海外安全対策情報(2019年4月〜6月)(セブ)を在フィリピン日本国大使館のホームページに掲載。
フィリピン(セブ領事事務所管轄区域)にお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ
在フィリピン日本国大使館 セブ領事事務所
2019年4月〜6月の治安,一般犯罪等に関する情勢を報告します。安全対策等を考える際の参考にしてください。なお,これまでのアーカイブも含め,以下のホームページでご覧頂けます。
海外安全対策情報:https://www.ph.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000017.html
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海外安全対策情報(2019年4月〜6月)
在セブ領事事務所
1 社会・治安情勢
(1)フィリピン全般の治安について,日本国内と比較すると,銃器を使用した殺人・薬物売買等事件,強盗(路上強盗・昏睡強盗)及び性犯罪の件数は格段に高いことから,平素から多額の現金や不要な貴重品を持ち歩かない,万一被害に遭った際は生命・身体を守ることを第一に考えて無理な抵抗はしないなど,慎重に行動する必要がある。
(2)セブ州においては後述の犯罪統計のとおり,強盗,窃盗事件や銃器を使用した殺人事件が引き続き多発している。邦人被害については,スリ・置き引き等の窃盗被害に遭う事案が後を絶たない他,深夜の単独歩行中に発砲を受け,負傷する事案も報告されている。夜間の一人歩きは極力避ける,見知らぬ人から話しかけられても,むやみに信用し,同行しない等,防犯・安全対策を徹底し,慎重に行動することが大切である。
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)フィリピン国家警察によるセブ州の犯罪統計によれば,2019年4月〜6月における犯罪発生件数は以下のとおり。犯罪件数総数は11,934件で,前期比約3%増,前年同期比約26%増となっている。
殺人(含む未遂) 118件
(うちセブ都市圏(セブ,マンダウェイ,ラプラプの3市)で47件)
傷害 619件(うちセブ都市圏の3市で225件)
強姦 98件(うちセブ都市圏の3市で28件)
強盗 301件(うちセブ都市圏の3市で127件)
窃盗 990件(うちセブ都市圏の3市で498件)
(2)邦人被害事案
ア 4月上旬,セブ市内において邦人旅行者(男性)が,夜間,マボロ地区に所在するショッピングモールから近くの滞在先ホテルに移動中の路上で,見知らぬ現地人女性に話しかけられた。ホテル到着後,バッグのファスナーが開いており,所持していた財布が無くなっていることに気づいた。
イ 4月中旬,マンダウエ市内において邦人旅行者(女性)が、ショッピングモールで買い物中,人混みの中で,現金数十万円及びパスポート等の入った財布のスリ被害に遭った。
ウ 4月下旬,セブ市内において邦人留学生(男性)が,深夜,マボロ地区に所在する学校を出て,単独徒歩移動中,背後から近づいてきたバイク2人組に行く手を阻まれ,バイクを降りた1人により発砲を受け,負傷する事案が発生した。
エ 5月上旬,マンダウエ市内において在留邦人が,ジプニーに乗車中,乗客の男性が小銭を車内に散乱させ,それに気を取られているうちに,財布(カード類)のスリ被害に遭った。
(3)その他
ア 今期,セブ島内で邦人の水難死亡事故が複数発生した。
イ 2019年1月〜6月の半年間で,在セブ領事事務所に対して,約30件のパスポート紛失・盗難届出があった。パスポートの紛失,盗難に遭った場合,旅行日程・滞在期間の変更が生じ得ることに加え,当該パスポートが偽造され不正な出入国や犯罪に利用される場合もあるため,管理には十分な注意が必要である。
3 テロ・爆弾事件発生状況
邦人を被害者とする事件の発生状況は認められない。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
邦人を被害者とする事件の発生状況は認められない。
5 日本企業の安全に関する諸問題
フィリピンにおいては,一般的に企業及び個人に対する恐喝,脅迫,誘拐等が少なくなく,日系企業(社員)や関連企業(現地法人)に対する脅迫事件も時折報告されることがあり,進出日系企業関係者は,企業及び社員の安全に関し常時注意を要する。
6 その他
語学留学等でセブに短期滞在中の邦人に関して,関係者より「本人としばらく連絡がつかず,心配している。」との相談が,在セブ領事事務所に対して寄せられることがある。
短期滞在中は,安否を案じている家族等がいることを心の片隅に留め,日程・滞在先の情報を関係者に共有する,海外で利用できる携帯電話を持つ等し,安否を確認する手段を確保しておくことが肝要である。
なお,在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方は,外務省海外旅行登録「たびレジ」の活用をお勧めする。
たびレジ:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html
以上