【ポイント】
・4月22日にダカール市内の病院で死亡した患者から、クリミア・コンゴ出血熱ウイルスが確認されましたが、本日まで、その他の発生はありません。
・約80人の接触者は、2週間の観察期間を無事に終了し、新たな発症者はありませんでした。
・引き続き感染予防のため、ダニに咬まれない・ダニが付着している動物(牛、馬、羊、山羊など)との接触を避ける・感染者の体液と直接接触を避ける、等にご留意ください。
【本文】
4月22日にダカール市内のダラル・ジャム病院において死亡した患者から確認された、クリミア・コンゴ出血熱ウイルスに関する続報です。
5月6日付、一般報道によれば、確定例は当初の1名のみでした。その接触者として約80名が保健省により経過観察されていましたが、2週間の観察期間を無事に終了、解放されました。
セネガルでは2022年にも6例が確認されています。
クリミア・コンゴ出血熱はウイルスによる急性熱性疾患で、エボラ出血熱と同様の1類感染症です。ウイルスを保有するダニに咬まれることで感染します。また、感染した動物(牛、馬、羊、山羊など)やヒトの血液などに直接接触することでも感染します。
潜伏期間は2〜9日、致死率は15〜40%、ワクチンや特定の治療法はなく、症状に応じた治療が行われます。
感染を予防するためには、以下の点に留意してください。
・ダニに咬まれない(肌の露出を減らす、忌避剤を塗布する)
・むやみに動物に触れない(ダニが付着している可能性あるため)
・介護や看護の際は患者の体液(血液、分泌物、と物、排泄物)には直接接触しない
【参考・国立感染症研究所】
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/345-cchf-intro.html
【問い合わせ先】 在セネガル日本国大使館 taishikan.senegal@dk.mofa.go.jp
Tel+221-33-849-5500, Fax+221-33-849-5555 (夜間緊急 +221-77-569-8103)