【州政府等による措置等のポイント】
(注)各州政府の措置等についても,できる限り正確な情報を記載するよう努めておりますが,ご自身に関係する事項については,米側当局が提供する情報に依拠してください。
◎(北東部7州)医療器具調達のためのコンソーシアム立ち上げ
・本5月3日,クオモNY州知事が中心となり,北東部7州(NY州,NJ州,CT州,PA州,DE州,RI州,MA州)が医療器具調達のためのコンソーシアムの立ち上げを発表しました。クオモ知事が発表した立ち上げの経緯及び概要は以下のとおりです。
- 医療器具の調達に関し,連邦政府,州政府,民間企業での競争によって混乱と価格の上昇を招いたがこれはひどく非効率的なことだった。NY州だけでも,医療器具の調達に少なくとも20億ドルを費やし,北東部7州で計50億ドルも費やしてきた。
- そこで,本5月3日,北東部7州で連携して,個人防護具(PPE),検査機器,人工呼吸器,その他の医療機器を共同で調達するためのコンソーシアムを立ち上げる。本コンソーシアムの設立によって,購買能力の向上と価格の引き下げ,各地域のPPE/医療器具需要の特定,無責任なベンダーの特定・回避などを進めていく。
- また,本コンソーシアムは,今後3ヶ月間,北東部7州地域の需要に見合う量を供給可能な米国・当該地域・各州内のサプライヤーを特定していく。
・クオモ知事の発表後,NJ,CT,PA,DEの各州知事がオンラインで出演し,クオモ知事のリーダーシップへ謝意を表明するとともに,地域が連携してPPEや医療器具を調達することの重要性,社会経済活動の再開に向けた検査の実施とそのための周辺州の連携・協力の重要性について発言がありました。
◎(NY州)クオモ知事のメッセージ(5月3日)
- 昨5月2日の総入院者数は9786人で20日連続減少し,3月29日以降初めて1万人を下回り,一日の入院者数(3日間平均)も789人と3月22日以降初めて800人を下回った。これは非常に大きな前進。また,同日の死者数は280人と3日連続で300人を下回った。
- 私たちは歴史から教訓を学ばなくてはいけない。マクロ的観点から,中国で何が起こったのか,ウイルスがどのように中国から米国に入ってきたのか,どのように行動すべきだったのか,次はどうすべきか等について検証する必要がある。特に,1918年のスペイン風邪は10か月の間に第3波まであり,第2波が最も深刻であった。
- ウイルスの侵入経路について,5月1日発表の疾病予防管理センター(CDC)の報告書によれば,2月1日頃にはウイルスはワシントン州には中国から入ってきたとみられる一方で,NYには中国ではなくヨーロッパからウイルスが入ってきたとされる。同報告書は,ヨーロッパからの入国禁止措置が遅れたことが3月の米国内での感染拡大につながったと分析しており,入国制限措置は全世界を対象としてもっと早期に検討されるべきであったと指摘している。
- これらの事実は,世界中のどこかで発生したウイルス感染症のアウトブレイクは世界中の他のどの地域でも発生し得ることを示唆している。第2波が来た場合を想定し,この教訓を生かして準備を整える必要がある。
- NY州には民間の病院が176ある一方,公営の病院は20しかなく今次パンデミックのような状況では民間の病院に頼らざるを得ない。そのため,州はこれまで病院間の患者・医療器具・医療従事者・ベッドなどの融通を行うSurge/Flexシステムを立ち上げ,事実上の公営医療システムを構築してきた。
・これをさらに推し進め,秋の第2波に備えるために,州内の各病院に対し,マスク等の個人防護具(PPE)を少なくとも90日分供給できる体制を構築することを要請する。
- 今まで以上に政府がその責任を果たすことが求められている一方で,州民も自分の役割を果たす必要がある。最前線で戦う方々へ感謝を示すためにも,自分ではなく周りの人々を守るためにも,他者と一定の距離を確保した上で,確保できない場合にマスクを着用することは州民1人1人の社会的責任である。
◎(NY市)デブラシオ市長のメッセージ(5月3日)
- 暖かい気候の週末だが,大多数の市民が他者と一定の距離を取り,鼻と口を覆ってくれていることに感謝する。再開について,性急に再開して感染が再拡大するといったブーメランのような状況を避けるため,他の国々に学びながら慎重に進める。引き続き協力をお願いしたい。
- 検査体制の拡大のために検査キットを増産する。今週,3万キット/週を生産する見込みだが,将来的には5万キット/週の生産を目指す。また,食時の配布についても100万食/日の配達を目指して体制を拡大する。
- 母の日が近づいているが,例年と異なり同居をしていない場合はFace TimeやSkypeなどで遠隔でお祝いをして欲しい。今年,母親に感謝を示すということは母親を守るということである。
◎ビジネス関連情報
・各州等のビジネス関連情報は以下をご覧ください。
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/covid19-sb.html
【感染者数等に関する情報】
5月3日現在,当館管轄内における新型コロナウイルスの感染者数及び死者数は以下のとおりです。(カッコ内は前日の数)
○ニューヨーク州:感染者数 316,415名(312,977名),死者数 19,189名(18,909名)
・感染者数内訳(主なエリア)
ニューヨーク市:感染者数 174,331名(172,354名),死者数 13,064名(12,895名)
