当地における地震,津波等の防災対策について

 8月12日20時頃,ダルエスサラーム港から近い海底を震源地とするマグニチュード5.9の地震が発生しました。最近では,2016年にカゲラ州ブコバにおいても同震度の地震が発生し,多くの死傷者が出ました。9月1日の「防災の日」を受けて,在留邦人の皆様には当地における地震津波等の防災対策について,今一度ご意識を高めていただきたくお願いいたします。

1.タンザニアにおける地震の発生について

(1)8月12日20時頃,ダルエスサラーム港から近い海底を震源地とするマグニチュード5.9の地震が発生しました。同地震による被害はありませんでしたが,ダルエスサラーム市内各所では震度3程度の揺れが感じられました。

(2)従来,タンザニアにおいては西部のグレート・リフト・バレー大地溝帯)周辺で頻繁に地震が観測されており,最近では2016年にカゲラ州ブコバにおいて,マグニチュード5.9の地震が発生し,死者17名,負傷者613名,被災者12万6千名の大きな被害が出ました。

(3)インド洋沿岸地域では従来地震は殆ど発生しないと考えられていましたが,今回の地震を受けて調査したところ,1910年代に大規模地震が発生していた経緯もありました。このため,特にダルエスサラームザンジバル周辺においては,今後同様の地震が発生する可能性もあるため,日頃から防災の意識を高めておくことが必要です。

2.日頃から防災に対して関心や意識を持つ

(1)お住まいの地域の地形,地盤,海岸沿い等,地域やお住まい(勤務先)の建物によって,地震による揺れの強さが違ってきます。また,当地の家屋,高層ビル等建物の耐震強度は日本の耐震基準とは異なるため,日頃から各自状況にあわせた防災対策について関心や意識を持つことが大切です。ご家庭内で防災会議をしていただく,連絡方法や避難経路の確認,家具の転倒,落下防止を工夫する,備蓄品や非常持出品のご準備等をお勧めします。日本の消防庁がまとめた「防災マニュアル」をご参照ください。

消防庁「防災マニュアル」https://www.fdma.go.jp/relocation/bousai_manual/index.html

(2)地震発生時の基本的な対応としては,頑丈な机等の下に潜り,頸部等を保護して揺れが収まるのを待つ,外に出る際には落下物に気をつける,高層ビル等の場合には慌てて停止する可能性があるエレベーターに乗らないことが挙げられます。地震は初めの揺れが必ずしも本震ではなく,何回か継続して発生することも想定されるため,注意が必要です。

(3)インド洋沿岸部については,震源地から時速50〜60キロのスピードで津波が海岸を襲うリスクもあります。また,津波は直線方向だけではなく,島や海岸を回り込む性格を持ち,特に湾においては奥に進むにつれて高さが上昇することもあります。そのため,地震発生後には極力海岸から離れるようにしてください。東日本大震災の際には,第5波,第6波と半日近く連続して発生したことからも,発災から暫くの間は引き続きのご注意をお願いします。

(4)地震の揺れが収まった際には,周囲を確認し窓や戸を開け出口の確保し,身の安全確保をお願いします。また,続く余震などについては,当地テレビやラジオ等の報道を通じて情報収集に努めてください。邦人被害を確認された際は,お手数でございますが,当館までご連絡をお願いします。

 地震発生後のネット情報として,タンザニア気象庁のサイトには見当たりませんが,例えば次のサイト等をご参照ください。

●Earthquake Track

https://earthquaketrack.com/

(問い合わせ先)

タンザニア日本国大使館

EMBASSY of JAPAN in TANZANIA

住所:Plot No. 1018, Ali Hassan Mwinyi Road, P.O. Box 2577, Dar es Salaam, United Republic of TANZANIA

電話:+255-22-2115827/9

FAX:+255-22-2115830

領事窓口時間:07:30 - 12:30 / 13:30 - 16:30

査証窓口時間:08:30 - 12:30

ホームページ: http://www.tz.emb-japan.go.jp/index_j.htm