燃料価格の高騰に対するデモ

●フランス国内各地で行われている燃料価格の高騰に対するデモに注意してください。

報道等によれば,先週末(17日,18日)にフランス各地で燃料価格の高騰に対するデモが行われ,国内2000カ所以上のデモに合計約30万人が参加したところ,一部の地域で,警察との衝突や車両の接触事故等が発生し、400人以上が負傷した模様です。パリ市内でもデモ隊を解散させるために警察当局が催涙ガスを使用した場所もあります。

東部サボア県では,病院へ子供を自家用車で搬送しようとした一般人がデモ参加者に車を取り囲まれパニックを起こし急発進し,1人が死亡する事件も発生しています。

デモ参加者らは「Gillet Jaune(黄色いベスト)」運動と称して路上作業員用の安全ベストを着用し,各地の主要道路や高速道路の一部を占拠するのが特徴です。

デモ自体は正式な届け出がなく,インターネットで呼びかけられており,場所や日時の予見は困難ですが,今週末(24日,25日)もパリ及び各地にてデモが行われることが報じられており,先週同様に催涙ガスが使用される可能性もありますので,外出の際には周りの状況に十分注意して行動し,衝突等が発生している場所に遭遇した際には早急にその場を離れるなど,自身の安全対策に万全を期すよう願いいたします。また,車両で移動した場合,デモにより身動きが取れない状況になる可能性も否定できないため,不要不急の車両移動については控えることをお勧めします。公共交通機関についても一部の駅が閉鎖されるなどデモの影響がでると報じられていますので,やむを得ず外出する際には,十分時間に余裕を持って行動してください。

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2018 年11 月23日

在フランス日本国大使館領事部

電話:01-4888-6200(海外からは +33-1-4888-6200)