【ポイント】
●最近、パレルモ地区において、モトチョロス(バイクを使用したひったくり強盗)が多発しており、警察による2021年上半期の統計では、同地区において最も多く発生。
●同地区内のサンタフェ通り等の付近において多発。
●屋外ではスマホを使用しない。現地住民が歩きスマホなど、屋外でスマホを使用しているのを見ても安全だと思い込まない。
●乗車時はダッシュボードや助手席など、車外から見える場所にスマホを置かない。窓を開放したまま、スマホを使用しない。
●貴金属や高級腕時計を身に着けない。
【本文】
1 報道の概要
(1)報道によると最近、ブエノスアイレス市パレルモ地区において、モトチョロスが多発しております。
(2)ブエノスアイレス市警察による2021年上半期(1〜6月)の統計では、市内の他地区と比し、パレルモ地区において80件と、最も多く発生しています。
(3)貧困層の少年等からなる強盗団が、アップル社アイフォン等高値で転売し得る携帯端末を狙い、比較的富裕層が多い同地区で重点的に犯行に及んでいるとされています。
(4)同地区に出没するモトチョロスは、主に南のアルマグロ地区や西のチャカリータ地区方向等から来ていると言われています。
2 多発地域
パレルモ地区内の下記の道路付近において多発していると報じられています。
(1)サンタフェ通り(Av.Santa Fe)
(2)コロネル・ディアス通り(Av.Coronel Diaz)
(3)ホンジュラス(Honduras)
(4)ラウル・スカラブリニ・オルティス(Raul Scalabrini Ortiz)
(5)コロネル・ニセト・ベガ通り(Av.Colonel Niceto Vega)
(6)アンヘル・フスティニアノ・カランサ(Angel Justiniano Carranza)
3 モトチョロスの概要
(1)概要
●モトチョロスとは、バイクに乗車した2人組の強盗で、ヘルメットと黒っぽい服装に身を包み、ドライバー役と強盗役に分担して犯行に及ぶことが多い。よく訓練されており、犯行から数秒以内に逃走します。
●当地警察によると、モトチョロスはスマホの他、宝飾品や高級腕時計もターゲットにしています。
(2)典型的な犯行パターン
●カフェ等飲食店の路上テラス席の客や歩行者(被害者)のスマホやバッグ、身に着けている宝飾品等を、強盗役がひったくって、近傍で待機しているバイクに飛び乗り、速やかに逃走する。
●信号待ちで停車中の被害者の車に、モトチョロスがバイクを横付けし、スパナ等でガラスを破り、ダッシュボードや助手席に置いてあるスマホやバッグを奪って逃走する。
●被害者が乗車時、窓を開放してスマホを使用していると、モトチョロスがバイクで通りすがりに車内に手を突っ込んで、スマホを引ったくり逃走する。
4 防犯対策
(1)屋外ではスマホを使用しない。現地住民が歩きスマホなど、屋外でスマホを使用しているのを見ても安全だと思い込まない。
(2)乗車時はダッシュボードや助手席など、車外から見える場所にスマホを置かない。窓を開放したまま、スマホを使用しない。
(3)貴金属や高級腕時計を身に着けない。
5 外務省海外安全ホームページのご案内
外務省海外安全ホームページ(リンク下)では、アルゼンチン特有の犯罪様態に対応した防犯対策情報など掲載しておりますので、是非ともご確認ください。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_241.html#ad-image-0
また、邦人が被害に遭ったとの情報に接した場合は、大使館にご一報ください。
【問い合わせ先】
在アルゼンチン大使館領事班
電話:011-4318-8220
メール:conbsas@bn.mofa.go.jp
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