新型コロナウイルス感染新規症例の発生(14日)

ベルギーにお住まいの皆様,及びたびレジ登録者の皆様へ

1 本14日,ベルギー公衆衛生省の発表によると,ベルギー国内において新型コロナウイルスの新規症例が新たに530件確認され(フランダース地域:332名,ワロン地域:129名,ブリュッセル:62名,居住地不明:7名)その結果,当地での確定症例数は31,119件となりました。

また,3月15日から4月13日までの間に,6,868名の方が治癒して退院(過去24時間中の退院者は161名)している一方,この24時間で新たに262名の方の死亡が確認され,死亡者の合計は4,157名(死亡者全体の52%は病院、46%は老人ホーム(確定症例と共に,疑い例も含む)、0.4%は自宅,0.5%はその他の場所,未定の場所で亡くなった方は1.2%)となりました。

13日現在,病院のベッドについて,5,536名の感染者(過去24時間中の入院者は242名)が利用しており,そのうち1,223名が集中治療室(過去24時間で11名減少),915名が人工呼吸器(過去24時間で25名減少)を利用している状況です。

(参考アドレス:ベルギー公衆衛生省新型コロナウイルス特設ページ(仏語))

https://www.info-coronavirus.be/fr/news/le-nombre-de-patients-en-soins-intensifs-diminue/

(参考アドレス:ベルギー国立公衆衛生研究所関連ページ)

https://epidemio.wiv-isp.be/ID/Pages/2019-nCoV_epidemiological_situation.aspx

2 なお,本日の記者会見で発表された内容のポイントは以下のとおりです。

(1)各指標の数値は改善しており,緩やかな減少の傾向が見られる。特に入院者数が少しずつ減少しており,希望が持てるが,慎重でなければならない。死者数は高いままである。明日,国家安全保障評議会がコロナ蔓延抑制のための次の段階に向け適切な決定を行うため,専門家がこれらの数値の分析を行い,同評議会に提言を行う予定。

(2)我々が数値を勝手に解釈し,個人の判断で取るべき行動を変えることは無責任であり,今は専門家や当局に判断を任せるべき。感染のカーブは下降しているが,対応を誤れば再び上昇し得る。今後の措置等については,現在多くの専門家が分析・検討を行っている。当局は,今日の状況の進展を注視している。分析結果と,明日の国家安全保障評議会での決定内容が待たれる。

(3)(フランダースの老人ホームでの死者の割合がワロン及びブリュッセルよりも高いのはなぜかとの問いに対し)現段階で傾向に関する結論を導くのは時期尚早。老人ホームでの死者数を計上するのに制度上時間を要するため時間差が生じ,このことが上記の傾向を説明し得る。また,老人ホームでの死者の全員が感染検査を受けている訳ではない。様々な理由が考えられる。確かに地域間で差が見られることは間違いないが,その理由については慎重に考える必要あり。

(4)(リエージュ大学病院(CHU)が新たな簡易血清抗体検査の有効性を認めているが,同検査を全国規模で行う予定はあるかとの問いに対し)同検査は,コロナ感染者が治癒した後,血清内に多くの抗体が存在するかどうかを検出するためのものである。国内に既に存在する,利用可能な異なる技術の有効性を検証した上で,導入することを想定している。現在,利用可能な全ての検査方法をリストアップし,ベルギーで導入するのにどの方法が最適かつ最良かを検討している最中。誰が優先的に同検査の恩恵を受けるべきかを併せて検討した上で,数週間後の導入を考えている。

(5)(仏・伊・西では,コロナ感染のカーブがピークに達し横一定の平らな状態になっていると確認されているが,ベルギーはどうか,なぜこれらの国はこの平らな状態が当初予定よりも長く継続すると予測しているのかとの問いに対し)ベルギーでは,平らではなく緩やかに減少していることが確認されているようである。この減少傾向は,コロナ蔓延を抑止するための努力を継続すれば維持されるであろう。コロナが再び猛威を振るうことを防ぐためにも,措置の継続が必要。この減少傾向がどれだけ続くかは現時点で不明だが,措置の維持にかかる今日の決定が,同傾向を左右することになる。

(6)(病院が伊・西のような状況になるのは避けなければならない,ベルギーでは病院が混雑しすぎていることはないのかとの問いに対し)国内の病院は現在非常に困難な時期を経験しており,現在も非常に多くの入院患者がおり,集中治療室での治療が必要な患者も多くいる。病院への負担集中は,集中治療室のキャパを拡充するのみでなく,これまで取ってきた全ての措置をもって同時に多くの感染者を出さないようにすることで回避し得る。仮に努力を止めれば,既に負担集中が見られる国内の病院がそれらの国のような状況になることは避けられないであろう。

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