警察による少年への発砲を巡っての抗議行動(続報)

1 12月5日にテサロニキ市でロマの少年に警察が発砲した事件を巡り、連日にわたりギリシャ各地でロマ居住地の住民や抗議に賛同するアナキストと警察隊との間で衝突や抗議行動等が相次いでいます。当該少年は現在も重体でテサロニキ市内のイポクラティオ(Ippokrateio)病院で治療を受けていると報じられており、状況によっては引き続き緊張が高まることが懸念されています。

2 報道等によれば、現時点までに主に以下の地域で衝突等が発生しています。

・テサロニキ市近郊:アギア・パラスケヴィ(Agia Paraskevi)地区

アッティカ県西部:アスプロピルゴス(Aspropyrgos)市、メガラ(Megara)市

・首都アテネ西部:主にメニディ(Menidi)地区、ゼフィリ(Zefyri)地区、アノ・リョシア(Ano Liosia)地区、コリダロス(Korydallos)地区

3 8日より、特にアッティカ県西部のアスプロピルゴス市では、警察隊等への銃撃・投石、バリケードによる道路封鎖、バス・ゴミ箱等に対する放火が発生しており、8、9日夜には同市でタイヤ業者等の企業への放火が行なわれ、当局が同地区の住民に対し、屋内にとどまり、窓や扉を閉めるよう警告する事態となりました。

また、アテネ中心部エクサルヒア地区では抗議に賛同するアナキストの放火により路上駐車していた車両6台が全焼したとのことです。ギリシャ各地においても、同様の抗議行動が発生しており、引き続き注意を要します。

4 また、報道によれば、本日9日朝、発砲した警察官がテサロニキ市内の裁判所(アリストテレス広場北東に位置)に移送されたことで、抗議者が当該裁判所前で集会を開いていており、警戒が必要です。

5 つきましては、引き続きテレビや新聞等で最新の情報の入手に努めていただき、不測の事態に巻き込まれることのないよう十分注意してください。

 また、興味本位で抗議集会や警察隊、関連する場所(病院や裁判所含む)には近づかないようにしていただくとともに、衝突等が発生している場面に遭遇した場合には、速やかにその場を離れるようにしてください。

ギリシャ日本国大使館(領事部)

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