セネガルにおけるクリミア・コンゴ出血熱の発生(その1)

【ポイント】

・4月22日にダカール市内の病院で死亡した患者から、クリミア・コンゴ出血熱ウイルスが確認されました。現在のところ、他の感染報告例はありません。

・84人の接触者について調査中。接触者は主に医師、看護師等の医療従事者です。

・クリミア・コンゴ出血熱はエボラ出血熱と同様に1類感染症です。ダニが媒介します。

・感染予防のため、ダニに咬まれない・ダニが付着している動物との接触を避ける・感染者の体液と直接接触を避ける、等にご留意ください。

【本文】

4月28日付、保健省の発表によりますと、4月22日にダカール市内のダラル・ジャム病院において死亡した患者から、クリミア・コンゴ出血熱ウイルスが検出されたとのことです。

これまでに確定例は1名のみ、接触者として84名の経過を観察中であり、主な接触者は治療にあたっていた医療従事者です。

クリミア・コンゴ出血熱はウイルスによる急性熱性疾患で、エボラ出血熱と同様の1類感染症です。ウイルスを保有するダニに咬まれることで感染します。また、感染した動物(羊など)やヒトの血液などに直接接触することでも感染します。

潜伏期間は2〜9日、致死率は15〜40%、ワクチンや特定の治療法はなく、症状に応じた治療が行われます。

感染を予防するためには、以下の点に留意してください。

・ダニに咬まれない(肌の露出を減らす、忌避剤を塗布する)

・むやみに動物に触れない(ダニが付着している可能性あるため)

・介護や看護の際は患者の体液(血液、分泌物、と物、排泄物)には直接接触しない

【参考・国立感染症研究所

https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/345-cchf-intro.html

【問い合わせ先】 在セネガル日本国大使館 taishikan.senegal@dk.mofa.go.jp

Tel+221-33-849-5500, Fax+221-33-849-5555 (夜間緊急 +221-77-569-8103)