台湾安全情報(2022年中)

2022年中の統計データ(暫定値)及び10月から12月に発生した事案を基に作成した、台湾の安全情報を以下のとおりお知らせいたします。

1 社会・治安情勢

 台湾の治安情勢は、引き続き比較的安定していると言えます。

2 犯罪の傾向

(1)主な犯罪の発生件数

2022年中の刑法犯の発生件数は24万5,499件と、前年と比較して9.4%増加しています。引き続き油断することなく、台湾が海外であることを忘れずに防犯意識を高めるよう心掛けてください。

(2)邦人被害の事案

  ア 窃盗

過去には、高雄市内の蓮池潭、六合夜市及び瑞豐夜市等の各種観光地を始め、各種飲食店、空港や駅等で窃盗の被害が確認されています。外出する際には油断することなく貴重品の管理に引き続き留意してください。

  イ 旅券(パスポート)の紛失

    海外生活における重要な身分証明書の役割を果たす旅券については、日頃から有効期間を確認するとともに、適切な管理に努めてください。 

   

3 交通事故の傾向

(1)主な統計

2022年1月から10月までの交通事故の発生件数は30万4,026件と、前年と比較して5.5%増加しています。外出時には日本と台湾の交通事情や習慣の違いを常に意識するとともに、周囲の自動車やバイクの走行状況に十分に留意して、交通事故の被害に遭わないよう心掛けてください。

(2)邦人被害の事案

11月、台南市内において日本からの出張者が交通事故に遭ったとの報告がありました。台湾では、交通ルールやマナーが遵守されていない場面に遭遇することが多く、ドライバーの中には歩行者よりも車両を優先する傾向がある者もいます。日本と台湾の交通事情や習慣の違いを認識し、外出中は常に交通事故防止に十分な注意をしてください。

4 テロ・爆弾事件の発生状況

報告されていません。

5 邦人に関する誘拐・脅迫事件の発生状況

  報告されていません。

6 日本企業の安全に関する事案

日系企業の台湾支社に対して、日本本社の社長を名乗る男から、流暢な日本語で「財務担当者と話をしたい」旨の電話があり、電話に出た職員が用件を尋ねると一方的に電話が切られるという不審電話がありました。日系企業におかれましては、こうした事例を職員に周知するなどして、詐欺被害に遭わないようにくれぐれも注意してください。

7 海外旅行保険への加入

2023年1月から、台湾の健康保険制度に加入していない非台湾籍者が台湾滞在中に新型コロナウイルスに感染した場合、隔離や治療費用は自己負担となることが発表されるとともに、台湾当局は外国籍者(旅行者、短期留学生等を含む)に対して、台湾入境前に保険に加入することを呼び掛けています。

8 台湾当局による新型コロナウイルス感染症への各種対策 

 現在、台湾入境者に対して、入境日を0日目として7日間の自主防疫が義務付けられています。自主防疫の場所は、「1人1室」(独立のトイレ・バス)を条件に、自宅或いは親族・知人宅又はホテルが原則であり、入境当日又は入境翌日の自主防疫1日目に、空港又は港湾で配布される新型コロナウイルスの家庭用簡易抗原検査キットを使って簡易検査を実施する必要があるほか、自主防疫期間中に外出する際は、2日以内の簡易検査の陰性結果が必要となります。新型コロナウイルス感染症に関する台湾当局の各種措置は、感染状況等に応じて変化し得ることから、衛生福利部疾病管制署のHP(https://www.cdc.gov.tw/)や当協会のHP(https://www.koryu.or.jp/tabid2169.html)を参照し、最新かつ正確な情報の収集に努めてください。

9 在留届等の提出

日本台湾交流協会は、台湾での大規模事故発生時や地震・台風等の自然災害による被害発生時には、在留邦人から提出された在留届のデータを基に安否確認を行うこととしており、在留届が邦人の安否確認に大きな役割を果たしています。台湾に3か月以上在留される場合は、日本台湾交流協会に在留届を提出していただくようお願いします。また、日本への帰国や、以前届け出た住所から既に引っ越しているなど、届け出た内容に変更がある場合には、当協会のHP(https://www.koryu.or.jp/consul/stay/)を参考にして「帰国・転出届」や「変更届」の提出をお願いします。

公益財団法人日本台湾交流協会

高雄事務所 領事室

住所:高雄市苓雅区和平一路87号9F、10F

電話:(市外局番07)-771-4008

FAX:(市外局番07)-771-2734

E-MAIL:ryoji-k1@ka.koryu.or.jp

ホームページ:https://www.koryu.or.jp/