件名:【安全情報】遺産相続を名目とした国際的詐欺に対する注意喚起
1 欧米等を中心に,遺産相続を名目とした日本語で書かれた国際的詐欺レターやメールが多く出回っています。
2 最近見られた手口は,英国に実在する日系企業の社員の名を騙った個人資産管理人を名乗る者から,「日本人である○○氏がA国で死亡したが,同人の親族が確認できず,調査の結果,貴殿(手紙の受取人)が近親者に指名されていることが判明した。ついては,貴殿を相続人とした上で、遺産相続手続きをとることとしたく、当方(手紙の差出人)まで連絡頂きたい。」といった内容の手紙(又は電子メール)が送付されてくるというものです(但し日本語の文章には不自然なところがあります)。
3 このような手紙や電子メールに記載されている日本人の死亡や手紙の差出人の関与(実在の人物だが,本人には全く覚えのないものであることが確認されている。)については,いずれも事実ではありません。この遺産相続の勧誘は,遺産の現金化のための手付け金や海外送金のための手数料等を名目として,金銭を騙し取ることを目的とした国際的詐欺です。
4 このように心当たりのない遺産相続に関するレターやメールを受け取った場合には,相手のペースにはまり焦って手付け金や手数料等を振り込んだりせず,まずは詐欺の可能性を疑って相手にしないことが得策です。
5 このような国際的詐欺メールやレターは,昔から存在しており,通称419事件(ナイジェリアの刑法第419号に抵触する詐欺犯罪)と呼ばれ,遺産相続を名目としたものの他にも,宝くじの当選を装うもの,マネーロンダリングの協力を持ちかけるものなど多様な手口がありますので,このような詐欺の被害に遭わないよう十分に注意してください。
外務省海外安全ホームページでは,日本人が被害に遭いやすいトラブルについて必要な対策を紹介していますので,ご活用下さい。
「海外邦人事件簿」(詐欺事件については,Vol.04,20,29,47,67で紹介)
http://www.anzen.mofa.go.jp/jikenbo/jiken_index.html
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(了)