新型コロナウイルス感染症関連情報（ヨルダン政府の措置とヨルダン国内感染者数等：４月２９日）

●ヨルダン政府は，２９日（水）から奇数・偶数のナンバープレート別の車両使用制度が開始されたが，違反が多く確認され，計２３６台が差し押さえられたと発表しています。明３０日はナンバープレートの末尾が偶数の車が許可されますので，ご注意願います。

●ヨルダン政府は，２９日，国内での新規感染者は確認されなかったが，国境でアラブ国籍の外国人運転手２名の感染が確認され，感染者数は計４５１名となったと発表しました。

１　奇数・偶数車番による車両使用等の違反及び罰則

　アダーイレ・メディア担当大臣は，記者会見で次のとおり述べました。

（１）２９日（水），外出禁止令が緩和されていない県（アンマン，ザルカ，バルカ）にて，奇数・偶数のナンバープレートによる私用車の使用を開始したが，同措置の違反が多く確認され，２９日午後３時までに計２３６台の車両が差し押さえられ，運転手に対し法的措置が執行された。国内の各県にて，本制度のみならず，商店における保健・衛生ガイドライン，その他の違反が多く確認された場合，以前と同様の厳しい規制を再度講じざるを得ないことを強調する。

（２）操業許可を取得した施設につき，マスクの着用，直接接触の回避，対人距離の確保等の感染予防措置の実施の必要性を改めて強調する。政府は，感染予防措置を実施しない施設に対する罰則規定を含む新たな防衛令の発令を検討中。

（３）高齢者及び子供は，感染の危険に晒される蓋然性が高いため，真に必要な場合を除き，極力外出を控えられたい。

（４）２９日，アンマンのナセル・キャンプ及びハーシム地区に所在のビル1棟の隔離を無事に終了した。国民の理解と協力のおかげで，同地区の隔離プロセスは円滑かつ効果的に行うことができた。

２　ヨルダン人留学生の帰国オペレーション

　アダーイレ・メディア担当大臣は，記者会見で次のとおり発表しました。

　５月５日より学生の帰国プロセスを開始し，第１陣として計３，０４９名が３日間で帰国する予定。最初のフライトはエジプト及びトルコからとなる。また，残りの在外ヨルダン国民についてはその翌週の帰国を実現するため国家安全・危機管理センターが調整中であり，３０日に詳細を発表する。

３　その他報道

（１）２８日，バターイネ労働大臣は，ヨルダンから本国に帰国を希望する外国人労働者については，出国に際し，（オーバーステイによる）罰金の支払いを免除する旨確認し，労働省が，帰国希望外国人労働者は，Hemayah（https://www.hemayah.jo/）プラットフォーム上で，５月５日までに登録を完了するよう呼びかけたと報じられています。

（２）５月２日から，アカバの公共ビーチが，朝８時から午後５時までの時間帯で再開される旨報じられています。

（３）２９日，ハンムーリー産業大臣は，モール内にあるゲームセンター，映画館，カフェ，レストランを除く商業施設の営業再開を，公共衛生規則の遵守を条件に許可する決定を下したとのことです。

３　ヨルダンにおける感染状況

　ジャーベル・保健大臣は，記者会見において次のとおり発表しました。

（１）２９日，国内での新規感染者は確認されなかったが，国境でアラブ国籍の外国人運転手２名の感染が確認され，感染者数は計４５１名となった。

（２）同日，感染者８名が治癒・退院した。これにより現在治療中の感染者数は計７７名となった。

（３）同日，国内にて３，５００件のウイルス検査が実施された。結果は全て陰性。

（４）経済活動等は徐々に再開していくが，パンデミックとの闘いは継続している。マスク着用や対人距離確保等，感染予防措置を引き続き徹底してもらいたい。

　本情報は，当局が公式に発表した最新情報を中心に掲載しており，今後変更があり次第連絡いたします。

　いずれにしても，外出禁止令は引き続き出されていますので，これを遵守して頂くようお願い致します。

−新型コロナウイルス感染症の予防法について−

　まずは，一般的な感染症対策や健康管理を心がけてください。