レバノンにおける新型コロナウィルス感染者の発生(その49:政府による総動員緩和計画の発表,感染者数707名,死者24名)

● 4月24日(金),レバノン政府は閣僚会議において新型コロナウィルスの感染拡大防止を目的として発動中の総動員(General Mobilization,3月15日〜5月10日)について,今後の緩和計画を決定しました。同計画は5段階に分けられており,今後,順次商業施設及び学校の営業規制が緩和され,最終の第5段階(6月8日開始予定)で航空機を含む公共交通機関の再開を目指すとされています。

レバノン民間航空当局は,閣僚会議による総動員措置の延長を受けて,民間航空便の運行禁止期間を5月10日まで延長する旨の回章を発出しました。

レバノン保健省は4月24日から26日にかけて,国内で新たに19名の新型コロナウィルスの感染者が確認され,国内の感染者は合計707名になったと発表しました。

● 自宅待機を遵守していただくほか,止むを得ず外出する際には身分証明書を携帯する等,十分注意願います。また,常に最新の情報を収集するとともに,3つの「密(密閉,密集,密接)」を避けていただき,手洗い,咳エチケットの徹底など感染予防に努めていただくようお願いいたします。

 レバノン政府は3月15日(日)から5月10日(日)までの間,新型コロナウィルスの感染拡大防止を目的とした総動員(General mobilization)を発動しています。これにより,ベイルート国際空港及び陸海空全ての出入国地点の閉鎖,公共及び民間の多くの施設の閉鎖,外出及び車両運行の制限等が行われています。

 4月24日(金),レバノン政府は閣僚会議において,上記の総動員について今後の緩和計画を決定しました。同計画は5段階に分けられており,今後,順次商業施設及び学校の営業規制等が緩和され,最終の第5段階(6月8日開始予定)で航空便を含む公共交通機関の再開を目指すとされています。各段階の開始時時期と緩和対象は次の通りです。

・第1段階 4月27日(月)開始

 食料・農業関連機関,小規模雑貨店,菓子店,ホテル,電力及び水道関連機関

・第2段階 5月4日(月)開始

 レストラン・カフェ(利用客数はキャパシティの30%以内に制限,シーシャ(水タバコ)は禁止),公園(児童用),スポーツ施設(室外のみ),理髪店・美容院,車修理工場・プラスチック製造工場等

・第3段階 5月11日(月)開始

 保育園(対象児童3歳以下),要特別介護者用施設,カジノ(利用客数はキャパシティの70%以内に制限,施設内のレストランは同30%以内に制限),自動車ディーラー

・第4段階 5月25日(月)開始

 バカロレア及び国家試験を受験予定の生徒を抱える学校・大学,ショッピングモール,レストラン・カフェ(利用客数はキャパシティの50%以内に制限)

・第5段階:6月8日(月)開始

 保育園・幼稚園(対象児童3〜6歳),学校,職業学校,パブ・ナイトクラブ,観光施設,プール,ビーチ,スポーツジム,スパ,美術館,劇場,宗教施設,建設現場,エンターテイメント施設(利用客数はキャパシティの50%以内に制限),公共交通機関(バス・航空機等)

・その他

 会議場・コンサートホール等は,追加決定がなされるまで引き続き閉鎖されます。

 政府は上記の5段階の緩和計画について,感染状況等を踏まえて毎週見直しを行い,適宜修正を行う予定であるほか,マスクの着用など「適切な処置」を講じながら,各活動の再開がなされるべきであるとしています。

 外出について,日中は真に必要な場合を除き自宅待機を要請され,夜間(午後9時から翌朝午前5時まで)は緊急事態を除き外出禁止とされています。治安機関は,自宅待機措置の違反者に対する取締りを行っていますので,自宅待機を遵守していただくほか,止むを得ず外出する際には身分証明書を携帯する等,十分注意願います。

 車両運行に関する規制も行われています。これにより,ナンバープレートの最後の数字が奇数の車両は月,水,金,同偶数の車両は火,木,土にしかそれぞれ運行が認められません。また,4月27日以降,日曜日はナンバープレートの最後の数字が奇数か偶数であるかに限らず,全ての車両が運行可能となります。なお,公用車,軍用車,医療関係車両等は同規制の対象外となります。

