【州政府等による措置等のポイント】
(注)各州政府の措置等についても,できる限り正確な情報を記載するよう努めておりますが,ご自身に関係する事項については,米側当局が提供する情報に依拠してください。
◎(NY州)クオモ知事のメッセージ(5月6日)
- 昨5月5日の総入院者数は9179人と4日連続1万人を下回り(23日連続減少),一日の入院者数(直近3日間平均)も601人と2日連続で700人を下回った(5日連続減少)。また,同日の死者数は232人と6日連続で300人を下回った。
- NY州は,感情や政治ではなく,事実とデータに基づいて再開する。具体的には,先日お伝えしたとおり,入院者数,感染率,死者数,病院のキャパシティ,抗体検査率,ウイルス検査率などに注目する。ニューヨーク・タイムズによれば,NY都市圏の新たな感染数(7日間平均)は,4月から5月3日に向けて減少している一方で,米国の他州では5月3日に向けて増加しており,NY州がとってきた措置と州民の行動がこの差をもたらした。
- また,新規入院患者の属性からも学ぶ必要がある。そこで,病院に対し新規入院患者の情報を提供するよう要請し,3日間で113の病院より1269人分の情報の提供を受けたところ,次に当てはまる患者が多いことが判明した。(1)失業者及び退職者,(2)外出していない,(3)州南部在住,(4)マイノリティ(注:人種別人口比との比較),(5)高齢者(51歳以上),(6)ノンエッセンシャルワーカー,(7)自宅から搬送
- この結果により,州民一人一人が個人の安全及び公衆衛生のために感染予防措置をとることの重要性が再確認された。即ち,(1)マスクの着用,(2)除菌ジェルの使用,(3)病気に弱い高齢者(51歳以上)等は在宅し,彼らを保護することが重要である。
- セントラルNY地域のマディソン郡及びオナイダ郡の農業ビジネスがホットスポットとなっているが,それらは他州で話題になっている食肉加工工場ではなく,温室や農場で起こっている。すなわち,ホットスポットの原因は,肉や野菜自体ではなく労働者の密集状態や大規模な集まりである。
- 今次パンデミックは,よりよき社会(交通機関,社会的平等,公共の安全,住宅,経済,教育,医療システム)を再創造するための特殊な機会である。例えば,公衆衛生の危機においては,各病院を一つのシステムとして機能するよう再構築する必要がある。
- 本5月6日は「全米看護師の日」。彼らの尽力に心より感謝する。
◎(NY州)新規入院患者の詳細
・本日発表された新規入院患者に関する情報の詳細は以下のとおりです。
- 前提:113病院より提供された1269人分の暫定結果
(地域別)
ブロンクス:9%
ブルックリン:13%
マンハッタン:21%
クイーンズ:13%
スタテン島:1%
ロックランド郡・ウェストチェスター郡:11%
その他:14%
(人種別)
黒人:全体の21%(NY市の25%,NY市以外の地区の16%)
アジア系:同5%(同8%,同2%)
ヒスパニック系:同17%(同20%,同14%)
ハワイアン:1%(同1%,同1%)
白人:同38%(同24%,同57%)
その他:同17%(同22%,同10%)
(性別)
女性:48%
男性:52%
(併存疾患 Comorbidities)
あり:96%
なし:4%
(年齢別)
0−10:1%
11−20:2%
21−30:6%
31−40:8%
41−50:8%
51−60:14%
61−70:20%
71−80:19%
81−90:14%
91以上:6%
(病院への搬送元)
自宅:66%
養老施設:18%
介護付き住宅(Assisted Living Facility):4%
集合住宅:2%
ホームレス:2%
刑務所:1%未満
その他:8%
(日常生活における移動手段)
搬送サービス:全体の2%(NY市の1%)
個人の車:同9%(同3%)
公共交通機関:同4%(同3%)
徒歩:同2%(同2%)
その他(在宅勤務等):同84%(同90%)
(就労状況)
就業者:17%
退職者:37%
失業者:46%
◎(NY州)再開に向けたガイドライン及び各地の充足状況
・5月4日に発表された社会経済活動の再開のガイドライン及び各地の充足状況については以下のサイトでご確認になれます。
- 再開に向けたガイドライン
- 充足状況
https://www.governor.ny.gov/programs/new-york-forward
- 10地区のマップ:
https://www.governor.ny.gov/sites/governor.ny.gov/files/atoms/files/RegionalCouncilMap.pdf
◎(NY市)デブラシオ市長のメッセージ(5月6日)
- 先日伝えたとおり,鼻と口を覆うもの750万枚を無償で配布する。配布は,公園,公営住宅(NYCHA),食事の配布箇所,日用品店等で実施予定である。配布場所でも他者と一定の距離をとってほしい。
- 先日発表していた市内道路の車両通行禁止・市民への開放について,現在7マイルを開放しているが,明5月7日(木)からさらに2マイルを開放する。他者と一定の距離を取りつつ利用してもらいたい。
・本日発表のマスクの配布時間と箇所(5月11日分まで)は以下のサイトでご確認になれます。
https://www1.nyc.gov/site/coronavirus/resources/facecoverings.page
◎(NY市)開放されている道路
・開放が始まっている公園及び付近の道路(原則として午前8時から午後8時)は以下のサイトでご確認になれます。
