在モロッコ大使館からの注意喚起(テロ容疑者の逮捕)

17日,内務省は,15日及び16日,中央司法捜査局(BCIJ)がISILと関連を有する15名のテロ容疑者を逮捕したと発表しました。

モロッコにお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ

在モロッコ日本国大使館

1 15日及び16日に逮捕された15名のテロ容疑者

(1)内務省の声明によれば,15日及び16日,BCIJはカサブランカ,フェズ,ナドール,テトゥアンエッサウィラ,フキフ・ベンサレ(Fquif Bensaleh:モロッコ中部),タンジェ,マラケシュ,ウジダ及びアガディールで活動していたISILとの関連を有する15名の容疑者を逮捕しました。

(2)同声明によれば,これまでの捜査により,容疑者達はモロッコでISILによる虐殺行為や破壊行為を真似たテロを実行するため,広範囲に渡り活動していました。

(3)捜査によれば,数名の容疑者は爆発物を製造する能力を有しており,モロッコの複数の都市の重要施設,観光地や公共施設を狙ったテロを実行するため,爆発物製造に必要な主要な材料を入手しようとしていました。

(4)また,捜査によれば,容疑者のうち1名は,ISILの名の下での犯行声明のビデオ作成のため,カサブランカで調査活動及び標的の選定を行っていました。

(5)さらに捜査によれば,数名の容疑者は,政治家や軍人を暗殺するため,火器の取得を試みていたことが明らかになりました。

2 ついては,モロッコに渡航・滞在を予定される方は,上記の内容に十分留意し,モロッコ各地のいかなる場所においてもテロの脅威や不測の事態に巻き込まれる可能性があることを念頭に置き,最新の関連情報の入手に努めるなど細心の注意を払うようにしてください。特に,テロの標的となりやすい場所(政府・軍・警察関係施設,モスクや教会等の宗教関連施設,公共交通機関,観光施設,ショッピングセンターや市場など不特定多数が集まる場所)は可能な限り避け,訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら,速やかにその場を離れるなど安全確保に十分注意してください。

3 海外渡航前には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は,緊急事態に備え必ず在留届を提出してください。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html

 また,3か月未満の旅行や出張などの際には,海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう,「たびレジ」に登録してください。

(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/#  参照)

4 テロに関しては以下もご参照下さい。

(1)パンフレット「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策Q&A」

(2)パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」

(パンフレットは,http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.html に掲載)

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在モロッコ日本国大使館

領事部

Service Consulaire

L'Ambassade du Japon au Maroc

39,Avenue Ahmed Balafrej, Souissi, 10170 Rabat, Maroc

TEL:+212-(0)537-63-1785

FAX:+212-(0)537-63-9560

E-mail: consulaire@rb.mofa.go.jp

在モロッコ日本国大使館ホームページ:http://www.ma.emb-japan.go.jp/index_j.htm

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