●報道によれば,アルゼンチン国内では5020名(昨日から133名増)の累計感染者数,うち264名の累計死亡者数,1472名の累計治癒数が報告されています。
●当国に居住,または短期的に滞在している方を対象とした,全国強制隔離措置(以下「強制隔離と記載」)(DNU408/2020)が5月10日まで継続中です。また,5月11日以降も,地域により詳細に差はありますが,延長される見込みです。また,非居住者の方々の入国の禁止も同日まで継続中です。
●4日(月)から,ブエノスアイレス市においては外出時はマスク等で口元を覆うことが義務づけられ,違 反した場合には罰金が科せられますのでご注意ください。
●地方におられる非居住者の方々が,強制隔離期間中にご帰国のために首都へ移動される際には,所在地を出発される最低48時間前までに当国政府に申請を行う必要がありますので,時間的余裕を持ち, 事前に当館領事班までお知らせください。
●短期渡航者やご帰国予定がある皆様におかれましては,強制隔離およびそれに伴う国内移動制限の長期化,国際便の減少を念頭に,出国を希望する場合には各交通機関の運行状況等について,最新の情報の収集に努めてください。
1 報道によれば,アルゼンチン国内では5020名(昨日から133名増)の累計感染者数,うち264名の累計死亡者数,1472名の累計治癒数
が報告されています。
2 強制隔離関連(報道)
(1)制限緩和に関する動き
ア ブエノスアイレス市及びその周辺の市では,経済活動再開への要求が高まっており,ブエノスアイレス市及び首都圏の市長等が,政府に民間建設業とその他の業種(洗車,不動産,美容院等)の13日からの再開を要求する予定であると報じられています。政府関係者によれば,企業活動の再開に向けて,政府に防疫計画(衛生基準,社会的距離や従業員の通勤等の計画)を提出している企業(自動車,自動車部品,化学,石油化学,プラスチック,金属機械,セメント,繊維,衣料,靴等の業者)が1000社ほどあり,今後大統領が精査することになっています。その一方で,感染拡大が懸念される人口密集貧困地区を抱える市長からは,引き続き厳格な強制隔離を維持するべきであるとの声も聞かれています。
イ ブエノスアイレス市では,事実上,強制隔離が緩和されている状況も見られており,実際に,4日午前中だけでブエノスアイレス市に入った車両は約5万台であり,これは強制隔離前の3月9日の交通量の約79%にあたるとのことです。なお,4月30日にブエノスアイレス首都圏で実施された世論調査では,48%が緩和(経済活動の再開)を,11%が措置の全面的な解除を望んでおり,厳しい隔離措置は支持を失いつつあるようです。
(2) 貧困地区における検査の実施
ブエノスアイレス市レティーロ駅近くの貧困街ビジャ31では,これまでに感染者が133名,死者1名が報告されています。感染が拡大していることを踏まえて,連邦政府及びブエノスアイレス市政府が,協力して同地区における感染者の濃厚接触者への検査を開始したと報じられています。キロス・ブエノスアイレス市保健大臣は,1日で結果が判明する検査キットを活用し,感染者の周辺の家々を全て検査し,検査結果によって隔離等を実施する予定であると説明しています。
3 地方に滞在されている皆様が首都へ移動される際の注意事項
地方におられる非居住者の方々が,強制隔離期間中にご帰国のために,車両(バスやレミース)で首都へ移動される際には,所在地を出発される最低48時間前までに申請を行う必要がありますので,ご帰国のために移動のご予定のある方は ,時間的余裕を持ち ,事前に当館領事班 conbsas@bn.mofa.go.jp までお知らせください。細部は「地方に滞在されている皆様が首都へ移動される際の注意事項」をご参照ください。 https://www.ar.emb-japan.go.jp/files/100043069.pdf
4 強制隔離およびそれに伴う国内移動制限 の長期化が見込まれ,見通しも不透明であるとともに,国際航空会社の多くが減便をしている現状から,短期渡航者やご帰国予定がある皆様におかれましては,マスクの着用, 手洗いやうがいの励行などの感染予防に努めるとともに,出国を希望する場合には,各交通機関の運行状況等について最新の情報の収集に 努めてください。(以上)