アディスアベバ市民に対する武器登録の呼びかけ

【ポイント】

・2日、アディスアベバ市平和安全局は、市民に対して治安のため、武器の登録を行うよう呼びかけ。

・市内で自警団あるいは自警団を称するグループのパトロールも予想されます。外出時は十分注意ください。トラブルに遭遇した場合、大使館に連絡ください。

【本文】

1 2日、アディスアベバ市平和安全局は以下のとおり声明を発表し、市民に対し、所有している武器の登録を呼びかけています。局長は声明の中で、市民が治安機関と連携して組織化し、自分たちの地域を守ることを認める旨を述べています。

(1)アディスアベバ市民は、本日を含めて2日以内に最寄りの警察署で武器の登録を行うこと。

(2)全ての住民は、治安部隊と連携し、地域ごとに平和と安全を維持すること。

(3)警察などの法執行機関は、治安部隊と連携して活動すること。

(4)あらゆるサービス提供者により緊急の身分確認が行われ、社会全体がこれに協力しなければならない。住宅、ホテル、宿泊施設を貸し出す個人に対しては身分証明書の提示を要求し、そのコピーを適切に保管しなければならない。

(5)ソーシャルメディアで虚偽の情報を流す行為は控えなければならない。

(6)民間及び公共の治安機関は、治安部隊と連携して活動することが求められる。

(7)我々の平和を確保するという観点から、市内の若者は軍に参加しなければならない。若者は治安部隊と連携し、自分の地域の平和と安全の維持のために入隊することとなる。

(8)政府と国民との間に溝を作ろうとする者に対しては、繰り返し法的措置をとる。したがって、そのような行為に関わっている者は直ちにやめるべきである。

(9)アディスアベバの治安機関は、オロミア特別区の治安部隊と連携して活動している。

(10)人々の支援は称賛に値するものであり、今後も治安維持を強化していかなければならない。

2 報道によりますと、この武器登録の呼びかけは、合法的に登録された武器を所有している者と、未登録の武器を所有している者の両方に対して行われています。合法的に登録された武器であれば、市民はその武器を使って地域の治安維持活動ができるとされています。一方で、武器を所有していてもそのような活動に参加できない者は、その武器を身近な者に渡すか、当面は政府に引き渡され、政府により使用されることになります。

  さらに、平和と安全を確保する観点から、あらゆる住宅や企業が捜索を受けるだろうと述べ、社会に当局への協力を呼びかけています。

3 今回の声明は、一般市民に治安維持を目的とした武器使用を認める内容となっており、自称含めた自警団による市内での種々トラブルも予想されます。

  在留邦人の皆様には、最新の情報収集に努め、外出時には十分注意ください。トラブルに遭遇した場合は大使館に連絡ください。

以上

【在エチオピア日本国大使館】

代表電話:011-667-1166

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警備領事班

0911-200-721(高橋)eiji.takahashi@mofa.go.jp

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