〇5月5日現在,サウジ保健省の発表した感染者は計31,938名です。
〇5月6日,内務省はアハサー県2地区に対する24時間隔離措置を解除し,6日から生活用務などでの午前9時から午後5時までの外出が可能となると発表しました。
〇5月5日,内務省は,新型コロナウイルス対策関連制限に違反した場合の罰則について発表しました。
〇5月6日,ラビーア保健相は,サウジアラビアにおける新型コロナウイルス死亡率に関して,感染数が増加しているにもかかわらず世界全体の死亡率の10分の1となる0.7%以下にとどまっていると発表しました。
1 感染者数
5月6日現在,サウジ保健省の発表した感染者は計31,938名(内6,783名は回復,死者209名)。5日保健省記者会見以降,新たに確認された感染者は1,687名(ジッダ312名,マッカ308名,リヤド149名,ダンマン84名,ジュベイル93名他)。
新規感染者の内73%が外国人,27%がサウジ人,80%が男性,20%が女性。
参考:サウジ国内感染者数カウンター(保健省提供):https://covid19.moh.gov.sa/
外国人労働者居住区における集中検査の実施,外出禁止令の緩和およびショッピングモール等一部商業施設の営業再開に伴い,人の移動が増加しています。これに伴い,サウジ国内の感染者数も未だ減少する傾向にはありません。
引き続き,3密(密閉,密集,密接)を避け,手洗い,咳エチケットを励行し,ご自身やご家族,周囲の方の健康とウイルスに感染しないことを最優先に考え,行動していただきますよう,お願い申し上げます。
2 ラマダン期間中の外出禁止令
マッカ市および24時間隔離が決定されている地区(注:マディーナ市・ダンマン市の一部地区)を除くすべての地域:午後5時から午前9時(5月13日(水)まで)。
3 アハサー県2地区に対する24時間隔離措置の解除
5月6日,内務省はアハサー県2地区に対する24時間隔離措置の解除について以下のとおり発表しました。
アハサー県(Al-Ahsa Province)ホフーフ市アル・ファイサリア(Al-Faisaliah)地区及びアル・ファドリア(Al-Fadhliya)地区に対する24時間隔離措置(同措置は4月18日に導入)は5月6日(水)に解除され,両地区の住民は,午前9時から午後5時までの,生活上の必要性を満たす用務の他,既に発表されている許可された業務及び公衆衛生上の予防的措置実施のための外出は可能である。
参考:サウジ国営通信(SPA)関連記事
https://www.spa.gov.sa/viewfullstory.php?lang=en&newsid=2082975
4 新型コロナウイルス対策関連制限違反に対する罰則(内務省発表)
5月5日,内務省は,新型コロナウイルス対策関連制限に違反した場合の罰則について発表しました。主な罰則として,以下のものが含まれています。
(1)移動制限時間帯の移動に関して発行された許可証の目的外使用:1万リアル以上,10万リアル以下の罰金若しくは1か月以上,1年以下の禁固刑及び許可の剥奪。
(2)隔離指示違反:20万リアル以下の罰金若しくは2年以下の禁固刑又は罰金と禁固刑の併科。二回目以降の違反に対しては,2倍の罰金を課す。
(3)意図的に第三者に新型コロナウイルスを感染させる行為:50万リアル以下の罰金若しくは5年以下の禁固刑又は罰金と禁固刑の併科。二回目以降の違反に対しては,2倍の罰金を課す。
(4)業務の性質上必要性が認められない者の移動許可申請に対する支援行為:1万リアル以上,10万リアル以下の罰金若しくは1か月以上,1年以下の禁固刑又は罰金及び禁固刑の併科。二回目以降の違反に対しては,2倍の罰金を課す。
(5)新型コロナウイルスに関する噂話をソーシャルメディアやSNSアプリに投稿・掲載した者,公共の混乱や恐怖を惹起する誤った情報を投稿・掲載した者及びこれらの投稿・掲載をそそのかした者:10万リアル以上,100万リアル以下の罰金若しくは1年以上,5年以下の禁固刑。二回目以降の違反に対しては,2倍の罰金を課す。
(6)サウジ王国国内に居住する外国人が上記のいずれかの犯罪を犯した場合,その者は罰則が課された後,国外強制退去となり,その後恒久的に再入国が禁止される。
(7)禁固刑,罰金若しくは営業停止処分を通知された者は,司法省が接する委員会に対し,通知日から10日以内に不服申立てを行うことができる。不服申立てに引き続き下された同委員会の決定は,最終的かつ不可逆的な決定となり,その後の抗告は認められない。
このほか,内務省が近日中に集会実施に対する罰則について発表すると伝えています。
参考:サウジ国営通信(SPA)関連記事
https://www.spa.gov.sa/viewfullstory.php?lang=en&newsid=2082811#2082811
https://www.spa.gov.sa/viewfullstory.php?lang=en&newsid=2082864#2082864
5 新型コロナウイルス死亡率に関する保健相発言内容
5月6日,ラビーア保健相は,サウジアラビアにおける新型コロナウイルス死亡率に関して以下の通り発言しました。
(1)コロナウイルス感染による世界の死亡率は7%となっているところ,サウジでの死亡率は,感染数が増加しているにもかかわらず世界全体の死亡率の10分の1となる0.7%以下にとどまっている。
(2)これには主に二つの理由があり,第一に,保健省が開発した,正確で統一された治療手法の利用が確立しており,サウジの専門家グループが毎日会合を開き,最新の治療法に基づき,同手法を更新している。第二に,大規模な検査と積極的なスクリーニングにより,症例を追跡及び捜索し,感染拡大又は症例悪化の前に感染者を発見できることになった結果,感染の迅速な発見と治療をすぐに提供できている。
(3)感染拡大以降,新型コロナウイルス感染者のための集中治療と人工呼吸器を提供するために数千のベッドが設置され,現時点のベッドの空床率は96%以上。予防措置が奏功している。
(4)危険はまだ存在しており,65歳以上の人々,または慢性疾患や呼吸器疾患を持っている人々は,依然ウイルスに対する重度の感染リスクに直面している。
参考:サウジ国営通信(SPA)関連記事https://www.spa.gov.sa/viewfullstory.php?lang=en&newsid=2082997
6 新型コロナウイルス対策関連情報リンク等
・サウジ保健省ツイッター
https://twitter.com/saudimoh?lang=en
・Mawid(保健省提供E-Serviceアプリ,病院の検索,予約等が可能)https://www.moh.gov.sa/en/eServices/Pages/cassystem.aspx
・再入国ビザ,最終出国ビザに関する報道(4月22日付Saudi Gazette)
http://saudigazette.com.sa/article/592199
https://twitter.com/senmonka21
・東京医科大学病院 渡航者医療センター 海外在留邦人向け「新型コロナウイルス感染症 よろず相談窓口」: travel3@tokyo-med.ac.jp
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html#kokumin
・国立成育医療研究センター コロナウイルス対策と子供のストレスについて
https://www.ncchd.go.jp/news/2020/20200410.html
【問い合わせ先】
在サウジアラビア日本国大使館
TEL:011-488-1100
FAX:011-488-0189
E-mail:consular-sec@rd.mofa.go.jp
在ジッダ日本国総領事館
TEL:+966-12-667-0676
FAX:+966-12-667-0373
E-mail:cgjapan@je.mofa.go.jp
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