当地に在留・滞在又は渡航を予定している邦人の皆様へ
在イスラエル日本国大使館
2018年5月15日
(ポイント)
・ 昨14日には米国大使館のエルサレム移転に伴い、ガザ地区、ヨルダン川西岸地区、東エルサレムで抗議活動が実施されました。
・ ガザ地区では、イスラエルとの境界付近で大規模な抗議活動から発展したイスラエル治安当局との衝突により、これまでパレスチナ人側に50名以上の死亡を含め約2,800人以上の死傷者が発生しています。
・ ヨルダン川西岸地区では従来からのフラッシュポイントで衝突が発生し、パレスチナ人12名が負傷したものの(死者は無し)、大規模化せず、地理的にも拡大しませんでした。
・ エルサレムでは新米国大使館周辺でのデモ参加者がイスラエル治安要員と小競り合いや東エルサレムの一部地域での衝突は発生したものの、死傷者を出すような衝突には発展しませんでした。また、エルサレム旧市街周辺ではデモ自体実施されませんでした。
・ 本15日はパレスチナにおける「ナクバの日」(イスラエル建国に伴いパレスチナ人が居住地を追われた悲劇を嘆く日)であり、引き続き抗議活動や衝突の発生が予想されます。
・ 治安情勢については極めて流動的な状況で、今後も抗議活動から発展した激しい衝突がガザ地区のみならず西岸も含めた複数の地域で発生する可能性が多分に想定されますので、呉々も慎重な行動を心がけ願います。訪問場所付近の最新の治安状況を十分確認の上、状況次第では予定している行動を変更(中止)することも考慮ください。抗議活動の現場に遭遇する場合には、決して近づかず、直ちに安全な場所に退避して下さい。
(参考:15日に予定されている抗議活動(報道ベースであり、網羅的なものではありません)
●ガザ地区
パレスチナ諸派から、15日も抗議活動の継続が呼びかけられている。
午後6時,ダマスカス門にて,ナクバの日を記念する抗議集会を組織。
ラマッラ: 午後8時,「帰還と自由」のための松明の行進を実施。
ナブルス: 午後,ナクバの日を記念するとともにガザでの虐殺を非難するため,南部ホワーラCP等のイスラエルとの接触地点(チェックポイント:CP)に向けて行進を実施。
1 注意事項
既に累次の注意喚起でもお知らせしていますとおり、当地に渡航・滞在される方は、不測の事態に巻き込まれることのないよう具体的に以下の対応に努めてください。
(1) 最新の関連情報を入手して下さい。
(2) 衝突や暴力事案が発生する可能性のあるエルサレム旧市街、東エルサレム、ヨルダン川西岸地区内各所に設置のイスラエル軍検問所付近、米国大使館・総領事館等の米国権益等にはできるだけ近寄らない等、十分注意を払って下さい。
(3) 当地ではガザ地区等からのロケット弾等の飛来の可能性があることを常に考慮し、ロケット弾等の飛来を知らせるサイレン等に接した場合には、近隣のシェルター又は堅牢な建物に避難できるよう日頃より心がけて下さい。
(4) 以下の場所に出入り又は接近、利用する際は、十分注意して行動してください。
教会・モスク等宗教関係施設、政府関連施設(特に軍、警察、治安関係施設)、米国政府関連施設(大使館、総領事館等)、公共交通機関、観光施設、観光地周辺の道路、記念日・祝祭日等のイベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、スーパー・マーケット、ナイトクラブ及び映画館等の不特定多数の人が集まる施設。
(5) 海外安全情報に従い、レベル3(渡航中止勧告)に指定されている地域には近寄らないで下さい(外務省海外安全ホームページ参照: http://www.anzen.mofa.go.jp/ )。
(6) 行動にあたっては、「巻き込まれ」の危険性に十分注意を払うとともに、海外安全情報(外務省海外安全ホームページ)の確認、当地報道及び在イスラエル日本国大使館ホームページ等から、最新の治安情報の入手に心がけて下さい。もし、移動中に集会等に遭遇した場合には、速やかにその場から離れて下さい。
2 問い合わせ先
在イスラエル日本国大使館
Tel: +972-(0)3-6957292
Fax: +972- (0)3-696-0340
Eメール: ryouji@tl.mofa.go.jp
大使館HP: http://www.israel.emb-japan.go.jp/html/indexjp.html
在留届電子登録・変更(3ヶ月以上の滞在):
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html
たびレジ登録・変更(3ヶ月未満の渡航):