新型コロナウイルス(ラオス国内の確定症例8月14日、チャンパサック県パクセー市のロックダウン(往来封鎖)及びサワンナケート県カイソーン・ポムヴィハーン市のロックダウン(往来封鎖)強化)

【ポイント】

〇8月14日、ラオスCOVID19対策特別委員会は、サワンナケート県94名、チャンパサック県58名、カムワン県34名、首都ビエンチャン32名、サラワン県6名、ボケオ県1名、ボリカムサイ県1名の計226名の新規感染者が確認された旨発表しました。これで感染者数は計9,894名になりました。

〇8月13日、チャンパサック県パクセー市長は、市内での感染拡大を防ぐため、14日21時から20日6時までの間、以下3のとおりロックダウン(往来封鎖)命令を発出しました。

〇8月13日、サワンナケート県知事は、カイソーン・ポムヴィハーン市の感染が県内各地に拡大するおそれが高まっているとして、以下4のとおり9日に発出したロックダウン(往来封鎖)命令を強化する命令を発出しました。

〇以下5のとおり、変異株への対応を含め引き続き感染予防に万全を期してください。

【本文】

1 8月14日、ラオスCOVID19対策特別委員会は、サワンナケート県94名(帰国労働者)、チャンパサック県58名(帰国労働者55名、市中感染3名)、カムワン県34名(帰国労働者)、首都ビエンチャン32名(帰国労働者28名、市中感染4名)、サラワン県6名(帰国労働者)、ボケオ県1名(市中感染)、ボリカムサイ県1名(帰国労働者)の計226名の新規感染者が確認された旨発表しました。これで感染者数は計9,894名になりました。

2 市中感染者の状況

 首都ビエンチャンの市中感染者4名は、以下のとおり。

(1)親子2名。隔離施設で隔離し、2回目の検査で陽性。

(2)28歳、男性、会社員、サイタニー郡パイロム村在住。喉の痛み、めまいがあり、シコート中学校で検査を受け、陽性。

(3)男性、感染者との濃厚接触があり、シコート中学校で検査を受け、陽性。

3 チャンパサック県パクセー市長命令第005号

2021年8月13日

パクセー市のロックダウン命令

 7月22日から発生している市中感染の拡大を防ぐため、対策強化が必要と判断し、次のとおり命令する。

1 ロックダウンの期間

 8月14日21時から8月20日6時までパクセー市のロックダウンを実施する。

2 夜間往来の禁止

 21時から翌朝5時まで市内の往来を禁止する。

3 市外との移動の禁止

(1)市内在住者は他郡、他県への移動禁止。他郡、他県在住者は市内への移動禁止。ただし、パクセー市内に住所・勤務先があり、県・郡委員会の許可を受けた者が市内に戻るのは許可。

(2)他県、他郡から市内への旅客輸送の乗り入れを一時停止。貨物輸送は措置を遵守の上、平常どおり営業可能。

(3)病気、死亡、公務等により他郡、他県への移動が必要な場合は、県・郡対策特別委員会の許可を受けること。

4 集まりの禁止

 会議、パーティー、伝統行事、宗教儀式等の開催の禁止。ただし、葬式は除く。

5 外出禁止

(1)市内在住者の外出を禁止する。ワクチン接種、買物、病院、業務等、必要な用事がある場合に限り外出を許可する。村行政当局は住民の出入りを管理すること。

(2)18歳以下の外出は、必ず保護者同行のこと。

(3)70歳以上の外出は、緊急の用事がない限り禁止する。

(4)外出が必要な場合はワクチン接種完了済カードを携行し、人数を最小限にし、マスクを着用すること。

6 交代勤務の実施

(1)政府機関、企業は、出勤する従業員の人数を絞り、交代勤務を実施すること。ただし、軍人、警察官、消防員、公共サービスに従業する者及び医療従事者は除く。

(2)出勤しない者は、電話・インターネットを使用し、自宅で勤務すること。

7 教育機関の閉鎖継続

 教育機関の一時閉鎖を8月23日まで継続する。

8 各種サービスの営業

(1)民間診療所、パブ、カラオケ、サウナ、マッサージ・スパ、ナイトクラブ、リゾート・プール・ガーデンレストラン等の観光施設、オンライン・ゲーム店、ナイトマーケット、美容室、理容店及び屋内・屋外運動施設は営業停止。

