副大統領の汚職容疑裁判に係る支持派及び反対派によるデモの可能性

【ポイント】

●6日、副大統領に対する汚職容疑裁判の一次審判決が出される見通しであることから、レコレータ地区の同副大統領自宅及び議会周辺等において、同副大統領支持派及び反対派によるデモが開催される可能性があります。

●当面、本件に関連するデモが引き続き行われる可能性が高く、規模の拡大・過激化の可能性もあることから、十分に注意するとともに、決して興味本位でデモに近付かない様ご留意願います。

【本文】

1 概要

(1)クリスティーナ・フェルナンデス副大統領に対する汚職容疑の裁判において、検察側が同副大統領に対して懲役等を求刑していたところ、明日12月6日に第一次審判の判決が出される予定です。

(2)検察による求刑が出た8月22日には、ブエノスアイレス市レコレータ地区の同副大統領の自宅が所在するフンカル通りとウルグアイ通り交差点の周辺一帯において、同副大統領の支持派と反対派が集結し、相互ににらみ合う事態となったことから、警察が出動して、副大統領支持派の一部との小競り合いに発展し、デモが未明まで続きました。また同日、連邦議会議事堂周辺においても、同副大統領の支持者が多数集結して、同副大統領に対する支持を表明するデモを行いました。その後もデモは継続し、同27日に副大統領支持派が副大統領自宅周辺で大規模集会を開催し、市警察との衝突が発生。更に9月1日には支持派に紛れた人物による副大統領への襲撃未遂事件にまで発展しました。

(3)同裁判の結審までには数年かかる見通しとされており、引き続き議会や自宅等において同趣旨のデモが開催される可能性が高く、今後の裁判の動向によっては、デモの規模が拡大・過激化する可能性もあることから十分に注意する必要があります。

2 防犯対策

(1)これらのデモ等活動においては、大型の花火や爆竹が使用されることもあり、また警察は、暴徒化したデモ隊に対して非殺傷性ゴム弾による射撃や催涙材入りの放水銃等により鎮圧を図ることから、巻き込まれると思わぬ怪我等する恐れがあります。無用のトラブルに巻き込まれないため、また、感染症予防の観点からも、決して興味本位で近付かないでください。

(2)外出する際には、事前にテレビ・ラジオやインターネット報道等で抗議活動の開催情報を把握する等して回避に努めてください。

3 外務省海外安全ホームページのご案内

 外務省海外安全ホームページ(リンク下)では、アルゼンチン特有の犯罪様態に対応した防犯対策情報など掲載しておりますので、是非ともご確認ください。

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_241.html#ad-image-0

 また、邦人が被害に遭ったとの情報に接した場合は、大使館にご一報ください。

【問い合わせ先】

在アルゼンチン大使館領事班

電話:011-4318-8220

メール:conbsas@bn.mofa.go.jp

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