イスラエル・パレスチナにおける注意喚起,安全対策5/31

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イスラエル日本国大使館

2019年5月31日

イスラエルパレスチナにおける注意喚起,安全対策5/31

(ポイント)

● 全般:5月上旬から6月上旬までイスラム教のラマダン月(断食月)となり,既に外務省からの広域情報でも注意喚起が発出されているとおり,同期間中の行動には注意が必要です。

(外務省海外安全ホームページ:(広域情報)ラマダン月に関する注意喚起)

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2019C049.html

● ガザ地区及び同地区周辺:5月4日午前から6日未明にかけて,ガザ地区からロケット弾等が同地区周辺等に向け約690発が発射され,ガザ地区周辺やアシュケロン(Ashkelon),アシドット(Ashdod)では建物等への物的被害に加えて死傷者等の被害,ベールシェバ(Be’el Sheva)では建物等への物的被害が発生しました。これらに対し,報復としてイスラエル軍が,ガザ地区の多数箇所に対し空爆等を実施したことで,同地区でも死傷者等の被害が発生し,双方による激しい応酬となりました。

  イスラエルとの境界付近では,パレスチナ人による抗議デモや火炎凧等の飛来がこれまでも発生し,それらに対しイスラエル軍が反応する状況がたびたび起こっています。特に毎週金曜日午後の礼拝後の時間帯は,抗議活動等の規模が大きくなることがあります。

  ガザ地区及び同周辺地域等は危険レベル3(渡航中止勧告)に指定されていますので,同地域には近寄らないで下さい。

● ヨルダン川西岸地区及びエルサレム旧市街を含む東エルサレムラマダン開始以降,エルサレム旧市街(ダマスカス門・神殿の丘)および周辺の東エルサレムにおいて,イスラエル治安当局との衝突によりパレスチナ人が負傷する事案が複数発生しています。また,その他にも,5月31日午前,エルサレム旧市街のダマスカス門近辺において,パレスチナ人によるイスラエル人2名が負傷する刺傷事案が発生しました。犯行を行ったパレスチナ人は逮捕されています。

  上記以外の地域でも,パレスチナ人とイスラエル治安当局との衝突が主にイスラエルとの境界にあるチェックポイントやイスラエル人入植地付近で発生することがありますので,危険情報に従って慎重な行動を心がけて下さい。特に毎週金曜日午後の礼拝後の時間帯は注意して下さい。場所のいかんを問わず,抗議活動の現場に遭遇した場合には,決して近づかず,直ちに安全な場所に避難して下さい。

● ゴラン高原イスラエルが実効支配するゴラン高原では,シリア側からミサイルが発射される事案がこれまで発生しています(直近の発射事案は本年1月下旬)。

  イスラエルが実効支配する地域を含め,ゴラン高原はシリアの危険情報として危険レベル4(退避勧告)に指定されていますので,同地域には近寄らないでください。

(外務省海外安全ホームページイスラエルヨルダン川西岸地区及びガザ地区の危険情報)

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2018T099.html#ad-image-0

1 注意事項

 既に累次の注意喚起でもお知らせしていますとおり,当地に渡航・滞在される方は,不測の事態に巻き込まれることのないよう具体的に以下の対応に努めてください。

(1) 最新の関連情報を入手して下さい。

(外務省海外安全ホームページイスラエルでの各種安全情報)

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_044.html#ad-image-0

(ご参考:主要イスラエルニュースサイト(英語))

https://www.jpost.com/Israel-News

https://www.haaretz.com/israel-news

https://www.ynetnews.com/home/0,7340,L-3083,00.html

https://www.i24news.tv/en

(2) 海外安全情報の中の危険情報に従い,レベル3(渡航中止勧告)に指定されている地域への渡航は止めてください。レベル2に指定されている地域には不要不急の渡航は止めてください。レベル1に指定されている地域への渡航は十分注意してください。

(3) 当地ではガザ地区等からのロケット弾等の飛来の可能性があることを常に考慮し,ロケット弾等の飛来を知らせるサイレン等に接した場合には,近隣のシェルター又は堅牢な建物に避難できるよう日頃より心がけて下さい。

(ご参考:イスラエル国民防衛軍ウェブサイト(英語))

https://www.oref.org.il/11093-en/Pakar.aspx

https://www.oref.org.il/894-en/Pakar.aspx

(4) 衝突や暴力事案が発生する可能性のあるエルサレム旧市街,東エルサレムヨルダン川西岸地区内各所に設置のイスラエル軍検問所付近,米国大使館・総領事館等の米国権益等にはできるだけ近寄らない等,十分注意を払って下さい。

(5) テルアビブ南部の旧中央バスステーション付近は比較的犯罪発生件数が多い場所でもあることから,できるだけ近寄らないよう注意して下さい。

(6) 以下の場所に出入り又は接近,利用する際は,十分注意して行動してください。

 政府関連施設(特に軍,警察,治安関係施設),教会・モスク等宗教関係施設,米国政府関連施設(大使館,総領事館等),公共交通機関,観光施設,観光地周辺の道路,記念日・祝祭日等のイベント会場,レストラン,ホテル,ショッピングモール,スーパー・マーケット,ナイトクラブ及び映画館等の不特定多数の人が集まる施設。

(7) 訪問場所及び付近の治安状況を十分確認の上,状況次第では予定している行動を変更(中止)することも考慮し,万が一,抗議活動の現場に遭遇した場合には,決して近づかず,直ちに安全な場所に退避して下さい。

(8) 行動にあたっては,「巻き込まれ」の危険性に十分注意を払うとともに,海外安全情報(外務省海外安全ホームページ)の確認,当地報道及び在イスラエル日本国大使館ホームページ等から,最新の治安情報の入手に心がけて下さい。

(9) イスラエル北部地域のガリラヤ湖近辺では,昨年7月にマグニチュード3程度の地震が複数回発生しました。最近発生した地震による人的被害の発生は確認されておりませんが,当地の建造物,特に1980年より前に建てられている建造物については,耐震構造上脆弱なものが多く,イスラエル北部地域では既にいくつかの建造物内にひび割れ等の症状が発生していると報じられていますところ,ご注意ください。以下のサイトには,地震発生の対処方法等の情報が掲載されておりますので,参考にして下さい。 

(ご参考:イスラエル国民防衛軍ウェブサイト(英語)) http://www.oref.org.il/894-en/Pakar.aspx

(10)当地での降雨は短時間に激しい雨となることがあり,場所により洪水となる地域もあります。特に南部の砂漠地帯では突発的な洪水(鉄砲水)が発生する場合がありますので,訪問先の天候には十分な注意が必要です。

2 問い合わせ先

イスラエル日本国大使館  

Tel: +972-(0)3-6957292

Fax: +972-(0)3-6960340

Eメール: ryouji@tl.mofa.go.jp

大使館HP: https://www.israel.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

在留届電子登録・変更(3か月以上の滞在):

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html

たびレジ登録・変更(3か月未満の渡航):

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html