●13日(月),ヨルダン政府として,近日中にコロナ危機の被害を受けた経済関係機関や,日雇い労働者に対する支援策を含む新たな防衛令を発令すると発表しました。
●ヨルダン政府は,レストランによる宅配に関し,政府の基準を満たした全てのレストランが宅配サービスを供給できると発表し,準備を進めていることを説明しました。
●13日(月),ヨルダン政府は,新たに2名の感染者を確認し,ヨルダン国内の感染者数は合計で391名となった旨発表しました。
●カタール航空の臨時便については,現時点で,次回の運航スケジュールは未定です。
1 経済業界・労働者への支援策
13日(月),アダーイレ・メディア担当大臣は記者会見で次のとおり述べました。
(1)本13日,ヨルダン政府は,コロナ危機の被害を受けた経済関係機関や労働者に対する支援策を議論し,これらを含む新たな防衛令を近日中に発令する予定。
(2)日雇い労働者の救済措置に関し,近日中に一連の決定を発表する予定。
(3)アブドッラー国王の指示の下,ラザーズ首相は政府内に以下の専門チームを設置した。これらのチームは高品質で低価格な各種製品を国内で供給できるよう,また,より活発な研究,開発及び生産を可能にするよう設立された。
ア 最高指導委員会(委員長:ラザーズ首相)
その他の専門委員会に対し国家生産計画に関する優先事項等の指導・助言等を実施。
イ 医薬品生産チーム(チーム長:食糧薬品公社総裁)
短期及び長期における医薬品生産の優先事項を特定。
ウ 食糧品生産チーム(チーム長:ヨルダン産業エステート社代表取締役)
短期及び長期における食糧品生産の優先事項の特定。
エ 医療・消毒機器生産チーム(チーム長:アブドッラー二世デザイン開発センター長)
短期及び長期における医療・消毒機器生産の優先事項の特定。
(4)国内各地で新規感染ケースが減ってきている現状に鑑み,治安機関や政府は外出禁止令の変更を検討中。政府の定める感染予防策に則り,最小限度の従業員数で商店の開店等を許可する予定。詳細については追って通知する。
(5)パン等の配給支援につき多くの問い合わせがあったが,同支援はコロナ危機による被害を受けた家族や日雇い労働者が優先されると改めて強調する。国家支援基金が新たな支給方法等につき後日詳細を発表する。
(6)レストランによる宅配に関し,政府の基準を満たした全てのレストランが宅配サービスを供給できることとする。宅配サービス開始にあたっては,改めて同基準を確認の上,電子プラットフォーム(http://delivery.mota.jo)への登録をお願いする。
2 観光業支援
13日,シュウェイカ観光・遺跡大臣は,記者会見で以下のとおり,ヨルダン政府として,コロナ危機により最も打撃を受けている観光業界への各種支援を決定した旨発表しました。
(1)国王令により,本2020年の観光業者のライセンス更新のための税金等支払い免除
(2)観光地,遺跡,ビジターセンター,観光・遺跡省所有物件への投資者の管理費用及び雇用義務の免除
(3)1,000万JDの国内観光を支援するための観光活性化委員会の予算分配,コロナ危機収束後に500万JDの追加支援
(4)世界的な電子商取引企業との連携により,ヨルダン伝統工芸販売店や死海製品の販売用プラットフォームの提供
(5)国内観光地におけるインフラ補修及び開発
(6)レストラン全従業員のコロナ感染検査の義務,従業員30%以下への制限,電子決済のみ受付,高温調理済みメニュー限定といった厳しい保健・公衆安全基準に則った上での観光向けレストランによる配達サービスの実施
3 ヨルダン国内の感染者数
ジャーベル・保健大臣は,記者会見で次のとおり発表しました。
(1)13日(月),新たに2名の感染者を確認し,プリンス・ハムザ病院に入院中。うち,母親との濃厚接触者1名,親戚との濃厚接触者1名。(感染者数は合計で391名)
(2)回復者は14名で,うち10名はプリンス・ハムザ病院,4名はアブドッラー建国国王病院の入院患者。
(3)今後,全国の感染症調査チーム数を増加させ,検査体制を強化する予定。国民の皆様におかれては,同チームへの協力をお願いする。
4 カタール航空の臨時便について
(1)現時点で,次回の臨時便の運航スケジュールは未定です。
(2)前回の臨時便(4月9日)でアンマンからドーハ経由で成田へ帰国された邦人の方々より,10日現在の情報として以下のとおり貴重な情報の共有がありましたのでお知らせ致します。
・アンマンからドーハまではほぼ満席。
・ドーハの空港では,薬局及びカフェ以外はほぼ閉店していた。
・ドーハから成田への搭乗者は少なく,1列3席が使えた。
・成田到着後の検疫は,ドーハからの乗客は最初に飛行機を降りることができ,出発地及び交通手段確保の有無等によりグループ分けされ,検疫官の指示に従って順に問診を受けて,問題なければ入国ゾーンへ進んだ。時間にして約30分前後を要した。
本情報は,当局が公式に発表した最新情報を中心に掲載しており,今後変更があり次第連絡いたします。
いずれにしても,外出禁止令は引き続き出されていますので,これを遵守して頂くようお願い致します。
まずは,一般的な感染症対策や健康管理を心がけてください。
具体的には,石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒などを行い,できる限り混雑した場所を避けてください。また,十分な睡眠をとっていただくことも重要です。
さらに,人込みの多い場所は避けるとともに,屋内でお互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間を過ごすときはご注意下さい。
外務省海外安全ホームページ
(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域の行動制限)
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html
外務省 海外安全ホームページ 医療・健康関連情報
https://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/index.html
厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
ヨルダン保健省 Hotline 06-5004545 / Corona Virus Free Line 111
在ヨルダン日本国大使館
領事・警備班:担当 入江 及び 田口
TEL:962−6−5932005
FAX:962−6−5931006
P.O.Box.2835 Amman 11181 Jordan
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