レバノンにおける新型コロナウイルス関連 2020.7.15-2 レバノン入国時の手続き等一部変更

ベイルート国際空港は7月1日より通常の商用便の運航を再開しました。レバノンの保健省によるとPCR検査の要領が変更され、到着時に実施される検査の結果は陽性の場合にのみ通知されるほか、到着後2回目のPCR検査の対象となる場合の実施要領が変更された模様です。細部は本文2及び3をご参照ください。レバノン入国時に必要な手続きは次のとおりとされています。入国手続きについては必ず事前にご利用予定の航空会社にもご確認ください。

● 現在、レバノン感染症危険情報レベル3(渡航は止めてください。(渡航中止勧告))に該当します。細部は下記5「レバノン感染症危険情報」をご参照ください。

1 PCR検査実施国の区分等

 当局はPCR検査について、各国を実施国及び非実施国に区分し、到着客の割合について実施国からの到着客を80%、非実施国からの到着客を20%とするとしています。なお、実施国は次とおりです。

PCR検査実施国

  欧州:イタリア、スウェーデンデンマーク、スペイン及びアルメニアを除く全ての国

  アフリカ:エジプト、チュニジア、モロッコアルジェリア、ナイジェリア、ガーナ、南アフリカ及び中央アフリカ

  アジア:サウジアラビアアラブ首長国連邦、ヨルダン、バーレーンオマーン及びイラン

2 PCR検査実施国からの到着客

 PCR検査実施国に分類された国からの到着客は、レバノンに到着する96時間前以降に当地機関公認の検査機関において検査を実施し、チェックインカウンターにおいて検査結果を提示しなければなりません。PCR検査の陰性証明を持たない搭乗客は、レバノン行きの航空機への搭乗が認められません。

 到着客は、ベイルート国際空港到着時にPCR検査を受けます(12歳未満の児童を除く)。検査費用は50米ドルであり、航空会社を通じて支払うことになるとされています。

 同検査の結果通知は、陽性であった場合にのみ電話で通知され、48時間以内に保健省HP(https://www.moph.gov.lb/)やメディアを通じて発表されるフライトチェックの結果が発出されるまでの間に電話通知を受けていない方は陰性であるとされています。なお、結果が判明するまでの間、対象者は居住先で待機することとなります。

3 PCR検査非実施国からの到着客

 PCR検査非実施国に分類された国からの到着客は、ベイルート国際空港到着時にPCR検査を受けます(12歳未満の児童を除く)。検査費用は50米ドルであり、航空会社を通じて支払うことになるとされています。同検査の結果通知の方法は上記2と同様です。対象者は結果が判明するまでの間、居住先で待機することとなります。

 また、到着客は空港到着後4日目に再度PCR検査を受けます(12歳未満の児童を除く)。2回目の費用は無料です。

4 全ての到着客

(1)全ての到着客は、レバノンに到着するまでに保健省作成の健康状態申告票を記入しなければなりません。同申告表は下記リンク、出発地のチェックインカウンター又はレバノンへ向かう機内で入手可能とされています。

  https://arcg.is/0GaDnG

(ページ上部の丸いマークの横の文字をクリックしていただくと、言語が選択可能です。)

(2)既に到着した搭乗客でPCR検査の結果が陽性であった者は、治癒するまでの間、保健省の指示に従わなければなりません。

5 例外

 レバノンを出発し1週間以内にレバノンに戻る場合は渡航先における事前のPCR検査を行う必要がないほか、検査実施国を経由してレバノンに到着する場合は経由地における搭乗前のPCR検査を行う必要がないとされています。

 また、全員に対してのPCR検査が可能ではない国からの到着客がレバノンに到着する96時間前以降に検査を行い、その結果が陰性であった場合、到着後4日目の検査の対象外となる可能性があるとされています。

6 レバノン感染症危険情報

 現在、レバノン感染症危険情報レベル3(渡航は止めてください。(渡航中止勧告))に該当します。在留邦人及び渡航者の皆様におかれては、感染の地理的拡大の可能性に注意し、現地の状況が悪化する可能性も念頭に、各国の出入国規制や検疫措置の強化に関する最新情報を確認するとともに、感染予防に万全を期してください。

(参考:各国に対する感染症危険情報の発出(レベルの引き上げ又は維持 6月5日))

https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/info0605.html