新型コロナウイルス関連情報（ブルガリア国内の感染状況等）

【ポイント】

●12月8日ブルガリア国内新規感染者数2,764名、新規死者数213名。

●新規死者数は12月1日の221名に次ぐ過去2番目の多さで、累計死者数が5,000名を超えました（5,010名）。直近14日間の死者数1,941名（過去最多）、直近7日間の死者数975名。依然として、人口当たりの死亡率で、ブルガリアは、現在、世界ワーストレベルです。

●集中治療中患者数が過去最多を記録（523名）。

●陽性率が11月17日の44.35％に次ぐ過去2番目の高さを記録（44.15％）（2日連続の40％超え）

●今年11月のブルガリア国内の死者数（新型コロナウイルスに限らず、あらゆる死者の合計）が昨年同月比約2倍であることが判明しました（2019年：8,115名、2020年：15,964名）。新型コロナウイルスに限らず、あらゆる病気や事故に気を付けてください。

【本文】

○国家統計庁が公表したブルガリア死者統計（新型コロナウイルスによる死者に限らず、国内の全ての死者の統計）によると、2020年11月の死者数は15,964名で、2019年11月の8,115名の約2倍（7,849名増）であったことが判明しました。

詳細はこちらを御覧ください→ https://www.nsi.bg/en/content/18162/basic-page/deaths-bulgaria-weeks

　同庁が公表したグラフによると、2020年10月半ば以降、急激に死者数が増加しており、新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大が始まった時期と重なります。

　当館集計によると今年11月の新型コロナウイルスによる死者数は2,560名であり、それを差し引いても、前年11月の死者数との差は5,000名以上もあります。これだけ死者が増加した理由については、今のところ発表されておらず不明ですが、新型コロナウイルスの急激な感染拡大により医療施設が疲弊していることと決して無関係ではないと思われます。どうか、新型コロナウイルスに限らず、あらゆる病気や事故にお気をつけください。

○12月8日（火）時点のブルガリア国内の感染状況は以下のとおり（ブルガリア保健省発表）。

検査数　6,260件

陽性率　44.15％

感染者累計　164,185名（前日比＋2,764名）

死者累計　5,010名（前日比＋213名）

治癒累計　65,616名（前日比＋3,370名）

アクティブケース 93,559件

入院中　6,821名（前日比−179名）

集中治療中　523名　※過去最多（前日比＋7名）

感染医療従事者累計　7,090名（前日比＋155名）

地域別の前日からの新規感染者数（アルファベット順）

ブラゴエフグラド　　：178

ブルガス　　　　　　：73

ヴァルナ　　　　　　：203

ヴェリコ・タルノヴォ：137

ヴィディン　　　　　：6

ヴラツァ　　　　　　：61

ガブロヴォ　　　　　：61

ドブリッチ　　　　　：37

カルジャリ　　　　　：27

キュステンディル　　：36

ロベチ　　　　　　　：16

モンタナ　　　　　　：50

パザルジク　　　　　：92

ペルニック　　　　　：34

プレーヴェン　　　　：82

プロブディフ　　　　：326

ラズグラッド　　　　：19

ルセ　　　　　　　　：170

シリストラ　　　　　：66

スリヴェン　　　　　：64

スモリャン　　　　　：22

ソフィア県　　　　　：69

ソフィア市　　　　　：543

スタラ・ザゴラ　　　：214

タルゴヴィシテ　　　：14

ハスコヴォ　　　　　：71

シューメン　　　　　：71

ヤンボル　　　　　　：22

前日からの死者213名の年齢及び性別は以下のとおりです。

20代：女性1名

30代：男性1名

40代：男性8名、女性3名

50代：男性13名、女性3名

60代：男性40名、女性22名

70代：男性43名、女性27名

80代：男性29名、女性18名

90代：男性3名、女性2名

○欧州疾病予防センター（ECDC）の統計によりますと、12月8日時点で、ブルガリアの直近14日間の人口10万人当たりの新規感染者数は560.3です（欧州31カ国中ワースト10位）。当館が保健省の発表に基づいて独自に集計している統計によりますと、以下の地域が国内平均よりこの値が高い（＝感染が特に拡大している）ので、この地域に滞在中の方は特にご注意ください。

