フランス情勢に係る注意喚起

●フランスでは人々が多く集う観光地や空港等での爆破予告が続いています。また、現下のイスラエルパレスチナ情勢を端緒としたデモ・集会の呼びかけが散見されます。

●フランス政府は13日、国内のテロ警戒水準を最高に引き上げました。引き続き報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

1 フランスでは10月13日、仏北部パ・ド・カレー県アラスの高校で発生した事案を受け、同日、テロ警戒水準が、最も高い”urgence attentat”に引上げられた他、14日には、マクロン大統領により、最大7,000人の治安当局者の動員が決定される等、警備体制が強化されています。

2 その後、フランスでは人々が多く集う観光地や空港等での爆破予告等が続いています。いずれも人的被害は発生していませんが、14日、ルーブル美術館において、治安上の理由により臨時休館の措置が講じられた他、ヴェルサイユ宮殿においては、14日から20日にかけて、匿名の爆破予告を受けて、訪問客を退避させる事案が計5回発生しました。また、フランス国内の複数の空港においても、18日から20日にかけて、爆破予告を受けて利用者の一部退避が実施されました。

3 また、現下のイスラエルパレスチナ情勢を端緒としたデモ・集会の呼びかけが依然として散見されます。現在までに、親イスラエス派と親パレスチナ派の直接的な衝突等の事案は確認されていませんが、デモ隊による過激な行為を、治安部隊が催涙弾・放水銃等により制圧し、解散要求に応じなかった者が逮捕される等の事案も発生しています。

4 ついては、当地に渡航・滞在を予定されている方または滞在中の方は、当面の間、テロ事件や不測の事態に巻き込まれることのないよう、報道等を通じた最新の治安情報の収集に努めてください。特に、テロの標的となりやすい場所(政府・外交団施設、公共交通機関、観光施設、デパートや市場、宗教施設など不特定多数が集まる場所)を訪れる際には、周囲の状況に一層の注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場を離れるなど、安全の確保に一層努めてください。

【参考】

外務省・海外安全ホームページ(スポット情報(フランス:テロの脅威に対する注意喚起))

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2023C052.html

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