●政府は、記者会見で8月前半に、特定の国(グリーン国)との間で人の往来が可能となるよう空港再開に取り組むと発表しました。必要な予防的・衛生的措置をとった上で、グリーン国(日本は含まれず)と認定した国から、段階的にフライトを再開する予定とのことです。
●グリーン国からのヨルダン入国に際しては、フライト前、搭乗時、到着時それぞれの段階で、制限や要求事項が定められています(イエロー、レッド国について具体的に国名や執られる措置は言及されていないため、一部英字紙はイエロー、レッドの国の人はグリーン国で二週間過ごさなければヨルダンに入国出来ないと報じていますが、実際に日本人の入国はどうしたら可能になるのかは現時点では不明です。引き続きフォローしていきます)。
●政府は、新規感染者数につき19日は4名、20日は5名、21日は46名(いずれも市中感染者ゼロ)で、累計の感染者数は1,113名となったと発表しました。なお、WHOから保健省に対し、国境で感染が判明したヨルダン人でないトラック運転手で出発国に返された者については、感染者数に入れないよう要請があり、ヨルダン国内の病院に搬送された者のみ計上することになったことに基づき、累計感染者数も修正の上更新されています。
1 国内関連情勢
(1)21日、アダーイレ・メディア担当大臣等は記者会見を開き、空港再開等に関し、概要以下のとおり説明しました。
ア 空港の段階的再開と限られた国からの入国受入れという追加的措置を発表する。空港再開は、8月前半を目標に行われる。
イ 政府は、感染状況に応じてグリーン国(ヨルダンと同等かそれ以上に感染状況が良好であり、隔離の必要性が低いため往来が容易である国、具体的にはオーストリア、カナダ、中国、キプロス、デンマーク、エストニア、ジョージア、ドイツ、グリーンランド、アイスランド、アイルランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、マレーシア、マルタ、モナコ、ニュージーランド、ノルウェー、スイス、台湾、タイの22か国・地域、直行便がない国も含む)、イエロー国(往来には更なる予防的措置を必要とする国)及びレッド国(往来には追加的な予防的・衛生的措置を要する国)へと類型化するシステムを構築した。このうち、グリーン国との人の往来を再開する予定。
ウ 今般発表する空港再開及び人の往来に関するメカニズムは、実験的な第一段階であり、国内外の感染状況により、今後絶えず評価し、修正していくこととなる。
(2)同記者会見において、サイフ運輸大臣は、具体的な制限・要求事項について述べたところ、概要以下のとおりです。
ア フライト前
(ア)健康に関する事項、個人情報、要請される誓約事項、旅程、滞在場所等の情報を、フライトの24時間前にウェブ上のプラットフォームに記入(登録後これらの情報を含むQRコードが生成され、提示が求められることとなる)
https://www.visitjordan.gov.jo
(イ)フライト前72時間以内のPCR検査の受診(陰性証明書はフライト搭乗や到着の際等に提示が求められる)
(ウ)ヨルダン国内で有効な健康保険証(非ヨルダン人のみ)
(エ)感染者追跡アプリ「アマーン」のダウンロード(搭乗・到着時及び待合室で確認される)
(オ)出発国(グリーン国)に14日間滞在していることの証明(特に、グリーン国以外からトランジットを経てヨルダンに入る者)
イ 搭乗時
(ア)上記QRコードの提示
(イ)フライト前72時間以内に受けたPCR検査の結果の提示
(ウ)14日間グリーン国に滞在していることの証明書(上記ウェブ上のプラットフォームでも可能)
ウ 到着時の制限・要求事項
(ア)検温
(イ)PCR検査(検査結果が陰性の場合に、空港を出ることができる。)
2 その他報道
ジャーベル保健大臣は、次のとおり発表しました。
(1)犠牲祭期間中の規制措置について、保健衛生ガイドラインに従って犠牲祭に関連する以下の場所において羊の屠殺が許可される(なお、同期間中の夜間外出禁止措置について特段の発表はありません)。
シャファー・ベドラーン地区(ジュベイハ、アブームセイル等)、ワーディーシール地区(バドル・ジャディーダ等)、マルジュルハマーム地区(ハイイ・ズハイル等)、クウェイスメ地区(ラアス・アルアイン、10橋地区)、ジャバル・ナスル地区、マルカ地区(アブドッラーI世通り他)、バダル、ナッザール、ヤルムーク地区(フセイン王子通り)等。
(2)ヨルダンは、PCR検査数で国際基準では先進的な国々の一つとなった。
3 ヨルダン国内感染状況
ヨルダン保健省は感染者数を次のとおり発表しました。
(1)新規感染者数につき、19日は4名、20日は5名、21日は46名(いずれも市中感染者ゼロ)で、累計の感染者数は1,113名となったと発表しました。内訳は次のとおり。なお、WHOから保健省に対し、国境で感染が判明したヨルダン人でないトラック運転手で出発国に返された者については、感染者数に入れないよう要請があり、ヨルダン国内の病院に搬送された者のみ計上することになったことに基づき、累計感染者数も修正の上更新されています。
ア 19日:計4名
3名:サウジ(2名)、イラク(1名)からの帰国者
1名:サウジとの国境で確認されたヨルダン人トラック運転手
イ 20日:計5名
バーレーン(2名)、シリア(2名)、サウジ(1名)からの帰国者
ウ 21日:計46名
44名:シリアからの帰国者
2名:イラク、サウジからの帰国者
(2)治療者数は、19日は3名、20日は4名、21日は3名。
(3)PCR検査件数は、19日は6,715件、20日は6,066件、21日は7,096件を実施し、総検査数は527,094件となりました。
(4)ジャーベル保健大臣は、21日に実施された記者会見で、46人に上った21日の新規感染者について述べたところ、概要以下のとおり。
ア シリアからの帰国者について、44件の新規感染が認められたが、今後検査結果が判明するにつれて更に増えることが想定される。
イ シリアから帰国した感染者は入国後、直ちに隔離・管理されており、市中に感染が広がる危険はない。
本情報は、当局が公式に発表した最新情報等を中心に掲載しており、今後変更があり次第連絡いたします。
夜間外出禁止令(夜12時から朝6時まで)は引き続き出されていますので、これを遵守して頂くようお願い致します。
まずは、一般的な感染症対策や健康管理を心がけてください。
具体的には、石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒などを行い、できる限り混雑した場所を避けてください。また、十分な睡眠をとっていただくことも重要です。
さらに、人込みの多い場所は避けるとともに、屋内でお互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間を過ごす際はご注意下さい。
外務省海外安全ホームページ
(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域の行動制限)
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html
外務省 海外安全ホームページ 医療・健康関連情報
https://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/index.html
厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
ヨルダン保健省 Hotline 06-5004545 / Corona Virus Free Line 111
在ヨルダン日本国大使館
領事・警備班:担当 入江 及び 田口
TEL:962−6−5932005
FAX:962−6−5931006
P.O.Box.2835 Amman 11181 Jordan
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