(2)レストラン・カフェは、持ち帰りに限り営業を許可。店内飲食は禁止。

9 市場・ショッピングセンター・商店等の営業時間

(1)市場の営業時間は、5時から18時まで。

(2)ショッピングセンター・商店等の営業時間は、7時から20時まで。

10 必要品の買い占め・値上げの禁止

 マスク、消毒用ジェル、医薬品、医療器具、コメ、食品、飲料水等、生活必要品の買い占め、値上げを禁止する。

11 フェイクニュースの禁止

12 検問所の設置

(1)市外との移動を管理する検問所を4か所設置。

(2)各村に検問所を設置し、住民の出入りを管理する。

13 対策への協力呼びかけ

(1)感染疑いのある者は検査を受け、14日間自主隔離し、立ち寄り先を申告すること。

(2)ワクチン接種が未了の者は早急に完了させること。

14 本通知の措置に違反した場合は、法令に基づき処罰される。

15 本通知は8月14日21時より8月20日6時まで有効。

パクセー市長

4 サワンナケート県知事命令第1400号

2021年8月13日

 カイソーン・ポムヴィハーン市のロックダウン強化

 8月2日からこれまでにカイソーン・ポムヴィハーン市では18例の市中感染が発生し、感染源の特定が困難になっている。県内各地に感染が拡大するおそれが高まっているため、県知事は以下のとおり命令しロックダウンを強化する。

1 各種通知に基づく措置の継続

2 措置の引き上げ

(1)許可された者を除き、市内の往来禁止(注:時間帯は記載なし)。

(2)酒類の販売禁止。

(3)市内での会議・研修の禁止。県内他郡では20人まで。

(4)許可された者を除き、他郡・他県への出張禁止。

(5)屋外での運動禁止。

(6)以下の店舗は一時営業停止。貴金属店、両替所、衣料品店、電気・建設資材販売店、自動車・バイク修理店、ミニマート、携帯電話販売店、文房具店、全ての小売店、レストラン、惣菜・食品店及びカフェ。

(7)市場内の雑貨店及び惣菜店は一時営業停止。生鮮市場の営業は5時から17時まで。

(8)市内各種学校の一時閉鎖。

(9)院内感染を避けるため、病院は傷病のある場合に限り受診すること。通常の健康診断・検査は控えること。

(10)政府機関及び企業における交代制勤務の実施。

3 人の出入りを一層厳しく規制するため、軍隊・警察が検問を実施する。買い物等、やむを得ない用事で外出する場合は各世帯1人に限る。

4 軍隊・警察が対策遵守の呼びかけ及び検査を実施する。

5 各種メディアを通じて感染予防方法を広報する。

6 本通知の命令は8月13日から23日まで有効。

以上

5 従来と比較し感染・重症化しやすく、ワクチンが効きにくい可能性のある変異株がラオスを含む世界各地で報告され,急速に従来株からの置き換わりが起きつつある状況です。変異株に対する感染予防策は基本的に従来と同様ですが、引き続き関連情報に注意を払いながら,以下に従って一層の予防に努めてください。

(1)できる限り3密(密閉空間,密集場所,密接場面)を避け,家や職場などでは十分な換気を行う(30分に1回以上,数分間程度,2方向の窓を全開にする。窓が1つの場合にはドアを開ける。)

(2)流水で30秒以上かけた丁寧な手洗いを行い,また手洗いができない場合は擦式アルコール消薬(濃度60%以上95%以下のエタノール)を携行するなどの手指消毒を徹底する。

(3)人と会話等をする場合にはできる限り2m以上の距離をとる。距離がとれない場合にはマスクを着用する(マスク着用中は強い負荷の作業は避けて,こまめに水分補給をする。また,エアコンを使用するなど熱中症に注意する。)。

(4)マスクがない場合,咳やくしゃみをする際にティッシュやハンカチ,袖や肘の内側を使って口や鼻を押さえる(咳エチケット)。

(5)体調がすぐれない時には外出及び人との接触を控える

厚生労働省HP

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html

 引き続き,当館からのお知らせ及びラオスCOVID19対策特別委員会の発表にご留意願います。

【問い合わせ先】 在ラオス日本大使館領事班

開館時電話:021-414-400〜403

閉館時緊急電話:020-5551-4891

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