 レバノン民間航空当局は,閣僚会議による総動員措置の延長を受けて,民間航空便の運行禁止期間を5月10日まで延長する旨の回章を発出しました。

 民間航空便の運行は禁止されておりますが,ミドルイースト航空(MEA)はレバノン人のレバノンへの帰還を支援するための臨時便の運航を計画している模様です。同臨時便の往路(ベイルート発)について,過去,同便の到着地を経由しての日本行きの便を手配済みであれば日本人の搭乗が可能になったケースが確認されました。帰国を検討されている方は今後の臨時便の運行予定や手続き等についてMEAに随時お問い合わせをされることをお勧め致します。

(参考:MEAコールセンター)https://www.mea.com.lb/english/support/call-center

(参考:MEA臨時便に関する案内)

https://www.mea.com.lb/english/about-mea/news-and-press-releases/news-and-press-releases/mea-phase-ii-scheduled-flights

(参考:ベイルート国際空港のHP)https://www.beirutairport.gov.lb/

 なお,当地の滞在許可については公安総局(General Security)の所掌となります。

(参考:公安総局) https://www.general-security.gov.lb/en   電話:1717

 日本人に対する各国・地域の入国制限措置等については下記をご参照ください。

(参考:海外安全情報 日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国後の行動制限)https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html

 厚生労働省は帰国された方に対し,検疫所長が指定する場所(自宅等)における14日間の待機のほか,御自宅等へは公共交通機関を使わず,ご家族やお勤めの会社等による送迎でのお帰りをお願いしております。細部は下記をご参照ください。

(参考:水際対策の抜本的強化について(新型コロナウィルス))

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00098.html

4月24日から26日かけ,レバノン保健省は国内で新たに19名の新型コロナウイルスの感染者及び2名の死亡者が確認され,感染者は合計707名(この内,完全治癒者145名),死亡者は24名になったと発表しました。

 当館においては現在も領事業務を行っており,各種申請を受け付けておりますが,感染拡大を防ぐため,お急ぎでない場合は来館を延期されるようお願いします。来館される方々に対しては,発熱(必要に応じ検温),風邪症状(咳,喉の痛み,倦怠感など)の質問,消毒液(入り口設置)による手の消毒の励行をお願いしております。なお,来館を予定されている方は必ず事前にご連絡ください。連絡先等,細部はこちらをご参照ください。 https://www.lb.emb-japan.go.jp/files/100040209.pdf

 レバノン保健省は,国民に対して冷静に対応し,手洗いやマスクの着用等の予防策を徹底するよう呼びかけています。

 レバノン渡航,滞在中の皆様におかれましては,厚生労働省世界保健機関(WHO)及びレバノン保健省のウェブサイト等を参考に常に最新情報の入手に努めてください。症状が確認された場合はレバノン保健省の専用ダイヤル76592699にまで連絡してください。

 また,新型コロナウイルスは風邪と同様にせきやくしゃみなどの飛沫で感染するとされていますので,引き続き自宅待機を遵守していただくほか,手洗い,咳エチケットの徹底,3つの「密(密閉,密集,密接)」を避ける等の基本的な感染症対策に努めてください。

【参考】

■外務省

海外安全HP

https://www.anzen.mofa.go.jp/

海外安全HP 在レバノン大使館からの安全情報(新型コロナウイルス関連含む)

https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMail.html?countryCd=0961

厚生労働省

新型コロナウイルスに関するQ&A

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html

感染症情報

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/index.html

○咳エチケット

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000187997.html

新型コロナウイルス感染症対策の基本方針

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000599698.pdf

世界保健機関(WHO)

https://www.who.int/health-topics/coronavirus

https://twitter.com/who

レバノン保健省(Ministry of Public Health)

https://www.moph.gov.lb/en

専用ダイヤル: +961-76592699

 邦人の方の感染にかかる情報及びご不明な点がございましたら下記の連絡先までご照会ください。

●在レバノン日本国大使館

 代表電話番号:+961-(0)1-989751〜3

 領事直通:+961-(0)1-989856/01-989855

 領事携帯:+961-(0)3-366018/03-345977

 領事緊急:+961-(0)3-362540

 FAX番号:+961-(0)1-989754

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