改めてご注意願います(ひったくり、車両押し込み強盗)
在留邦人及び短期旅行者のみなさまへ
在タンザニア日本国大使館
大使館では、従来より当地における犯罪被害について随時お知らせをしていますが、ダルエスサラーム市内中心部を含むタンザニア国内では、依然としてひったくりや車両押し込み強盗が多発しています。在留邦人や短期旅行者もトラブルに巻き込まれておりますので、皆様におかれましては改めてご注意をお願いします。
また、当地の安全対策基礎データを改訂しておりますので、ご一読いただきますよう併せてお願いします。
https://www.tz.emb-japan.go.jp/security/common_file/security2018October.pdf
1.ひったくりにご注意下さい!
<当地におけるひったくり事案の特徴・傾向>
●計画的犯行
犯行現場はレストランや商業施設の出入口付近など、ある程度人通りがあり警備員が配置されている場所でも発生しています。犯人が周囲に気づかれないように狙いやすいターゲットを周到に選んで犯行に及ぶ点で、犯罪の計画性が認められます。
●現場付近に警備員が配置されていてもひったくりは発生
外国人が利用するような施設には、通常、警備員が配置されていますが、そのような施設及びその付近でもひったくりは発生しています。警備員がいても必ずしも安全が確保されているとは限りません。
●被害者の後方からオートバイ又は車両で接近した上での犯行
当地でのひったくりは、被害者が徒歩で移動している際に後方からオートバイや車両で接近して犯行に及ぶケースが昼夜・時間帯、中心街・郊外を問わず多発しています。被害者の殆どが肩掛けバッグを所持しており、犯罪遭遇時に負傷するケースもあります。また最近では、手提げ鞄の被害事例もあります。
●事件発生場所として、市内中心地の他、ザンジバル行きフェリー乗り場、Msasani半島(特に店舗やレストランの出入り口など)、Kisutu地区繁華街、ザンジバル行きフェリー乗り場が多く、時間帯は昼夜を問わず発生しています。
<事案発生状況を踏まえた安全上のアドバイス>
●徒歩による移動は極力控える、または可能な限り距離を短くする
一旦事件に遭遇すれば高い確率で何らかの身体もしくは所持品被害が生じかねません。特に夜間の徒歩移動は極力避け、不用意・不必要な徒歩移動を避けることをお勧めします。やむを得えず徒歩移動をする場合には、所持品は最小限に留め、車道側に所持品を持たず、常に周囲に気を配るなど、十分な注意をお願いします。
●警備員がいる場合であっても自分自身でも周囲を警戒する
全ての警備員が恒常的に周囲を警戒しているとは限らず、警備員がいるから安心とはいえません。「自分の身は自分で守る」という心構えをお願いします。
●いつも通る場所だからといって安全というわけではない
長く当地に滞在する中で犯罪被害に遭遇していないと、「自分は大丈夫」と思い込んで行動が大胆になることがあるかもしれません。一般犯罪における主導権は犯人側にあり、我々の認識は希望的なものにすぎないケースが往々にしてあることにご留意下さい。
2.車両押し込み強盗にご注意下さい!
<当地における車両押し込み強盗事案の例・傾向>
●当地空港到着後、市内行きバスを探していたところ、付近にいたタンザニア人から一台のバスを紹介された。途中、同バス乗客から市内目的地まで行かないことを告げられ、ダルエスサラームの下町地区であるKariakooで下車して、バス乗客の知人の車両にて目的地まで行くよう勧められた。Kariakooで下車し、指定された車両に乗車したところ(運転手はタンザニア人女性)、その直後にタンザニア人男性数名が車両に乗り込み、そのまま人通りの少ないところに連れて行かれ、現金、スマートフォン、パソコン等を強奪された他、ATMで限度額上限まで出金させられた。
●タクシー運転手に声をかけられ、提示された定額料金に魅かれて乗車したところ、途中、タンザニア男性数名が同タクシーに乗り込み、細い脇道を通り人気の無い場所で暴力を振るわれた。金品を出すよう脅迫されたうえ、ATMにて出金させられ、所持していた現金も強奪された。
●市内を徒歩で移動中、タンザニア人が片言の日本語で親しげに近づいてきた。同人から車を紹介され乗り込むと、次第に人が増え、下車しようとすると暴力を振るわれた他、財布を奪われた。その後、市内を連れ回されATMにて出金をさせられた。
●ダルエスサラームにおける事件発生場所として、Kariakoo界隈、Morroco交差点、Mwenge交差点、ザンジバル行きフェリー乗り場が多く、時間帯は午前中から夕方に集中しています。
<事案発生状況を踏まえた安全上のアドバイス>
●信頼できる運転手の確保
移動手段をタクシーなどによらざるを得ない場合に備え、知人などから信頼できる運転手の連絡先を複数確保する(タクシー運転手自身が実行犯又は共犯である事案が多数発生しています)。または、ホテルやレストランにタクシー配車を依頼する他、タクシー乗り場を利用し(商業施設の前で並んで待機している場所がある)、相乗りは絶対にしない。
※商業登録された正規タクシーは、白い車体、白地に黒地のナンバープレート。車体の横には登録地区毎に緑、青、黄色のラインが入っている。黄色のナンバープレートは一般車両のため違法。また白地のナンバープレートであっても、車体や色が違う場合や流しのタクシーには安全確保のため、可能な限り乗車しないようにして下さい。
●GPS機能を利用して、Uberにて車両を確保する。車両が確定されると手配された車の運転手の氏名、車種、車両ナンバー、電話番号が表示されるため、トラブルが発生した場合にはUberに報告を入れることも可能である。
●日本語で親しげに話しかけてくる面識のない者は、犯罪者である可能性も考慮し、気安く会話をしない、行動を共にしない。
在タンザニア日本国大使館
EMBASSY of JAPAN in TANZANIA
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