6月22日までのカザフスタンにおける新型コロナウイルス関連情報は以下のとおりです。
1 感染者数
●国内の累計感染者数は17,732名です。
●国内の累計死亡者数は120名です。
●国内の累計快復者数は10,962名です。
州・直轄市ごとの感染者数等,詳細は以下のカザフスタン政府コロナウイルス対策ページから参照可能です。https://www.coronavirus2020.kz/ru
2 カザフスタン国内の新型コロナウイルスに関する主な報道等は以下のとおりです。
(当館注)以下は,一般的事項及び在留邦人のおられる都市の情報を中心に作成しています。
(1)新規感染者数
●6月21日,新規に確認された有症状感染者数は507名(増加率2.9%)です。
●6月21日,新規に確認された無症状感染者数は964名です。
(2)検疫・医療等
●在外カザフスタン国民への帰国呼びかけ
バイガブロフ交通担当国家主任衛生医師は,国外にいるカザフスタン国民に対し,寒い時期が始まりコロナウイルス感染件数の季節的増加が予想されるため,10月初旬までにカザフスタンへ帰国することを助言すると述べました。
●ヌルスルタン市内の医療状況
キシコヴァ・ヌルスルタン市公衆保健局長は22日,概要以下を説明しました。
◎6月22日時点で2,610名の患者が入院している。先週に比べ3倍である。うち92%の患者に,コロナウイルス感染症により併発した肺炎が見られる。
◎入院患者のうち129名が固定的な重症であり,うち50名(40%)が人工呼吸器を装着している。
◎市内では8つのラボ検査施設が稼働しており,検査能力は5,000回/日である。毎日4,500から4,700回分の検査が実施されている。ラボの課題解決とテスト処理数向上を目指している。
●ヌルスルタン市内の診療所
市内の診療所は6月23日から,受入れ対象を,急患およびコロナウイルス感染症の兆候がある患者に限定します。市内の疫学状況を反映した措置です。予防検診や予約制の歯科,リハビリ等の予約外来は一時的に休止されます。
なお,予約による専門家への相談は,遠隔形式で実施されます。
●国産の人工呼吸器64台が保健省救急医療国家調整センター(ヌルスルタン市)へ納入されました。
●アルマティ市は,22日からPCR検査の能力を拡大させると発表しました。施策の一つとして26日から7番目のPCR検査ラボ(検査能力1,000回/日)が稼働する予定です。
(3)国際航空便
トルコとの航空便が再開されたことに関して,バイガブロフ交通担当国家主任衛生医師は22日,主に以下を発言しました。
◎航空便は各国のカテゴリーを考慮して段階的に再開される。第一カテゴリーの対象は韓国,日本,ジョージア,タイ及び中国である。中国便はまだ再開されておらず延期された。なぜならそこ(中国)では感染の第二波が生じているからである。第一カテゴリーの諸国について制限はない。これらの国では状況が安定的であり,そのため,これらの国民に対しては体温計測とアンケート調査のみを行うとの決定がなされた。
(当館注:日本側は,日本側措置として,カザフスタンについて渡航中止勧告を発出しております。)
◎第二カテゴリーの対象はトルコである。トルコから到着する乗客はコロナウイルス感染症検査を受けた証明書を帯同することが必要である。証明書を欠く場合,当該市民には,48時間以内にPCR検査が行われる旨の通知が手渡される。もし当該市民がこのタイミングでPCRテストを受けない場合は,行政罰の対象となる。
◎第三カテゴリーの対象は航空便運航が禁止されている国々である。なぜなら状況が安定していないからである。これらにはアゼルバイジャン,英国,イラク,米国,チェコその他の国々が当たる。
◎6月20日,トルコとの航空便が再開された。それ以降にこれまで6便が実施された。この3日間にカザフスタンに905名が到着した。うち203名がコロナウイルス感染症PCRテスト受検に係る証明書を帯同していた。その他の乗客にはコロナウイルス検査を受けなければならない旨の通知が手渡された。仮に誰かが発症しても,最短期間で接触者を特定できるよう,アンケート調査が実施されている。今後は,もし疫学状況が改善すれば,他の諸国との航空便再開に係る課題も検討されるであろう。
(4)生活等
●ヌルスルタン市内の幼稚園
市内の全ての幼稚園は6月23日から閉鎖されます。
(5)その他
●保健省人事
22日,アレクセイ・ツォイ氏が保健省第一次官に任命されました。ビルタノフ保健大臣がコロナウイルス感染で療養中のところ,これまで保健大臣代行を務めたアクタエヴァ次官に換わり,ツォイ第一次官が保健大臣代行となります。
●要職者の感染に関する状況
◎バタロフ・アルマティ州知事が無症状なるもコロナウイルス陽性となり,在宅検疫に入りました。
◎アユポフ・トゥルケスタン市長は体調不良からコロナウイルス検査を受けたところ陽性となり,在宅検疫に入りました。
◎報道によれば,入院していたウアリ大統領報道官が22日に退院しました。同報道官は重症と診断され,5日間,集中治療室にいたとのことです。
●当館領事メールのバックナンバーは以下のページから参照できるようになっています。
https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMail.html?countryCd=0007
●当館フェイスブック https://www.facebook.com/embassy.jp.kz/ にもコロナウィルス関連情報を掲載しています。
(邦人保護等の緊急事態の場合の問い合わせ窓口)
○在カザフスタン共和国日本国大使館
住所:5th floor, Kosmonavtov Street 62, micro-district
"Chubary", Nur-Sultan, 010000, Republic of Kazakhstan
電話:+7 (7172) 977-843
FAX :+7 (7172) 977-842
○日本外務省領事サービスセンター
電話:(代表)+81-3-3580-3311(内線)2902,2903
(日本外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐事件を除く)
(内線)2851
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐事件等)
(内線)3047