1.クリミア・コンゴ出血熱の新規症例確認
(1)カスティージャ・イ・レオン州政府は6月11日付のプレスリリースで,クリミア・コンゴ出血熱の新規症例が確認された旨,発表しました。
(2)発表によれば,患者(男性)は5月下旬にサラマンカ県の松林地域でダニに咬まれたもので,現在症状は安定しており,同州保健局はスペイン保健省と連携して対応中とのことです。
(3)スペインに居住されている方,または渡航・滞在される方は,各種ホームページ等から最新の情報を入手するとともに,ダニに咬まれない,家畜などにむやみに触れない等の予防に努めてください(下記2.(4)参照)。また,発生地域から帰国し,疑わしい症状がある場合には,早期に医療機関を受診し,適切な診断・治療を受けてください。
2.クリミア・コンゴ出血熱について
(1)感染源
ウイルスを保有したマダニに咬まれたり,ウイルスに感染した動物(特にヒツジなどの家畜)や人の血液等に接触することにより感染します。中国西部,東南アジア,中央アジア,中東,ヨーロッパ,アフリカで発生がみられます。
(2)症状
2〜9日の潜伏期間ののち,発熱,関節痛,発疹,紫斑(出血),意識障害などの出血症状がみられます。症状出現後2週間ほどで約30%が死亡します。回復する場合は,症状出現後9〜10日で症状が改善します。
(3)治療方法
特別な治療法はなく,症状に応じた治療が行われます。
(4)予防方法
ワクチンや予防薬はありません。
草木の茂ったマダニの生息する場所に入る場合には,長袖,長ズボンを着用し,素足でのサンダル履き等は避けるなど,ダニに咬まれないよう注意してください。また、家畜にむやみに触れないよう心がけてください。
3.参考情報
(1)厚生労働省検疫所
https://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name38.html
(2)国立感染症研究所
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/a/vhf/cchf/1116-idsc/iasr-out/1089-iasr-f-1997-2011.html
(問い合わせ先)
○在スペイン日本国大使館
住所:Calle Serrano 109, 28006 Madrid, SPAIN
電話:(+34) 91-590-7600
FAX:(+34) 91-590-1321
ホームページ:https://www.es.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
○在バルセロナ日本国総領事
住所:Avda. Diagonal, 640, 2a planta D 08017 Barcelona, SPAIN
電話:(+34) 93-280-3433
FAX:(+34) 93-280-4496
ホームページ:https://www.barcelona.es.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
○外務省領事局政策課(海外医療情報)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5367
○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
○外務省 海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
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