ギリシャでは、依然としてすり・置き引きの被害が多発しています。旅慣れた旅行者の方や在留邦人の方も被害に遭われており、特に最近、地下鉄の車両の扉が開かない手口を使ったスリ被害のケースが複数寄せられていますので、ご注意ください。
１ 地下鉄の車両扉近くでスリ被害に遭ったケース
（１）最近良く見られる主な手口
●地下鉄の車両から下車する際、車両の扉が開かず被害者が慌てていると、近くにいた犯人の仲間が扉を開ける手伝いを装ってくるほか、別の仲間が早く降りるよう背後から押してくるなどして、複数人によって身動きを止められている間にスリ被害に遭い、やっと下車できた際には、カバンやポケットからパスポート、現金、カード、スマホなどがすられているケース。
●主にシンタグマ駅やその周辺駅での発生が報告されています。また、アテネ国際空港間の駅で荷物を持っている方が狙われやすい傾向にあります。
（２）安全対策
・できるだけ貴重品は持ち歩かず、バックなど身の回り品は、自分の体の前面で視界に入るように持つ。
・ラッシュ時や混雑した車両は避けるとともに、車両扉の近くに乗車することは避ける。
・乗車中の会話の中で下車する駅名を言わない。
・目的駅が近い時は周囲を特に警戒し、荷物を守る。
・空港間の移動で荷物がある場合は、できるだけタクシーを利用する。
・下車する前に、どの扉が確実に開いて他の乗客が下車しているか確認する。（※車両によっても異なりますが、故障中やメンテナンス中の扉の場合、扉の上方や真ん中辺りに赤いランプが点灯していることがありますので、そのような扉は予め避けてください。）
２ この他、アクロポリスやシンタグマ広場などの観光地では、知らない人に声をかけられ、気を取られている間に荷物を持ち去られたケースや、散策中にご本人も気付かない間にリュックから貴重品が盗まれたケースなども報告されています。
当地滞在中の安全対策については、当館作成の「安全の手引き」等でもご案内していますので、こちらも参考にしていただき、引き続き滞在中の身の周りの安全確保に努めてください。
○安全の手引き
https://www.gr.emb-japan.go.jp/pdf/anzentebiki.pdf
○アテネ安全マップ
https://www.gr.emb-japan.go.jp/pdf/map2022.pdf
○ギリシャ邦人被害要注意ランキング２０２２
https://www.gr.emb-japan.go.jp/pdf/yokoso_greece202201.pdf
在ギリシャ日本国大使館（領事部)
Embassy of Japan in Greece
46, Ethnikis Antistasseos St. ,152 31 Halandri
TEL ：210-670-9910, 9911
FAX ：210-670-9981
H P ：http://www.gr.emb-japan.go.jp
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