新型コロナウイルス関連情報(ブルガリア国内感染拡大予防措置義務・禁止事項概要,前日比感染者増加数過去最悪記録)

【ポイント】

●3月13日の緊急事態宣言発出(5月13日まで延長)以降,多くの感染拡大予防措置違反が予審手続きにかけられ,禁固刑(執行猶予付き)の有罪判決も出ています。

●これまでに発表されているブルガリア国内における感染症拡大予防措置義務・禁止事項を以下本文にまとめましたので,改めてご確認の上,遵守するよう十分注意ください。

●本日確認された感染者数は53名となり,前日比増加数過去最悪を記録しました。

●4月16日午後5時時点で,ブルガリア国内の感染者は累計800名(うち38名死亡,122名治癒)です。

【本文】

○3月13日の緊急事態宣言発出以降,720件超の感染拡大予防措置違反が予審手続きにかけられ,その大部分は,隔離義務違反です。禁固6ヶ月(3年間の執行猶予付き)及び罰金1万レバ等の有罪判決も出ています。これに加え,例えばマスク着用義務違反で約2,000名が罰金刑を受けています。

○緊急事態宣言発出(5月13日まで延長)を踏まえ,これまでに発表されているブルガリア国内における感染症拡大予防措置のうち,ブルガリア滞在中の皆様に関係すると思われる措置は以下のとおりです(順不同)。皆様におかれては,これらを遵守するよう十分注意してください。

(以下,ブルガリア国内感染症拡大予防措置まとめ)

1 公共の場でのマスク着用義務(4月26日まで)

(1)全ての市民は,屋内外問わず公共の場(公共交通機関,商業施設,公園,教会や寺院,各種ホール,通り,バス停等も含まれる)において,マスク,または顔及び口を覆うためのその他の用具(ハンカチ,タオル,スカーフ等)を着用しなくてはならない。

(2)公共の場とは,出入りが自由,及び/又は,公共の利用が想定される場所や空間を指す。ここには,公共サービスを提供する場所も含まれる。

2 訪問してはいけない場所・飲食に関する規則

(1)遊園地/プレイランド,ディスコ/クラブ,カクテルバー/飲み屋,レストラン,ファーストフード店,カフェ/喫茶店,モール等大規模商業施設の訪問を禁止する(但し,これら商業施設内にある銀行,保険会社,食料品店,薬局は例外とする)。

(2)レストランやファーストフード店は,衛生要件の厳格な遵守を条件に,宅配活動を許可される。上記に言及のない商業活動については,衛生要件の厳格な遵守の下,継続を許可する。

(3)なお,ファーストフード店やガソリンスタンドの食料販売部分における飲食は禁止される。

3 公共施設・店舗内での規則

上記の禁止の対象となっていない,市民にサービスを提供する公共施設または他の施設の所有者や運営者は,その空間に60歳以上の者を,2名を超えて(=3名以上)入れてはならない。また,その空間にいる各市民の間に最低1.5mの距離を確保するよう指導しなくてはならない。

4 60歳以下の者による朝の買い物の禁止

8:30−10:30の時間帯における,60歳以下の者による食料品店及び薬局の訪問を禁止する。

5 公園等訪問の禁止

公園,市民庭園,運動場/グランド,屋内及び屋外の公共施設の訪問を禁止する。(※大臣令に明示されていないが,通勤,食料等買い出し,公共料金支払い等のための外出に際しこれらの場所を通過することは認められるが,散策・散歩自体を目的とするこれら場所の訪問は禁止されるという趣旨と理解されている)

6 グループ活動の禁止

グループ単位による活動や(学校外で組織される)子供・生徒のための活動は,その主催者の法人格の種類に関係なく禁止される。

7 大規模行事の禁止

あらゆる大規模行事の実施は禁止される。ここには,スポーツ,文化・エンターテイメント,学術分野のイベント・活動も含まれる(映画館,劇場,コンサート,博物館,会議,シンポジウム,スポーツやスパ・センター,フィットネス等)。

8 学校・幼稚園・保育園の休止

(1)学校・大学・他の教育機関における学習及び課外活動は一時停止される。条件が整っている場合にはリモート学習が導入される。

(2)幼稚園及び保育園への通園は一時停止される。

9 都市間の移動の原則禁止

(1)内務省関係機関は,県都の出入口となる道路において検問を行い,市民の移動の目的を確認する。

(2)上記検問においては,移動が不可欠な以下の場合にのみ,通行を許可される;

・移動先での労働従事

・移動者自身またはその近親者の健康上の理由

  ・現住所,住民登録先住所(permanent address=ID上登録されている住所),または移動者が一時的に滞在している住所(現住所及び住民登録先住所と異なる場合)への帰宅。

・親戚または近親者の必要不可欠な介護/世話

・移動者自身,または移動者が介護/世話をする者の必需品入手

(3)上記の時由については,次の書類により確認が行われる;

