●西ケープ州保健局が同州感染者が4月27日時点で1618名であると発表しています。
●南ア全体,西ケープ州で大幅増となっています。
●最後に昨日の「自由の日」に関する大統領の演説を記載します。
上記URLのとおり,西ケープ州保健局は,同州での感染者が1618名(うち入院75名,ICU26名),
また,新たな死亡者は1名(63歳女(併存症有り))で,累計33名となります。
西ケープ州は,国内で最も感染者数が多い州です。
なお,南ア全体は,感染者4793,死亡者90名です。
今後同様の発表は,下記のページに掲載されると思われます。
https://www.westerncape.gov.za/department-of-health/news
その他,冒頭URLには5月1日からのレベル4に関する注意事項があります。
レベル4に移行すると,外出する人が増える為,更に感染リスクが高まります。
外出時のマスク着用は必須であり,付けていない場合罰せられる可能性があります(ネットには手作りマスクの作り方も沢山紹介されています)。
また,着用しているマスクを触った後は,必ず手を消毒してください(紐の部分のみを触ることが有効です)。
感染は,人々が集まり,スーパーマーケット等,密に接触する場所で発生する可能性が最も高いです。
皆様ご承知のとおり,店員の感染防止の意識は総じて高いとは言えません(自分の身は自分で守ってください)。
買い物時は,どうしてもの場合を除き,必ず1人で行動してください。
何れにせよ私たち在留邦人は,兎に角感染しないこと,これに尽きます。
手洗い・うがい・2メートル確保は絶対的必須事項です。
特にうがいをしない人がいますが,のどを健全に保つのことは,手洗いと同様に最も大切なことです。
昨日は,94年の民主的選挙を実施した「フリーダム・デイ」は南アのナショナル・デーでした。
以下は本日ラマポーザ大統領が行ったスピーチの中の重要な点ですのでご紹介いたします。
“Freedom to Some is freedom to None”一部の人々しか自由を享受していない現状は,誰も自由でないとの同じである。
南アにおけるコロナ危機はこの現実を浮き彫りにした。
恵まれた人々は食料を蓄え,家で感染防止措置をとり,子供もEラーニングを続けている。
しかし,数百万の人々は収入が得られず子供達もおなかすかせ,みじめな日々をおくっている。
今回,手を洗うなど行動様式を教訓としただけではない,コロナ危機を契機として,新しい社会,新しい良心,新しい経済を構築しよう。
恵まれた人々はもはや見て見ぬふりをしない,公正な社会を構築する。
仮にコロナを駆逐したとしても,マイナス成長,失業,汚職という膨大な課題に立ち向かう。
これは政府だけでは克服できない。
公務員は文字通り人々のための奉仕者であり,94年以後の対話による問題解決のアセットで臨まねばならない。
コロナに対応する医療関係者,NGOの対応は,他人に対する思いやりの心(ウブントゥ)が核心にある。
ネルソン・マンデラは,「自由は民主化により人々の手枷を外す行為であるのみならず,他人の自由を支えながら生きること」と述べた。
他人に対するリスペクトは南ア人の心臓の鼓動のように強く響きつづけるもの。
しかし,にもかかわらず規則に従わず他人を感染の危機にさらすほど,人間に対する最悪な冒涜行為はない。
コロナウィルスは人間社会のありよう自体を大きく変えてしまった。
しかし,同時に人間が互いに依存し合って成り立っていることが思い知らされた。
相互依存は我々の生存にとり最も重要であり,根本的に社会をより公正なものに変えていかねばならない。
善意を,団結,寛容の精神が持続しよう。今年のフリーダム・デイはこれまでではるかに厳しい状態。
スクラムを組んで根本的に社会を変えよう。
今年はフリーダム・デイを個々に離れて祝う。来年は何としても一緒に祝おう。
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