台湾における新型コロナウイルスによる肺炎患者の発生について

 21日,衛生福利部は,台湾において,新型コロナウイルスに感染した肺炎の初の症例を確認した旨発表しました。同部の発表によると,患者は仕事で中国湖北省武漢市に滞在していた50代の台湾人女性で,20日に武漢市から台湾に戻った際,発熱,咳,息切れ等の症状があり,空港から直ちに病院に隔離され,治療を受けているとのことです。

 衛生福利部は武漢市の感染症危険レベルを3段階のうち最も高い「警告」に引き上げ,同市への不要不急の渡航は控えるよう呼びかけています。なお,日本の外務省は21日,中国等で新型コロナウイルスによる肺炎が広がっていることを受け,中国への渡航に注意を促す「感染症危険情報」レベル1(4段階ある危険度の第1段階に当たる)を出しました。

<外務省「感染症危険情報」(中国における新型コロナウイルスの発生)>

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2020T011.html#ad-image-0

 また,衛生福利部は,手洗いの励行・マスクの着用等の衛生対策の実施,市場や人混みに近付かない,野生動物との接触を避ける等の注意喚起を行っている他,海外から台湾に戻った後14日以内に発熱・咳等の疑わしい症状がある場合には,無料の伝染病予防ライン1922または0800-001922(いずれも中国語・英語のみ)に電話し,その指示に従って,マスク着用の上,速やかに医療機関を受診し,渡航歴,職業,接触歴等を医師に告知するよう促しています。なお,同部はホームページ上で,台湾における伝染病指定隔離医院リストを掲載していますのでご参照下さい。

<衛生福利部疾病管制署「伝染病指定隔離医院リスト」(中国語)>

 https://www.cdc.gov.tw/Category/MPage/Hdl9E5pIZIe6ma8HcfAHDw

 在留邦人の皆様におかれては,衛生福利部のHP(https://www.cdc.gov.tw)等を参照し,最新情報を収集する等,感染予防に努めて下さい。

(以上)