

●首都ヌルスルタン市行政府公式サイトによれば,市の国家主任衛生医師は,パンデミックの状況下において,必要な薬が薬局に保有されているかを監視するためのグループを創設したことを発表しました。

〇この監視グループは,毎日市内の薬局の薬の保有量のモニタリングを行うほか,保健省の指示により薬の小売価格の限界値を厳しく守るよう,薬局の小売組合に指示しました。

〇今日付けで市当局と薬局の小売組合との間で,一人当たりの薬の購入を2−3箱に制限する覚書が交わされました。

〇7月9日までに市内の薬局に一連の抗ウイルス剤,解熱剤,抗生物質の供給が行われる見通しです。

〇市の公式サイトは,コロナウイルス感染症の拡大予防のため,市民に厳しい疫学衛生基準を遵守し,マスクと手袋を着用し,手をよく洗い,ソーシャルディスタンスを確保するように呼びかけています。

●ギニヤト保健省次官はコロナウイルス患者との接触者の数が11万5000人にまで上ったことを伝えました。

◎ギニヤト保健省次官は「シムケント市の感染症受け入れ病院では病床数が不足している。シムケント市は人口密度の高い街の一つである。しかしながら同市にはヌルスルタン市やアルマティ市のような大きな共和国病院がない。西カザフスタン州は他国(当館注:ロシア)と国境を接しているため,感染症を他国から持ち込むケースが非常に多い。同州は国内からの出稼ぎ労働者も際立っている。こうしたことから接触者を洗い出すのが非常に困難である。今日に至るまで国内の接触者数は増加し続け,11万5000人(当館注:カザフスタン国内全土の数値)にまで上った。彼らは現在検査中である」と述べました。

◎同氏は,コロナウイルス患者との接触を故意に隠ぺいするケースも,残念ながら引き続き見受けられることを付け加えました。

●アフメトフ東カザフスタン州知事は,7月5日から全土で新しい制限措置が導入されるのに合わせて,ウスチカメノゴルスク市とセメイ市を封鎖する予定であることを表明しました。

◎アフメトフ知事は自身のインスタグラムで,「最も避けるべきシナリオで事態が進むことを避けるため,5日からウスチカメノゴルスク市とセメイ市を封鎖し,同市と地域内の人と交通機関の移動を最小限に抑える。これはコロナウイルス感染症を拡散させる接触を避けるために行われる。ただ自己隔離のみがCOVID-19との闘いにおいて有効である」と述べた上で,「接触の連鎖を断ち切る」ためには「既にこの週末から移動を制限することが重要である」と付け加えました。

◎同知事はまた,制限期間中も企業,食料品店,薬局,銀行,行政サービスセンターは機能することを伝え,「我々は制限措置の導入でビジネスが損なわれないように最善を尽くす。皆さんにはまず,制限に対してご理解いただきたい。ソーシャルディスタンス,自己隔離,マスク着用は人々が自らの安全のために最小限守るべきことである。我々は自らの範囲内で,地域の病院に必要な設備と薬品の供給が保証されるよう,できることは全てやってきたし,医者たちは一致して守っている。今の我々の共通の課題は,共に制限措置を遵守し,ウイルスの拡散を許さないことである」と述べました。

●サギンタエフ・アルマティ市長は,市内に患者のモニタリングセンターが開設されたことを表明しました。

◎同市長は,コロナウイルス蔓延の最中である今,市の保健システムの可能な限りのリソースが機能中であると指摘し,「感染症病院,臨時病院のほかに基礎的医療を実施している機関(診療所)に大きな負担がかかっている。今日の状況で,診療所はバーチャルな感染症病院となっている。診療所では有症状者やCOVID-19と診断された患者をモニタリングする移動部隊が編成された。心臓科・内科科学調査研究所ではアスフェンディヤロフ名称医科大学と共同で患者のモニタリングセンターが開設された。同センターの目的は,リスク集団からの患者を24時間観察することである。これにより外来患者,とりわけ高齢者の余病併発や重症化リスクを最小限にできる」と述べました。

(3)生活等

●教育科学省は,教育機関への書類の提出にあたり,一時的に健康診断書の提出を不要とする旨を発表しました。

〇同省は「市民の安全を守るため,そして健康診断書を受け取ることがますます困難になっていることに鑑みて,教育機関保育所,学校,カレッジ,高等教育機関)に対し一時的に健康診断書なしで書類を受領することを許可する指令に署名した」と伝えました。

〇「やむを得ない事情により診断書を受け取れない人のために」診断書の提出期限の延長にあたり,電子政府ポータルサイトが補助的な役割を果たすことを伝えまし

た。

〇「子供たちは教育機関において,条件付きで検査をパスするまで書類無しとして編入される。この措置により,学期の始まりまで健康診断書の提出は可能である」と同省は伝えました。

●当館領事メールのバックナンバーは以下のページから参照できるようになっています。

https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMail.html?countryCd=0007

●当館フェイスブック https://www.facebook.com/embassy.jp.kz/ にもコロナウィルス関連情報を掲載しています。

(邦人保護等の緊急事態の場合の問い合わせ窓口)

○在カザフスタン共和国日本国大使館

住所:5th floor, Kosmonavtov Street 62, micro-district

"Chubary", Nur-Sultan, 010000, Republic of Kazakhstan

電話:+7 (7172) 977-843

FAX :+7 (7172) 977-842

○日本外務省領事サービスセンター

電話:(代表)+81-3-3580-3311(内線)2902,2903

(日本外務省関係課室連絡先)

○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐事件を除く)

(内線)2851

○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐事件等)

(内線)3047