●1月30日、ナイジェリア疾病予防管理センター(NCDC)は、国内におけるラッサ熱症例の増加への対応を強化するためとして、ラッサ熱緊急対応センターを稼動させたと発表しました。
●ラッサ熱は、例年この時期に流行が認められ、症状は発熱、倦怠感、頭痛、下痢、嘔吐、腹痛等があります。重症化するとショック・意識障害・全身からの出血等が生じる死亡率の高い感染症です。
●野ネズミの排泄物から経口感染し、感染したヒトからヒトへの直接接触による感染もあります。ワクチンはなく、食料の保管方法やゴミの廃棄場所に気をつけて、ネズミを家に寄せ付けないようにすることが重要です。
1.ナイジェリア疾病予防管理センターの発表
(1)1月30日、ナイジェリア疾病予防管理センター(NCDC)は、本年のラッサ熱の流行に関し、2023年1月22日時点で、16州及び連邦首都圏区(FCT)から合計244人の確定症例を確認し、そのうち37人の死亡(死亡率が15.1%)が報告されていると発表しました。(ご参考:全体の73%はオンド州及びエド州に集中。FCTは疑い症例4,確定症例1,ラゴスは疑い症例2のみ。)
NCDCは、昨年もこの時期の流行があったが、本年は昨年をさらに上回る前例のない増加が見られるとしています(昨年の流行は過去4年間で最も症例数が多いとされていた。)。
(2)NCDCはこのようなラッサ熱症例の増加を踏まえ、リスク評価を行った結果、国内におけるラッサ熱症例の増加への対応を強化するため、ラッサ熱緊急対応センターを稼動させた。
【参考】
●NCDC発表の詳細
●ラッサ熱に関するNCDCの感染状況報告
2.ラッサ熱について
ラッサ熱は例年この時期に流行が認められるほか、死亡率の高い感染症ですので、以下を参考に、感染予防に十分注意してください。
(1)感染源
マストミスという野ネズミの排泄物から経口感染し、乾季の野焼きで野ネズミが拡散するため流行が起きると言われています。感染したヒトからヒトへの直接接触による感染もあります。
(2)症状
潜伏期間は6〜21日間とされます。症状は発熱、倦怠感、頭痛、下痢、嘔吐、腹痛等があり、重症化するとショック・意識障害・全身からの出血等が生じます。
(3)予防
ワクチンはありません。食料の保管方法やゴミの廃棄場所に気をつけて、ネズミを家に寄せ付けないようにすることが重要です。また、ネズミの糞尿による汚染の可能性がある所を触らないようにしてください。
【参考】厚生労働省検疫所ホームページ
https://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name51.html
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