NY市の内訳
クイーンズ区: 53,640名( 53,039名)
ブルックリン区: 46,839名( 46,275名)
ブロンクス区: 38,916名( 38,450名)
マンハッタン区: 22,741名( 22,496名)
スタテン島区: 12,195名( 12,094名)
ナッソー郡: 36,780名( 36,519名),死者数 2,194名(2,167名)
サフォーク郡: 34,855名( 34,478名),死者数 1,309名(1,277名)
ウエストチェスター郡: 29,884名( 29,626名),死者数 1,203名(1,183名)
ロックランド郡: 12,025名( 11,945名),死者数 378名( 376名)
○ニュージャージー州:感染者数 126,744名(123,717名),死者数 7,871名(7,742名)
○ペンシルベニア州:感染者数 49,267名( 48,305名),死者数 2,444名(2,418名)
○デラウェア州:感染者数 5,208名( 5,038名),死者数 177名( 168名)
○ウエストバージニア州:感染者数 1,195名( 1,169名),死者数 50名( 48名)
○コネチカット州フェアフィールド郡:感染者数 11,801名(11,801名),死者数 886名( 865名)
○プエルトリコ:感染者数 1,808名( 1,757名),死者数 97名( 95名)
○バージン諸島:感染者数 66名( 66名),死者数 4名( 4名)
【医療関係情報】
◎CDCはホームページ上で新型コロナウイルスの典型的症状として「熱,咳,息切れ」を挙げています。これらの症状があり,感染が疑われる場合は医療機関に電話で相談をした上で,医療機関の指示に従って受診してください(特定の医療機関がない場合には地元保健当局等(NY市の場合は311)に電話してください)。
CDCホームページ:https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-nCoV/index.html
・新型コロナウイルスに関する予防措置については以下のサイトをご覧ください。
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-refs.html
・ニューヨーク市作成の新型コロナウイルスに関するファクトシート(発症した場合等の対応が日本語で記載されています)
https://www1.nyc.gov/assets/doh/downloads/pdf/imm/coronavirus-factsheet-jp.pdf
◎当地の病院やクリニックは,完全予約制を導入し,付き添い人数を制限(一人のみ)するなど予防措置をしながら外来を受け付けているところが多い模様です。また,一部の病院では電話診察,オンライン診療(有料)を導入しているところもあるようです。ただし,当地の医療事情については,日々状況が変化しますので,皆様ご自身で病院やクリニックのHPや直接電話するなどして,ご確認くださるようお願いします。
【領事窓口業務日及び受付時間,検温,マスク等の着用について】
◎在ニューヨーク日本国総領事館では,現在,領事窓口の業務日を月・水・金(除,休館日)の週3日とし,受付時間を10時30分−13時(査証申請受付は12時−13時)に短縮しています。なお,電話でのお問い合わせは月曜−金曜まで受け付けております。また,ご来館の際にはマスク着用をお願いするとともに,ご来館時に当館ビル1階受付にて検温(摂氏37.5度以上の場合は入館をお断りしています。)を実施しております。
詳細は以下リンク先をご参照ください。
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-03-30.html
◎当館ホームページ上に新型コロナウイルス関連情報のページを作成しております。
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-refs.html
御不明な点がありましたら当館まで御連絡をいただけますようお願いします。(電話:212-371-8222)
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■ 本お知らせは,安全対策に関する情報を含むため,在留届への電子アドレス登録者,「緊急メール/総領事館からのお知らせ」登録者,外務省海外旅行登録「たびレジ」登録者に配信しています(本お知らせに関しては,配信停止を承れませんのでご了承願います。)。
■ 本お知らせは,ご本人にとどまらず,家族内,組織内で共有いただくとともにお知り合いの方にもお伝えいただきますようご協力のほどよろしくお願いいたします。
■ 在留届,帰国・転出等の届出を励行願います。
緊急時の安否確認を当館から行うために必要です。
以下のURLから所定の用紙をダウンロード後, (212)888-0889までご連絡ください。
http://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/b/02.html
■ 在ニューヨーク日本国総領事館
299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171
TEL:(212)-371-8222
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