新型コロナウイルス対策(公衆衛生省記者会見ポイント:25日)

ベルギーにお住まいの皆様,及びたびレジ登録者の皆様へ

本日25日11時、公衆衛生省による記者会見が行われましたところ、主なポイントを以下のとおり御案内いたします。

(参考アドレス:ベルギー公衆衛生省による記者会見動画)

https://www.info-coronavirus.be/en/live-pressconferences/

1 感染状況(Yves Van Laethem連邦間広報官)

【感染状況の概観】

幸いここ数週間の傾向が続いており、10月末にピークだった第2波は、数字上、急速かつ持続的に減退している。ベルギーの数字は、オランダやフランス、そして(感染者数の)欧州ランキングでトップになったルクセンブルグなどのように劇的なものではなくなっているが、まだ手を緩めるには早過ぎる。引き続き感染者数や入院者数は非常に多く、感染者数の劇的な減少と病院システムの負担軽減のために今の努力を維持するしかない。

Proximusの通信システムの測定したデータによると、活動制限後、人々の移動は急激に減ったが、万聖節(Toussaint)の休み明け以降、学校や経済活動が再開し人々の移動が少し増えつつある。他方、我々はテレワークを最大限維持することの重要性を強調し続けており、移動が増加し続けることがあってはならないことは明白。移動と接触、そして感染とは関連しているため、移動(の変化)を安定化させ、感染の数字に影響を与えないようにしなければならない。

【新規感染者数】

直近7日間の1日当たりの新規感染者は3,142人で、先週に比べ35%減少した(11日毎に半減するペース)。一時期減少のペースが減速したが、再び減少のペースが加速している。数日前の検査戦略の変更の影響が可視化されるのは、今週末以降だろう。

子供、若者の層で減少幅が小さいものの、全ての年齢層で感染者は減少している。感染者の半数は20歳代から60歳代だが、全国の老人ホームにおけるクラスターを主な原因とした80代以上の感染者が未だ全体の15%を占めている。

全ての州で減少している。ワロン地域の諸州では約40%強の減少だが(ブラバン・ワロン州では48%減少)、フランダース地域の諸州では20%〜30%の減少となっている(アントワープ州は18%減少)。新規感染者数の絶対数が最も多いのは引き続きエノー州(1日当たり平均475人)だが、それでもピーク(10月29日)には3千人近くだったので、その6分1に過ぎない。エノー州に引き続いて多いのはアントワープ州、東フランダース州の順である。

【入院者数】

全ての州で入院者数は減少し続けている。直近7日間の1日当たりの入院者数は282人で、先週に比べ31%減少した。第1波の時と同じリズムで継続して減少しており、その点心配に及ばない。4,823人が入院しており、そのうち1,106人が集中治療患者である。集中治療患者の約4分の3が人工呼吸器を必要としている。病院への圧力は明らかに軽減されているが、未だに入院者数は非常に多い。第1波のピーク時の入院者数(及び集中治療患者数)を下回ってからまだ間もなく、少しずつ軽減されているとは言え、病院への圧力は重いままである。

【死者数】

直近7日間の1日当たりの死者数は162人で、減少のペースは減速しているが、先週に比べ15%減少した。

2 新しい検査戦略(Pedro Faconコロナ政府委員)

●10月に政府のコロナ委員会(Commissariat Corona)に検査タスクフォースが設置され、同タスクフォースに全ての連邦構成体政府が参加しており、真の国全体の検査戦略を策定している。

●現在の検査戦略が重点を置いているPCR検査は、信頼性が高く標準の検査であり続けるが、今後、新しい検査戦略では唯一の検査方法ではなくなる。

●症状のある場合、適切な環境で訓練された人員により発症後5日以内に実施されれば、迅速抗原検査(test antigenique rapid)もPCR検査とほぼ同程度に信頼できる。信頼できる迅速抗原検査のリストは、連邦医薬品・保健製品庁(AFMPS)のHP上で公表される。

●コロナ感染が強く疑われる症例において、迅速抗原検査の結果が陰性だった場合には、確認のため続けてPCR検査を実施する。

●これまでの限られた研究に基づけば、発症前又は無症状の場合における迅速抗原検査の信頼性は明らかにPCR検査に比べて低いが、老人ホームではない、例えば、企業などの低リスク集団において、罹患率が高い場合には、濃厚接触者に対するPCR検査を補完する形で実施することができる。迅速抗原検査は、クラスターにおける無症状者に対するより広範な検査として大きな利点がある。

●迅速抗原検査とは別に唾液検査があるが、この検査は、医療関係者の関与や防護具なしに、唾液は個人で採取でき、検査を繰り返し実施できる一定の利点があり、特に子供に適している。

●自分自身による検査(autotest)はベルギー国内法で認められていないが、信頼できるものであれば、最新の科学調査の結果を待って、将来的に検査戦略に含めることができるか検討中。現在の検査戦略には、上記の迅速抗原検査と唾液検査が含まれているが、戦略は今後変わっていくものである。。

●探知犬(chiens pisteurs)による検査や呼吸検査(tests respiratoires)などその他の検査方法についてもパイロット・プロジェクトを実施する。

●この検査戦略は全ての連邦構成体に共通するもので、各連邦構成体が行う特定のパイロット・プロジェクトの結果も参考にしつつ、毎月改訂される。

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■■領事メールのバックナンバーはこちらから■■

https://www.be.emb-japan.go.jp/itpr_ja/consular_merumaga.html

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■■ベルギー国立公衆衛生研究所では,新型コロナウイルスに関する感染者数等の情報を公表しています(毎日午前4時に更新)

https://www.be.emb-japan.go.jp/itpr_ja/news_200923-1.html

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【お問い合わせ先】

在ベルギー日本国大使館

住所:Rue Van Maerlant 1, 1040 Bruxelles, Belgique

電話:(02) 513-2340, 500-0580(領事部)

Fax :(02) 513-4633

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