強盗事件の発生について

○ 8月29日夕刻,タシケント市内を移動するため,いわゆる「白タク」を利用した邦人旅行者が,運転手により金銭を強奪される強盗事件が発生しました。当地に滞在中,また,旅行中の方は,以下の被害状況を参考に犯罪被害の防止に努めてください。

1 被害状況は以下のとおりです。

○ 8月29日夕刻,当該邦人旅行者(女性)はタシケントタワー付近から宿泊先へと向かうため,タクシーを利用することとし,走行中の車両を停車させた。

○ 停車させた車両は後部座席に荷物が積まれており,乗車できない状況だったことから,旅行者は別のタクシーに乗る旨を運転手に申し向けたが,運転手が「問題ない」と言い張る言葉に負け,同車両の助手席に乗車し,移動することとした。

○ その後しばらく走行した後,人気の無い,暗がりに車両が停車したことから,旅行者は運転手に対し,再度行き先地を提示したところ,運転手は「そこには行かない」と述べ,やにわに旅行者にナイフを突きつけ,金銭を要求した。

○ 旅行者は身の危険を感じ,車両から逃げ出したところ,同運転手は車内に置かれていた旅行者のカバンの中身を車内に広げ,財布内の現金200ドル等を奪い,その他の物を車外に遺棄した上,旅行者を置き去りにして同所から走り去った。

2 当地ではいわゆる「白タク」行為が蔓延しており,現地の人も日常的に利用しておりますが,「白タク」はどのような者が運転しているかわからないほか,車内が密室になりやすい等,犯罪被害に遭いやすい環境にありますので,絶対に利用しないでください。

また,移動にあたっては,バス,電車等の公共交通機関の利用を検討するほか,タクシーを利用する場合であっても,その運転手を特定できる正規のタクシー業者やタクシー配車アプリを利用する等,犯罪被害防止に努めてください。

3 また,強盗犯に遭遇した場合,抵抗,逃走を図る行為は,犯人を刺激することに繋がり,非常に危険です。強盗犯に金銭を要求された場合は,抵抗せずに要求に応じ,まずは自らの安全確保に努めてください。