【緊急】出国・帰国のための日系旅行社によるチャーター便の運航に関するご案内とお願い (姫野勉 駐ガーナ大使)

【緊急】出国・帰国のための日系旅行社によるチャーター便の運航に関するご案内とお願い (姫野勉 駐ガーナ大使)

【本文】

3月31日,外務省から,「アフリカに滞在及び渡航中の邦人は可及的速やかな帰国を至急ご検討ください」というアフリカにおける新型コロナウイルスに関する注意喚起が出されています。

 その中で,「現時点で,アフリカで報告されている新型コロナウイルス感染症による感染者数は,他の大陸と比較して少ない状況ではありますが,3月30日,テドロスWHO事務局長は,アフリカをはじめとする低中所得国に特別な注意を払う必要がある旨発言しました。特にアフリカにおいては,医療体制が脆弱な国が多く,今後,新型コロナウイルス感染症の感染が急速に拡大する可能性も否定できません。」と述べております。

 また,「海外におられる邦人の方々が,世界各地での国境閉鎖や外出禁止令等の措置によって,行動制限を受けたり,航空便の突然の減便や運航停止により影響を受ける事例も発生しています。アフリカにおいても,48か国において,国外への移動が困難な状況が発生しています。このような事態は,邦人の現地での感染リスクを含め,邦人の安全の確保の観点から,強く懸念されるところです。」とも述べております。

 そして,「ついては,現在アフリカに滞在及び渡航中の皆様におかれましては,上記のアフリカの事情を踏まえ,日本への可及的速やかな帰国を至急ご検討ください(なお,国境封鎖等の措置がとられている国においても,臨時便や特別便等が就航している場合がありますので,このような手段を用いた出国をご検討ください。)。」というように記しております。

 アフリカ各国で事情は異なりますが,ガーナの状況を見ますと,感染の拡大を阻止すべく政府が種々の措置を取っており,その効果は認められるところですが,感染者数が段々と増えているところであり,今後の展望は油断を許さないと思われます。

 そして,感染者が増えた場合の対応は,先進国でも医療崩壊が語られる中,ガーナにおける医療事情を考えると,今後の影響は真剣に捉えておく必要があると考えています。

 このような状況において。ガーナ政府の対策の一環として,商業便の運航が停止されており,出国したい時に出国できる状況ではありません。当初2週間だった国境封鎖措置が更に2週間,4月19日(日)まで延長され,その後更に延長される可能性もあります。ガーナ政府の措置が解除されても,航空会社がどの程度運行するかについては,各社の判断によるところとなります。

 みなさまそれぞれが,大切な思いを持ってガーナで活動されているわけですし,大使・大使館の立場では,それぞれのみなさまのガーナでの活動を支援させていただいているところですが,みなさまのご健康と,みなさまそれぞれの今後の活動の展望を考えていただき,対応をお考えいただくようにお願いしたいと思います。

 そうは言っても出国・帰国の手段がないではないかということになりますので,チャーター便の可能性について検討・調整してきております。

 先に実施させていただいた調査結果に基づき,昨日(4月8日(水)),出国・帰国の意思をお伝えいただいたみなさまにはご案内をいたしましたが,下記のような出国・帰国の可能性を探求しています。

 チャーター便の実施のためには一定以上の搭乗者数が必要となりますし,確定的な料金プランは搭乗者数にもよるので,不確定なところがありますが,できるだけ早く出国・帰国していただく方法を手配させていただこうと思い,準備を行っておりますので,ご意向をお伝えいただけるようにお願いします。

昨日のご案内では,すでに出国・帰国希望をお伝えいただいてみなさまを念頭に本日(4月9日(木))の15:00までのお返事をお願いしていましたが,それ以降でも準備との関係で時間が許す限り対応いたしますので,できるだけ早くご連絡をお願いします。

