ギリシャ保健機関の公式サイトに,今年もギリシャでウエストナイルウイルスの感染者が発生する可能性がある旨掲載されています。
報道によれば,クサンシ県トピロス市、及びカルディッツア県カルディッツア市においてそれぞれ1名の感染者が発生したと報じられています。
当局の発表によれば、昨年のウエストナイルウイルスの感染者は227名で、死者は35名とのことです。今年も感染者が増える可能性がありますので、皆様におかれましては感染防止に努めてください。
1 ウエストナイルウイルスとは
ウエストナイルウイルスは,蚊が媒介してヒトに感染します。
ウエストナイル熱はインフルエンザに似た症状で比較的軽症の病気です。症状が出ても数日から1週間以内で回復します。このウイルスが脳に感染して,さらに重篤な状態がウエストナイル脳炎です。
ウエストナイルウイルスにかかってもほとんどの人(80%)は無症状です。 感染した人のうち2割程度がウエストナイル熱になるといわれており,発熱,頭痛,筋肉痛,時に発疹,リンパ節の腫れがみられますが,症状は軽度です。
もし,高熱,激しい頭痛,意識障害,筋力低下等の症状が出た場合は急いで医療機関を受診してください。
ウエストナイルウイルスに対するワクチンはありません。またウエストナイル熱・脳炎に対する特効薬はなく,症状を軽減する治療しかありません。
2 予防対策
まずは、蚊に刺されないことです。
露出している皮膚への蚊よけスプレーの使用の他,外出する際は長袖,長ズボンを着用してください。
また,蚊はバケツや水溜まりに卵を産むので,蚊が発生しないよう心がけてください。
在ギリシャ日本国大使館
Embassy of Japan in Greece
46, Ethnikis Antistasseos St. , 152 31 Halandri
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