・勤務先による証明,社員証明・社員証

・診断書

・身分証明書

  ・移動が不可欠となる理由に即した証明(declaration)

10 雇用者の義務

全ての雇用者は,その労働活動の性質及び(各種措置適用の)現実性も勘案しつつ,職員のためにリモートによる業務形態を導入する。それが不可能な場合,雇用者は,職場における感染症対策を強化する。同措置には,フィルター,消毒及び換気,職員の衛生確保のための指導,感染の強い兆候を示す職員または外部者のアクセス禁止等が含まれる。

11 各種診察の一時停止

定期的な小児科・婦人科検診,予防診察,予防接種,臓器移植を含む手術,全ての医療施設における面会は停止される。

12 集合市場・生花市場の一時的閉鎖(イースター期間中)

集合市場及び生花市場は,4月17日〜19日に限り閉鎖される。同期間中も,該当する市場にある食料品店及び薬局は,感染防止措置の厳格な遵守の下,営業を許可される。

13 ツアー観光旅行の禁止

5月13日まで,ブルガリア市民の外国へのツアー旅行,外国人のブルガリアへのツアー旅行,及び国内のツアー旅行を禁止する。観光法の下で規定される追加的観光サービスを伴う観光活動も禁止される。

ブルガリア国内感染症拡大予防措置まとめ,以上)

○本日確認された感染者数は53名で,前日比増加数過去最悪を記録しました。ブルガリア新型コロナウイルス対策センター長は,記者会見において,これは1週間前の人々の気の緩み(暖かい陽気の中で外出する人が増えたこと)が原因の一つであると指摘し,改めて感染拡大予防措置を遵守するよう強く呼びかけました。

○4月16日午後5時時点のブルガリア国内の感染状況は以下のとおりです(出典:ブルガリア保健省)。

感染者累計  800名(前日比+53名)

死者      38名(前日比+2名)

治癒     122名(前日比+17名)

入院     227名

重症(挿管患者)37名

医療従事者   48名

男女比  男性443名:女性357名

都市別感染者数(アルファベット順)。

ブラゴエフグラド  :20

ブルガス      :27

ヴァルナ      :24

ヴェリコ・タルノヴォ:10

ヴィディン     :4

ヴラツァ      :2

ガブロヴォ     :3

ドブリッチ     :13

カルジャリ     :13

キュステンディル  :21

ロベチ       :2

モンタナ      :18

パザルジク     :15

ペルニック     :8

プレーヴェン    :9

プロブディフ    :37

ルセ        :6

シリストラ     :2

スリヴェン     :14

スモリャン     :28

ソフィア      :486

スタラ・ザゴラ   :24

ハスコヴォ     :9

シューメン     :4

ヤムボル      :1

ブルガリア政府が,ブルガリア国内の新型コロナウイルスに関する情報を集約したポータルサイトを運営しています。ブルガリア語の表示しかありませんが,国内の感染状況や,ブルガリア政府の施策,症状が出た場合の対応要領,連絡先等,あらゆる情報が集約されていて便利です。

https://coronavirus.bg/

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○皆さんの周りで当館からの領事メールを受け取っていない方がいましたら(特に,たびレジに登録していない短期渡航者等),ぜひ皆さんからその方に情報共有の上,たびレジの登録と当館への連絡を呼びかけていただくようお願い申し上げます。

たびレジ(短期渡航者用)の登録はこちらから→ https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html

在留届(3ヶ月以上滞在者用)の登録はこちらから→ https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/agree.html

○当館からこれまでに発信している新型コロナウイルス関連情報領事メールはこちらから確認いただけます。→ https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMail.html?countryCd=0359

新型コロナウイルスに関するよくある質問FAQはこちら→ https://www.bg.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid-19_FAQ.html

【参考】

■ ブルガリア保健省(ブルガリア語)

ウェブサイト https://www.mh.government.bg/bg/

ブルガリア新型コロナウイルス・ホットライン(ブルガリア語)

電話 028078757(24時間)

ウェブサイト https://www.mh.government.bg/bg/novini/aktualno/svoite-vprosi-otnosno-covid-19-zadavajte-na-telefo/

■ 日本厚生労働省

新型コロナウイルス関連情報

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

新型コロナウイルスに関するQ&A

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html

■ 外務省海外安全ホームページブルガリア

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_171.html#ad-image-0

■当館(在ブルガリア日本国大使館)発出済み領事メール一覧

https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMail.html?countryCd=0359

■ 世界保健機関(WHO)

○ウェブサイト:https://www.who.int/health-topics/coronavirus

ブルガリア日本国大使館領事警備班

電話:(国番号359)2-971-2708(代)(24h)

e-mail: consul.jpn-emb@sf.mofa.go.jp

HP:http://www.bg.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

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(了)