 ただし,4月18日(土)の出発便を考える場合には,4月10日(金)の17:00までには人数の目途が立つ必要があるので,早期のご返事をお願いします。

 チャーター便の手配は,一定以上の搭乗者がおられないと難しいので,早期の出国・帰国を考えられるみなさまにおかれましては,ぜひこの機会をご活用願います。

なお,下段でお示しした3つのチャーター便のオプションのうち,実行可能であったとしても,最大1回となる見込みであることにご留意ください。

 チケットの支払いについては,ヨシケン・トラベル様から搭乗希望者宛に送付される支払いのためのウェブリンクを通じて,オンラインでクレジット決済をお願いすることになります。なお,4月18日(土)のオプションを実行することになった場合には,4月11日(土)にリンク送付,12日(日)までの支払いとなる予定です。

 なお,出国・帰国を希望されるみなさまについても,引続きガーナに残られるみなさまについても,大使館として,できるだけのご支援をしていきたいと考えております。

 たいへんな状況ですが,ご一緒にこの難局を乗り切っていきたく,よろしくお願いします。

以下,昨8日に,出国希望を伝えていただいた方々へのメールの転載です。

ガーナ及びシエラレオネ在留邦人の皆様

(4月3日の出国のご検討に関する調査へ出国のご意思があるとのご回答をいただいた皆様に送付しております。)

日頃より当館の業務につきご理解,ご協力を頂き誠にありがとうございます

 みなさまからの出国・日本への帰国に関するご希望についてのご返事を踏まえつつ,引続き出国・日本への帰国の方法について,検討・調整を行ってきております。

 大使館としてエチオピア航空と相談・調整を行ってきていますが,実際的な手配の方法としては,ガーナ日本人会のみなさまとの相談の結果も踏まえつつ,在ガーナのヨシケン・トラベル社にエチオピア航空と契約していただいて,実施していただく形を考えています。

 チャーター便運航を具体化する上では,実際に何名の方が搭乗されるかということが,各自のご負担がいくらになるかということとの関係を含めて重要な点となりますので,以下の3つの出発日候補及び料金プラン案の可能性を提示させていただき,どのプランで具体化を進めていくべきかを早急に決めていきたいと考えています。

 急いで手配を進めなければなりませんので,4月9日(木)の15:00までにご返事を頂戴したく,よろしくお願いいたします。

 以下の料金プランは,実際に搭乗されるみなさまの人数によって変わり得ることをご理解願います。

 また,あらかじめ予約をしていただき,払い込みをしていただくことが必要となりますので,スケジュールの点もご勘案願います。

 同乗する搭乗者としては,ガーナ及びシエラレオネ在住の日本人のみなさま,日本人のみなさま又は日本企業と関連がある他国民のみなさま,更に,ガーナ在住の他国民(例えば,韓国国民,オーストラリア国民)のみなさまも含まれる可能性がありますので,この点もご了解をお願いします。

 そして,ご希望の人数が少ない場合,以下の3つの案のいずれでもチャーター便の手配ができない可能性もある点もご了解いただくようあらかじめお願いいたします。  

 具体的には,以下の3つのオプションを検討しております。

 

(1) 4月18日(土)

 *チャーター+商業便

 このチャーター便は,現時点では,全126席から149席(ビジネス席とエコノミー席の割り振りは要確認)の機体を想定していますが,より大きな機体となる可能性もあります。

 アディス・アベバから成田までの商業便の詳細(席数等)は調整中です。他国から退避してくる搭乗者も合流する想定です。また,韓国の仁川(インチョン)を経由します。

ア.アクラー東京間 ビジネス片道:US$13,000程度

イ.同区間 エコノミー片道:US$4,500〜5,500程度

ウ.フリータウンーアクラー東京 エコノミー片道:US$5,500〜6,500程度

(2)4月20日の週の後半

 *全ルート・チャーター便

 このチャーター便は,現時点では,全263席で,ビジネスが17席,エコノミーが246席の機体を想定しています。韓国の仁川(インチョン)を経由します。

ア.アクラー東京間 ビジネス片道:US$9,000〜10,000程度

イ.同区間 エコノミー片道:US$4,000〜5,000程度

ウ.フリータウンーアクラー東京 エコノミー片道:US$5,000〜6,000程度

(3)4月27日の週の後半

*全ルート・チャーター便

上記(2)に同じ。

以上となります。

ご協力よろしくお願いいたします。

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