注意喚起:銀行職員を装った詐欺事案の発生について

●銀行の職員を装った者によって、自宅において銀行カード及びPINコードを詐取される詐欺事案が発生しています。主に50歳以上の方が狙われています。

●銀行職員を名乗る者からの話や指示を鵜呑みにせず、怪しいと感じる際には必ず自身の銀行に改めて確認するなど十分に注意してください。

 オランダ警察によると、銀行の職員を装った者によって、自宅において80歳の方が銀行カード及びPINコードを詐取される詐欺事案が発生したとのことです。例えば、オランダ警察が紹介している手口は以下のとおりですので、被害に遭うことのないよう十分な注意を払ってください。

1 被害者の自宅に電話があり、銀行職員を名乗る者から「コンピューターに問題があり、あなたの口座から金銭が他の口座に送金されてしまった」などとする説明を受けるとともに、自宅のパソコンにおいて何らかの作業を行うよう求める。

2 被害者がこの作業を上手く行えずにいると、その銀行職員を名乗る者が、自宅に(別の)職員を派遣する旨の説明をする。

3 その後、銀行職員を名乗る者が被害者の自宅を訪ねてきたことから、この者を家に招き入れると、パソコンで何らかの作業を行い、更にラボバンクRabobank)と書かれた白いボックスを被害者に提示し、これにPINコードを入力するよう求める。

4 被害者がPINコードを入力すると、この銀行職員を名乗る者は、被害者に対してまもなく交換品を受け取ることになると説明し、被害者の銀行カードを回収してその場を立ち去る。これによって、銀行カード及びPINコードの双方が詐取される。

 この手口によって、当該被害者の方は数千ユーロが口座から引き落とされる被害に遭ったとされています。警察は、銀行が口座送金等を依頼するようなことは決してないとし、銀行職員を名乗る者に口座送金の手続きを行わせたり、依頼に基づいて自身で口座送金したりすることのないよう呼び掛けております。加えて、PINコードを他人と共有しないこと、怪しい電話を受けた際にはこれに対応せずすぐに電話を切ること、改めて自身の銀行に問い合わせることについても呼び掛けております。十分に注意していただくとともに、万が一、被害に遭ってしまった際には速やかに警察に相談してください。

 なお、紹介されている事案では、犯罪者らは既に被害者がラボバンクRabobank)の顧客であることに加えて、自宅の住所についても把握していたとされております。こうした個人情報は、例えば、様々な情報漏洩事案や組織・機関に対するハッキングを通じて流出し、インターネット上で違法に取引されるなどして犯罪者の手に渡ります。とりわけ、犯罪者は、氏名、生年月日、住所、電話番号、銀行口座番号、メールアドレスといった情報を手にしていることが多くみられます。情報漏洩、ハッキングといった場合に自身の情報を守ることは困難な部分もありますが、身近な対策として、例えば、

SNSを利用する際などを含め、自身のパソコン等において、自身の個人情報に対する保護を徹底する(ウイルス対策ソフトの導入及び頻繁なアップデート、推測しやすいパスワードを避ける、パスワードの頻繁な変更、2段階認証の活用など。)。

○万が一、自身の個人情報が流出した旨の通知等を受け取った場合には、犯罪者が自身の個人情報を悪用している可能性を意識して、怪しい電話やメールに応じることのないよう徹底する。

といったことを通じて、自身の個人情報が他人の手に渡ることのないよう、または、各種の詐欺被害に遭うことのないよう注意してください。

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