https://www1.nyc.gov/html/dot/html/pedestrians/openstreets.shtml
・明5月7日から追加で開放される道路は次のとおりです。
- マンハッタン
Broadway: 21st to 23rd street, 24th to 28th street, and 36th to 41st street
Orchard street: Delancey street to Houston street
Ludlow street: Delancey street to Houston street
Stanton street: Allen street to Essex street
Rivington street: Allen street to Essex street
- ブルックリン
Willoughby street: Pearl Street to Lawrence street
Lawrence street: Fulton street to Willoughby street
- ブロンクス
Willis avenue: 147 street to 148th street
148th street: Wills avenue to Bergen street
- クイーンズ
34th Avenue: 69th street to 77th street
◎(NJ州)マーフィー知事のメッセージ(5月6日)
- 本6日,公衆衛生上の緊急事態を30日間延長する行政命令を発出する。この一ヶ月間のデータ,成果を無視しているわけではなく,また延長をしたからといって,先週発表した州の活動再開のロードマップ(NJ-The Road Back)を見直すというわけではない。まだ状況として引き続き,公衆衛生上の緊急事態にあるということである。州政府は経済再開に向けて公衆衛生の確保に努め,州民には新型コロナウイルスに打ち勝つために,ソーシャル・ディスタンシングへの協力をお願いする。
- 州の感染者数や死者数の多くは,介護施設での感染者数及び死者数に起因するともいえる。介護施設の入居者及びスタッフを保護するため,特別なチームを結成する。オバマ政権下でメディケア・メディケイド・サービス・センターの副局長を務めたシンディー・マン氏及びNY訪問看護サービス(Visiting Nurse Service of NY)の元代表のキャロル・ラファエル氏がチームを率いる。
◎(PA州)医療従事者の民事免責等を認める行政命令の発出
・本5月6日,ウォルフ知事は,新型コロナウイルス感染症の治療に携わる医療従事者,介護施設職員,検査施設の職員の民事免責を認めるとともに,州外の資格を持つ医療従事者や退職した元医療従事者が州内で医療行為を行うにあたって支障となる規制の効力停止を規定する行政命令に署名しました。緊急事態宣言が発出されている間有効となっています。
詳細については以下のサイトをご覧ください。
◎(PA州)ウォルフ知事のメッセージ(5月6日)
- 公衆衛生に配慮しつつ経済活動を再開するためには,検査と接触者追跡 (contact tracing) を行う人員の確保が重要。また,新型コロナウイルスにより州内の6人に1人が職を失っており,雇用創出も必要。そのため,今秋に向けて検査・接触者追跡の能力を増加させるためのタスクフォース「Commonwealth Civilian Coronavirus Corps」を立ち上げる。この取組では今後数か月間にわたり医療・公衆衛生の職歴を持つ方の雇用,現在検査・接触者追跡に携わっている方の有効活用等を進める。
詳細については以下のサイトをご覧ください。
- 個人保護具 (PPE) が不足している状況を踏まえ,医療従事者,警察官・消防士等に対して無料でN95マスクの消毒を行うこととした。一日当たり数万個のN95マスクを消毒可能で,一つのマスクを最大20回消毒して利用できるようになる。
詳細については以下のサイトをご覧ください。
◎(WV州)ジャスティス知事のメッセージ
- 本6日も,昨日1日から新たな死者は発生していない。
- 老人ホームでのウイルス検査の実施が完了したので,次は介護付き住宅及び託児所のスタッフに対しウイルス検査を受けることを義務づける行政命令を発出する予定。
- 本6日から,通常の失業給付を使い果たしてしまった人は,連邦政府のCARES法(コロナウイルス支援・救済・経済安全保障法 )による13週間の失業給付の延長(Pandemic Emergency Unemployment Compensation (PEUC))に申請することができる。詳しくは下記サイトをご参照ください。
州労働局サイト:https://workforcewv.org
◎ビジネス関連情報
・各州等のビジネス関連情報は以下をご覧ください。
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/covid19-sb.html
【感染者数等に関する情報】
5月6日現在,当館管轄内における新型コロナウイルスの感染者数及び死者数は以下のとおりです。(カッコ内は前日の数)
○ニューヨーク州:感染者数 323,978名(321,192名),死者数 20,597名(19,645名)※州HP上の数値であり,大幅に増加した理由は不明。
・感染者数内訳(主なエリア)
ニューヨーク市:感染者数 178,351名(176,874名),死者数 13,634名(13,336名)