ガブロヴォ県　　　：874.8

キュステンディル県：868.4

ヴァルナ県　　　　：741.5

ヤンボル県　　　　：735.0

スタラ・ザゴラ県　：718.5

ルセ県　　　　　　：715.8

ブルガス県　　　　：713.7

スリヴェン県　　　：647.3

ヴラツァ県　　　　：615.1

ソフィア市　　　　：614.6

ペルニック県　　　：605.0

プロブディフ県　　：582.6

なお、欧州各国の数値は以下のとおりです（上位10カ国）。

ルクセンブルグ　　：1185.9

クロアチア　　　　：1141.9

リトアニア　　　　：1045.0

スロベニア　　　　： 985.6

ハンガリー　　　　： 762.2

スウェーデン　　　： 698.0

リヒテンシュタイン： 651.4

オーストリア　　　： 608.9

ポルトガル　　　　： 586.5

ブルガリア　　　　： 560.3

また、ECDCの統計によると、12月8日時点で、ブルガリアの直近14日間の人口10万人当たりの新規死者数は27.7です（欧州31カ国中ワースト2位）。欧州各国の数値は以下のとおりです（上位10か国）。

スロベニア　　　　：28.7

ブルガリア　　　　：27.7

リヒテンシュタイン：23.5

ハンガリー　　　　：21.6

クロアチア　　　　：20.5

オーストリア　　　：17.3

ポーランド　　　　：16.9

イタリア　　　　　：16.8

チェコ　　　　　　：15.7

ルクセンブルグ　　：14.2

○10月以降、ブルガリア国内の感染拡大が深刻な状況が続いています。保健省の発表を基に当館において取りまとめた各数値の1週間毎の推移の表とグラフを当館ツイッター、及びフェイスブックに掲載しています。グラフで見ると推移の状況が一目瞭然ですので、ぜひご確認ください。

ツイッター→ https://twitter.com/EmbassyBulgaria/status/1335499449355948032?s=20

フェイスブック→ https://m.facebook.com/108501130796522/posts/216809056632395/?d=n

○当館フェイスブック「領事・安全情報ページ」では、毎日、新型コロナウイルス関連情報を掲載しています（基本的には領事メールと同じ内容）。これまでに当館が配信した領事メールを確認できますのでぜひご利用ください→ https://www.facebook.com/japanemb.bulgaria.anzen

○当館ツイッター（日本語）では、システム上の都合により領事メールでは掲載できない新規感染者推移グラフや詳細な地域別感染者統計表も毎日掲載しています。→ https://twitter.com/EmbassyBulgaria

○欧州域内の感染状況はこちら（欧州疾病予防センター（ECDC）HP）→ https://www.ecdc.europa.eu/en/cases-2019-ncov-eueea

○感染が疑われる場合の連絡先や、日本における各種水際対策、ブルガリアの入国規制等はこちら（当館HP）→　https://www.bg.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid-19_FAQ.html

○外務省の「たびレジ」に登録すると、現地の在外公館からの最新の安全情報を領事メールで受け取ることができます。他国への渡航を検討している方は、ぜひ「たびレジ」に登録して現地の最新情報を受信してください。登録はこちらから→　https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html

○海外に3ヶ月以上滞在するときは、在留届の提出が義務づけられています。また、帰国の際は、帰国届の提出をお願いします。登録、変更は、オンラインでもできます。こちらから→ https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html

○外務省海外安全HPでは、当館を含め、世界中の在外公館がこれまでに発信した領事メールを確認できます。各国の最新の入国規制を含む新型コロナウイルス関連情報の確認にご利用ください→　https://www.anzen.mofa.go.jp/riskmap/index.html

【参考】

■ブルガリア政府運営新型コロナウイルスポータルサイト

https://coronavirus.bg/

■ブルガリア保健省（ブルガリア語）

https://www.mh.government.bg/bg/

■ブルガリア新型コロナウイルス・ホットライン（ブルガリア語）

電話　028078757（24時間）

■日本厚生労働省

○新型コロナウイルスに関するQ&A

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html