日本語を話すインド人によるぼったくり被害に対する注意喚起

 最近,邦人(主に旅行者)が,コルカタ市内のサダルストリート周辺にて日本語で親しげに声をかけてきたインド人から,ビハール州ガヤにある実家に一緒に行こうと誘われ,ガヤ滞在中にレンタルバイクの保証金として不当な金額を支払わさせられたり,コルカタ市内にあるお店や飲食店へ強引に案内されて不当な金額を請求されたりするぼったくり被害が多く報告されています。

 これは数年前から報告されているぼったくり被害事案と同じ手口です。それまで親切に振る舞ってくれたインド人を信頼した邦人につけこむ悪質な手口で,今後も同様の事案が発生することが懸念されますので,以下のケースを参照の上,被害に遭わないよう御注意ください。

【ケース1】

 コルカタ市内のサダルストリートで宿を探していると,声をかけてきたインド人に宿探し等を手伝ってもらった。宿が決まった後もこのインド人男性と一緒に行動をともにしていると,日本語を話すインド人を紹介されて一緒に食事をした。食事の際,日本語を話すインド人男性から,自分の実家があるビハール州ガヤに行こうと誘われて,翌日,日本語を話す別のインド人男性も加わり,みんなで一緒にガヤに向かった。ガヤに数日間滞在したところで,このインド人たちから,様々な場所を訪れるためにはバイクを借りる必要があると提案され,レンタルバイクを利用した。レンタルバイクを利用する際に保証金としてクレジットカードで18万ルピーを支払った。その際,このうち16万ルピーは返金されると説明があったが,後日,

返金には数か月を要すると説明し始め,なにかと理由をつけて返金に応じない。

【ケース2】

 コルカタ市内で知り合った日本語を話すインド人男性から,コルカタ市内の土産屋や飲食店に強引に連れて行かれ,日本円にて10万円程度の支払いをもとめられた。支払いを渋ると,このインド人から,既に売買契約が成立済みであるからあなたは支払いをしなければならないと言われた。支払い方法としてキャッシングまたは高額な商品を扱う電化製品店でのクレジットカード払いを要求されたため,電化製品店でクレジットカード払いをしてしまった。総額で3万円程度の支払いで済むはずものを,後で調べてぼったくり被害に遭ったことが判明した。

 この様に様々な手口による邦人のぼったくり被害が後を絶ちません。

 在留邦人および旅行者の皆様におかれましては,昼夜を問わず,見知らぬ人物から声をかけられた際には決して油断することなく,一定の警戒心を持って対応されるよう,十分御注意ください。特に,見知らぬ相手が親しげに日本語等で話しかけてきて仲良くなった後に,高額な支払いを求めてくる等不審な様子があれば,断固としてそれを断る,または直ちにその場を立ち去るなどして,被害防止に努めてください。

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 (問い合わせ先)

 在コルカタ日本国総領事館

 電話:033−2421−1970(土・日等の休館日はオペレーター対応)

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