・最近、邦人男性が、2人組の男から拳銃で脅され、現金と携帯電話を奪われる強盗被害に遭いました。
・この強盗事件は、人通りの多い時間帯に、当国でも比較的安全とされる南部の県で発生し、当国の治安の悪さ、徒歩移動の危険性、拳銃が出回っていること等を再認識させられる事件です。
・引き続き、「目立たない」、「行動を予知されない」、「用心を怠らない」の「安全のための三原則」等を守る必要があります。
・しかし、今回のケースは、被害者の日頃からの備えや、被害時の落ち着いた対応等により、被害を最小限に食い止めたと思われる点があります。
・事件概要と被害を最小限に食い止めたと思われる点を説明します。
1 強盗事件の概要
(1)被害者は、平日の午後7時頃、当国でも比較的安全とされる南部の県(危険度レベル1)に所在するショッピングモール前の人通りの多いバス停付近で、2人組の男性から拳銃を示されて脅されました。
(2)犯人は、被害者のズボンのポケットを探り現金を奪った後、さらに携帯電話を要求しました。
(3)被害者は、犯人に抵抗することなく、バッグから携帯電話を取り出し、犯人に差し出しました。
(4)犯人は携帯電話を奪った後、タクシーに乗車し現場から逃走しました。被害者に怪我はありませんでした。
2 被害を最小限に食い止めたと思われる点
犯人は2人組で拳銃を所持、被害者は1人で丸腰という、犯人側が極めて有利な状況でした。この状況で、現金と携帯電話だけの被害に食い止めたと考えられる点、以下のとおりです。
(1)「捨て金」を準備していたこと
奪われた現金は、強盗被害に遭った時に備えて日頃から準備していた「捨て金」とのことです。金額は500レンピーラでした。もし、この「捨て金」を準備していなかった場合、バッグごと犯人に奪われたり、執拗に財布等を要求されたりして、500レンピーラ以上の被害を被った可能性があります。
(2)犯人に抵抗しなかったこと
被害者は、犯人からの携帯電話の要求に対し、抵抗することなく差し出しています。仮に被害者が抵抗していた場合、暴行を受け負傷した可能性や、最悪の場合、拳銃で発砲され、重大な結果を招く可能性がありました。
また、犯人は現金(捨て金)を手に入れていたことから、携帯電話以外の金品を、執拗に要求しなかった可能性があります。
(3)人通りの多い時間帯・場所だったこと
今回の被害は、人通りの多い時間帯・場所だった上、付近には客待ちのタクシーも駐車していたとのことで、犯人は通行人等に気を使いながら、被害者に拳銃を示していたとのことです。仮に人通りのない時間帯・場所であれば、所持品全てを奪われる可能性がありました。
人通りの多い場所は、「すり」などの窃盗被害の危険があります。しかし、強盗犯人にとっては犯行を目撃され、警察に通報されることや、不特定多数の人々に顔を見られることをおそれ、犯行が抑制的になる場合があると思われます。
また、犯人は現金(捨て金)を手に入れていたことから、これ以上欲張って犯行を目撃される危険を冒すよりも、現場から早く離れたかったと考えられます。
3 お願い
犯罪被害に遭わないために「安全のための三原則」を守っていただくと同時に、強盗に遭った際の被害を最小限に食い止めるために、以下の点をお願いします。
(1)「捨て金」を準備しポケット等に入れ、被害に遭った時は犯人に取り出させること
(2)絶対に犯人に抵抗しないこと
(3)人通りの少ない時間帯・場所を出歩かず、また、移動時は極力、車やラジオタクシーなど安全な交通機関を利用すること
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