●西ケープ州保健局が同州感染者が5月22日時点で12519名であると発表しています。
●同州での新たな感染者は709名です。
●13日夜ラマポーザ大統領は,5月末までに南アの大半はレベル3に引き下げるが,感染率の高い地域(州か他の単位か不明)はレベル4のままとし,州間の移動規制を厳格化する等の方針を発表しました(詳細はさらなる調整を経て近日中に発表されると見られています)。
●現地メディアは,州の公表したケープタウンで感染者が特に多いホットスポットにつき報じています(2(3)参照)。
1.西ケープ州からの発表
上記URLのとおり,西ケープ州保健局は,同州での新たな感染者が709(昨日738)名増の累計12519名,新たな死亡者は22(昨日24)名増の累計257名と発表しています。
西ケープ州の感染者数及び死者数はそれぞれ南ア全国の6割以上を占めるまでになっています。
ケープタウン市内は感染者数が高く,特に以下の地域で感染が多いことが指摘しています。
・Tygerberg
Elsies River, Bellville South and Centre, Cravenby, Delft, Eindhoven, Goodwood
・Khayelitsha
Southern part of the N2, between Mew Way and Spine Road
・Klipfontein
Gugulethu, Nyanga, Athlone, Manenberg, Bridgetown, Heideveld
・Western
Du Noon, Burgundy Estate area, Parklands, Sandown,
・Southern
Hout Bay Heights, Imizamo Yethu, nearby Bel Ombre
なお,下記の政府発表によると南ア全体では,感染者20125名(988人増),死亡者397名(28名増)です(州の発表と国の発表に誤差があります)。
今後同様の発表は,下記URLに掲載されます。
https://www.westerncape.gov.za/department-of-health/news
また,冒頭URL内ダッシュボードには,より詳細な発生地域が掲載されています。
●ダッシュボード
https://coronavirus.westerncape.gov.za/covid-19-dashboard
●より詳細な発生地域
2.現地報道について
(1)22日付IOLの報道によれば,ケープタウン郊外にある国立のTyberberg Hospital(1800床を擁する南アで2番目に大きい病院)において,これまで計150名の職員(異なる部局で異なる職種にわたる)が新型コロナウィルスに感染していたことを病院関係者が認めたとのことです。同病院は,感染した職員は自宅隔離する等適切な措置をとっているとしつつ,同病院の医療サービスには影響はないと説明しています。
(2)21日デイリーマーベリック紙は,西ケープ州の感染数・死者数が大きい背景につき以下のとおりの解説しています。
同報道に拠ると西ケープ州では4月後半から3週間の全国22万件の検査の内,5万1千件と,全体の4分の1の数のを実施している。さらに数だけでなく,やり方が異なり,感染者が出たら同人の回りを徹底的に検査する,感染ホットスポットに重点的に行う明確な方針で実施している(他の州はこの方法をとっていない)。このため西ケープ州における検査では12%が陽性となるが,例えばハウテン州では検査総巣の1%程度しか陽性とならない。よって西ケープ州は感染者の実態を積極的に把握し,検知するための努力と能力が他州より高いと言える。しかし,死者数も全体の半数以上であることを考えると,それだけでは説明できない。西ケープ州はタウンシップの感染がどこよりも早く広がっている可能性があり,今後人口構成が類似する他
州の都市部でも同様の拡大に注意が必要。西ケープ州の人口密度の高さ,結核患者の多さを指摘する向きもあるが,こちらについての因果関係は立証されていないとのことです。
(3)感染ホットスポット:上記1「より詳細な発生地域」に関連し,News24及びDie Burgerでは,西ケープ州政府がケープタウン市の感染ホットスポットが地域的に把握できる地図を発表し,今後も定期的にブリーフを行うと報道しています。
https://www.news24.com/SouthAfrica/News/pics-this-is-where-cape-towns-covid-19-hotspots-are-20200521
https://www.pressreader.com/south-africa/die-burger/20200522/281505048417553
何れにせよ私たち在留邦人は,兎に角感染しないこと,これに尽きます。
感染者は増加しています。
自分と家族の為に,手洗い・うがい・2メートル確保を常に守ってください。
また,新たな行動様式を生活の一部としつつ,十分警戒しつつも前向き思考で過ごされますよう願っております。
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