デング熱、チクングニア熱にご注意ください。

デング熱チクングニア熱の感染の拡大が報告されています。感染予防のため防蚊対策をとることを推奨します。

【発生状況】

国保健省は、2023年第13週(4月1日)時点で、デング熱の症例数が28,235人となり、うち 25,419人が国内で発生したと報告しています。発生は下記の14の州で確認されています。本年のデング熱の患者数は、前回の流行年の2020年を上回るペースで増加しており、注意が必要です。

・中央地域(ブエノスアイレス自治市、ブエノスアイレス州コルドバ州エントレ・リオス州サンタ・フェ州

・北東地域(コリエンテス州フォルモサ州、チャコ州)

・北西地域(カタマルカ州、フフイ州、ラ・リオハ州、サルタ州、サンティアゴ・デル・エステロ州トゥクマン州

また、チクングニア熱についても、945人の症例が登録されており、うち348人が国内発生と報告されています。発生は7つの州(ブエノスアイレス自治市、ブエノスアイレス州、チャコ州、コルドバ州コリエンテス州フォルモサ州サンタ・フェ州)で確認されています。

【症状等】

デング熱は、蚊に刺されることによって感染するウイルス性疾患です。急激な発熱で発症し、頭痛、眼の後ろの痛み、関節痛、筋肉痛、嘔気・嘔吐、発疹などの症状が見られます。デング熱患者の一部は、まれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあり、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがあります。

チクングニア熱も、デング熱と同じく蚊に刺さされることで感染します。症状は、発熱、関節炎、発疹などがみられます。関節の痛みは長期間持続してしまうことがあります。

デング熱チクングニア熱が疑われる場合には、医療機関の受診をお勧めします。

【予防対策】

デング熱チクングニア熱の感染を防ぐには、蚊に刺されないようにすることが重要です。以下の点を参考に予防措置をとることを推奨します。

・外出する際は、長袖、長ズボンを着用して、肌の露出を少なくする。

・肌が露出している部分には蚊の忌避剤(虫除けスプレー等)を塗布する。

・室内においても,電気蚊取り器,蚊取り線香や殺虫剤,蚊帳(かや)等を効果的に使用する。

・蚊の繁殖を防ぐため、バケツ,おもちゃ,ペットの餌皿等の水がたまる物を屋外に放置しない。

・参考サイト

厚生労働省検疫所:デング熱

https://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name33.html

厚生労働省検疫所:チクングニア熱

https://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name32.html

在アルゼンチン日本国大使館 領事班