新型コロナウイルス対策に関するマダガスカル政府発表（６月１４日分）

●６月１４日（日）、マダガスカル政府が、新型コロナウイルス対策に関する発表を行いました。発表の時点での感染確認件数は累計１２７２件です。

●事態は刻々と変わりますので、最新情報の入手に努めてください。

　６月１４日（日）の新型コロナウイルス対策に関するマダガスカル政府発表の主要点は以下のとおりです。

１　１３時：ＣＣＯ（新型コロナウイルス対策オペレーション司令センター）による発表

（１）６月１４日（日）、２０人の新規感染者が確認され、累計感染者数は１２７２人となった。新規快復者は５人で、累計快復者数は３６７人となった。現在の入院者数は８９６人であり、そのうち重症者は９人（１３日から変化なし）。新規の死亡者は出ておらず、累計死亡者数は１０人で変化なし。

（２）新規感染２０件のうち、７件はムラマンガ、６件はアンタナナリボ、５件はトアマシナ、１件はフィアナランツァ、１件はチュレアールで確認された。

（３）５人の新規快復者は全てトアマシナで治療さを受けていた患者であり、５人のうち、２人は治療用の「Covid-Organics」(ＣＶＯ)で快復した。残りの３人は、ＣＶＯによる治療が可能な体質・健康状態ではなかったため、ＣＶＯは使用されなかった。

２２０時：ラジョリナ大統領による発表

（１）現在の感染状況に対する評価

（ア）ラジョリナ大統領は、マダガスカルにおいて新型コロナウイルス感染が確認されてから２か月と３週間が経過したが、これまでのところ、他国と比較して、マダガスカルの感染状況はコントロールされており、マダガスカルにおいては「ステージ１」であると断言した。大統領は、他国（米国、ブラジル、南ア等）における状況について言及しつつ、特に死亡者数の比較を行った。

（イ）ラジョリナ大統領は、「Covid-Organics」（ＣＶＯ）による治療で多くの人が快復したことについて説明した。

（２）今後の措置

（ア）全国

トアマシナ１区、トアマシナ２区、ムラマンガ、フェネリブ・エスト（トアマシナの北の都市）、アナラマンガ地域（アンタナナリボの所在する地域）の地区を除いた全ての地域においては、外出禁止令を解除し、通常の生活に戻る。ただし、５０人以上の集会は引き続き禁止。

（イ）アナラマンガ地域（アンタナナリボの所在する地域）

・脆弱な人々（糖尿病、喘息、腎臓の病気、高血圧の患者）を除き、全ての人が仕事を再開することが可能。

・商業等は、これまで１５時までであったが、１７時までの営業が許可される。

・公共交通機関は１９時まで運行可能。

・２２時から午前４時までの外出禁止令は継続。

（ウ）トアマシナ１区、トアマシナ２区、ムラマンガ、フェネリブ・エスト

・商業等は、これまで１３時までであったが、１５時までの営業が許可される。

・２２時から午前４時までの外出禁止令は継続。