日本人及び日本企業の被害例と対策

最近発生した日本人及び日本企業の被害事例及び対策案を提示致しますのでご参考としてください。

なお,事件,事故に逢われた際は小さなことでもかまいませんので,地域を管轄する大使館又は総領事館へご報告ください。これら報告された事件や事故の概要を把握することで,日本人の皆様に対して,その地で発生する事件や事故を周知し,対策案をお知らせすることができます(個人情報等の情報管理は徹底し,公表の仕方は調整させていただきます)。日本人の被害の防止に役立てるためご協力ください。

1 被害事例

(1) 銃器を利用した犯罪1(車両強盗)

グアナファト州セラヤ市内において運転中,交差点で信号待ちをしていたところ,同じく前方に停車した車から銃器を所持した犯人らが降りてきて,貴重品を残して車両から降りるよう命じられたため,抵抗せず指示に従った。犯人らは車両に乗り込み逃走した。被害者にケガ等はなかった。

(2) 銃器を利用した犯罪2(車両の銃弾被弾)

グアナファト州サラマンカ市外において,幹線道路から少し離れた公道(片側1車線)を走行中,対抗車線から来た車両から銃器で数発発砲があり,付近を走行中の他の車両とともに被弾した。被害者にケガ等はなかった。

(3)空き巣被害

バヒオ地区の日本人が多く入居している住居区内において,何者かが施錠中の窓をこじ開け侵入,電化製品や貴重品等を奪って逃走した。近隣の防犯カメラには犯人らが,車両を住宅前に横付けして盗難品を運び込む映像が写っていた。

(4)振り込め詐欺

当地進出日本企業Aのメキシコ人担当者に対し,主要取引先企業(日本企業B)の担当者を名乗る者から連絡があり,これまで支払い先として使用していた銀行口座が変更になったため,別の口座に振り込んで欲しい旨メールにて連絡が入った。日本企業Aの担当者は,少々不審に思ったが,複数回に亘りメールで照会をかけた上で,日本企業Bが通常発行しているレターも同様の形式にて振り込み先の口座の変更を依頼するレターが送付されてきたことから信用し,社内手続きを行った上で送金を行った。後日,日本企業Bから日本企業Aに対し,未払いである旨の連絡があり,事案の発覚に至ったもの。

2 対策案

(1) 銃器を利用した犯罪

・辺りが暗い時間帯における不要不急な外出は避ける。

・止むを得ず暗いうちに車両で走行する際は、交通量の多い幹線道路を選ぶ(治

安機関の目が届く場所)。

・市外において,幹線道路から離れた交通量の少ない公道の通行は避ける(治

安機関の目が届かない場所)。

・喧嘩等のトラブルには決して干渉せず,その場から離れる。

・銃声が聞こえたら,床に伏せるか姿勢を低くする。運転中の場合は停車し,できる限り低く身をかがめる。

・銃声の位置を特定し,それとは逆方向の銃弾が防げるような頑丈な場所に姿勢を低くして避難する。車上の場合は,身をかがめてそのまま待機,銃声が鳴り終わり,周囲の安全が確認できればその場から避難する。

万が一,銃器を持った犯人と遭遇した際は,以下の行動をとって下さい。

・抵抗,反撃する様なことは考えず,両手をゆっくりと犯人の見える位置に移

動させ、抵抗する気がないことを犯人に示す。

・また、急に動くと犯人から攻撃される危険性が高いため、落ち着いて犯人の

指示に従い,ゆっくりと動く。

・犯人を見つめたり,怒らせるような行動や発言は避ける。

・解放され,自身の安全が確認された場合は,必ず緊急通報「911」又は,

「ジャパンデスク(日本語対応01-800-976-7486)」へ通報し,事件の概要を報告して指示を得る。

(2)空き巣被害

・可能な限りホームセキュリティーを導入する(センサーが感知すればアラームが外部に鳴動するシステム)。

・窓や外壁等に防犯対策を施す(鉄格子や忍び返し等の設置)。

・空き巣被害の情報を周囲の住民と共有し,地域で防犯意識を高める。

(3)振り込め詐欺

・定期的に取引する銀行や他企業等より「最近の事件手口や対策等」を情報収集,関係社員にも共有すると共にコーポレートガバナンス等の見直しを行う。

・ネットワークセキュリティーシステムの定期的なメンテナンスと社員への教育を実施。

・取引企業との重要なコンタクトはメールのみでは行わず,登録されている電話番号等を利用して,定められた相手先担当者とやり取りをする。

・秘匿度の高い重要な案件であっても,一人で判断せず必ず複数の関係者で対応する。

3 その他

(1)事件直後又は事件覚知後には,警察へ通報する(911番)。通報が無ければ,事件の情報が警察関係者間においても共有されず、新たな事件が発生する可能性があります。また、早期に通報する事で、周辺の警察車両に連絡が共有され,即応体制が取られ,事件の早期解決につながる可能性が高くなりますので、必ずその場から警察へ通報し、指示を受けてください。

(2)可能な限り早い段階で,検察局に出頭し「被害報告(Denuncia)」を提出してください。「被害報告」を提出することで,事件の捜査が開始されます。また、保険関連の手続きやパスポート盗難の再発行には、同報告が必要となりますので、必要な際は必ず届出を行ってください。

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(問い合わせ先)

在レオン日本国総領事館

Blvd. Adolfo Lopez Mateos No.1717 Piso 9, Col. Los Gavilanes, Leon, Guanajuato

Tel: +52(477)343-4800

Fax: +52(477)764-0603(領事班)

Email: ryojibu@lo.mofa.go.jp

★外務省海外安全ホームページでは,海外における安全対策としての注意事項をまとめた各種資料を公開していますので,皆様の海外安全対策にお役立てください。

<海外安全虎の巻>

 http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/toranomaki.pdf

<海外赴任者のための安全対策小読本>

 http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/pamph_08.pdf

<海外における脅迫・誘拐対策Q&A>

 http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/pamph_04.pdf

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