【ポイント】
●クラスノゴルスク市の商業施設でテロ事件が発生し、100人以上の死者が確認されています。
●実行犯は全て拘束されたとされていますが、現地当局は更なる捜査を進めており、今後の事件の推移には注意が必要です。最新の情報を得るよう努めてください。
●市内の大型商業施設等では身分証明書の確認をするなどの警備強化をしています。やむを得ず外出する場合には、必ずパスポートを携行してください。
【本文】
3月22日20時頃、モスクワ州クラスノゴルスク市(モスクワ市の北西に位置)にあるショッピング・モールとコンサート・ホールが併設された商業施設「クロッカス・シティー・ホール」においてテロ事件が発生しました。
事件は、武装した複数の犯人が同施設で行われていたロック・コンサートの会場に突入し、観客に対して銃の乱射、放火等を行い、3分の1以上が焼損するなどし、多数の死傷者が発生しました(死者133名(本23日16時21分時点)、負傷者121名。負傷者の内5名は身元不明(同12時55分時点))。本事件に関しては、ロシア当局はテロ事件としつつも犯行主体について明確に述べていませんが、イスラム国(IS)は犯行声明を出しています。
ロシア連邦保安庁(FSB)は、本件に直接関与した4人を含む11名を拘束したと発表しています。また、共犯者の割り出し作業等の更なる捜査を進めており、今後の事件の推移には注意が必要です。最新の情報を得るよう努めてください。
今回のテロ事件を受けて、市内の大型商業施設等では身分証明書の確認をするなどの警備強化をしています。不要不急の外出は控えることが望ましいですが、やむを得ず外出する場合には必ずパスポートを携行してください。
なお、当館がこれまで安否確認をする中で、邦人被害の情報には接していませんが、本事件による邦人の被害等に関する情報をお持ちの場合には、以下の【問い合わせ先】までご連絡願います。
【問い合わせ先】
在ロシア日本国大使館領事部
電 話:(495)229−2520
メール:ryojijp@mw.mofa.go.jp