NY市の内訳
クイーンズ区: 54,880名( 54,448名)
ブルックリン区: 47,974名( 47,579名)
ブロンクス区: 39,839名( 39,476名)
マンハッタン区: 23,257名( 23,054名)
スタテン島区: 12,401名( 12,317名)
ナッソー郡: 37,350名( 37,152名),死者数 2,325名(2,250名)
サフォーク郡: 35,543名( 35,275名),死者数 1,574名(1,347名)
ウエストチェスター郡: 30,426名( 30,240名),死者数 1,285名(1,236名)
ロックランド郡: 12,204名( 12,144名),死者数 400名( 383名)
○ニュージャージー州:感染者数 131,890名(130,593名),死者数 8,549名(8,244名)
○ペンシルベニア州:感染者数 51,845名( 50,957名),死者数 3,106名(3,012名)
○デラウェア州:感染者数 5,778名( 5,371名),死者数 193名( 187名)
○ウエストバージニア州:感染者数 1,276名( 1,238名),死者数 51名( 50名)
○コネチカット州フェアフィールド郡:感染者数 12,455名(12,360名),死者数 952名(935名)
○プエルトリコ:感染者数 1,968名( 1,924名),死者数 99名( 99名)
○バージン諸島:感染者数 66名( 66名),死者数 4名( 4名)
【医療関係情報】
◎CDCはホームページ上で新型コロナウイルスの典型的症状として「熱,咳,息切れ」を挙げています。これらの症状があり,感染が疑われる場合は医療機関に電話で相談をした上で,医療機関の指示に従って受診してください(特定の医療機関がない場合には地元保健当局等(NY市の場合は311)に電話してください)。
CDCホームページ:https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-nCoV/index.html
・新型コロナウイルスに関する予防措置については以下のサイトをご覧ください。
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-refs.html
・ニューヨーク市作成の新型コロナウイルスに関するファクトシート(発症した場合等の対応が日本語で記載されています)
https://www1.nyc.gov/assets/doh/downloads/pdf/imm/coronavirus-factsheet-jp.pdf
◎当地の病院やクリニックは,完全予約制を導入し,付き添い人数を制限(一人のみ)するなど予防措置をしながら外来を受け付けているところが多い模様です。また,一部の病院では電話診察,オンライン診療(有料)を導入しているところもあるようです。ただし,当地の医療事情については,日々状況が変化しますので,皆様ご自身で病院やクリニックのHPや直接電話するなどして,ご確認くださるようお願いします。
【領事窓口業務日及び受付時間,検温,マスク等の着用について】
◎在ニューヨーク日本国総領事館では,現在,領事窓口の業務日を月・水・金(除,休館日)の週3日とし,受付時間を10時30分−13時に短縮しています(査証(ビザ)の申請受付については12時−13時)。なお,電話でのお問い合わせは月曜−金曜まで受け付けております。また,ご来館の際にはマスク着用をお願いするとともに,ご来館時に当館ビル1階受付にて検温(摂氏37.5度以上の場合は入館をお断りしています。)を実施しております。
詳細は以下リンク先をご参照ください。
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-03-30.html
◎当館ホームページ上に新型コロナウイルス関連情報のページを作成しております。
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-refs.html
御不明な点がありましたら当館まで御連絡をいただけますようお願いします。(電話:212-371-8222)
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■ 本お知らせは,安全対策に関する情報を含むため,在留届への電子アドレス登録者,「緊急メール/総領事館からのお知らせ」登録者,外務省海外旅行登録「たびレジ」登録者に配信しています(本お知らせに関しては,配信停止を承れませんのでご了承願います。)。
■ 本お知らせは,ご本人にとどまらず,家族内,組織内で共有いただくとともにお知り合いの方にもお伝えいただきますようご協力のほどよろしくお願いいたします。
■ 在留届,帰国・転出等の届出を励行願います。
緊急時の安否確認を当館から行うために必要です。
以下のURLから所定の用紙をダウンロード後, (212)888-0889までご連絡ください。
http://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/b/02.html
■ 在ニューヨーク日本国総領事館
299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171
TEL:(212)-371-8222
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